第2話
「いや〜この前は危なかったなマスター」
昼食をとっていたガーデムが言う
「確かに。最悪、私は怪我どころか死んでいたかもしれませんね」
と答えたいところだが今の私は人間ではない
「ミャ〜」
そう私は猫なのだ
ガーデムがクエストに出かけてしばらくが経つ
少し眠くなってきた
今日はギルドに人も少なく暇なので寝るとしよう
そんな時
「リムちゃん、一緒にクエスト行こうよ〜」
「行きません!というかあなたギルドに入ってないですよね!」
リムとヴェルトが帰ってきた
「僕のこと嫌い?」
「嫌いです」
「なんで?どこが?」
「しつこい所って言ってるじゃないですか!」
これじゃ寝ることでができない
「おい、お前ら!夫婦喧嘩なら外でやってろ!」
ジスドが2人に向かって叫ぶ
「何が夫婦喧嘩ですか!消しますよ!」
「お前の雑魚魔法じゃ燃やすどころか、この俺にあたることさえ無➖
「抹消する紅蓮の炎!」
リムが魔法を放った
「効果付与・魔法除去」
ジスドが魔法を唱えると剣が少し光を帯びた
ジスドは向かってくる炎にその剣を降りかかる
するとリムの魔法は綺麗さっぱり消えてしまった
「この魔法がある限り、お前の魔法は効かねーよ。しかも何ださっきの大きい火球飛ばすだけの魔法は。そんな単純魔法ばかりだといずれ魔物にやられるぞ」
魔法を消されたのが気に入らなかったのかリムは頰を膨らませる
「もういい、行こうマスター」
私はリムに抱かれ、連れ去られた
リムに抱かれしばらく経過した時、リムが重いと言って私を下ろした
できれば抱かれたまま移動したかったのだが、最近太ってきている私をずっと抱き抱えるのは重いらしい
私とリムは特に目的もなく街を歩いた
その時にリムから魔法やギルドの皆ことなどの話を聞いた
私が知らないような話を聞けてすごく面白かった
ギルドに帰るとヴェルトの姿はなく、リムは安堵の息を吐き席に座る
私は寝るとしようと私の特等席に移動中に急に体が浮かんだ
「ねぇ、パパ!猫がいる!」
私を持ち上げたのは小さな女の子だった
「それはうちのマスターだよ。俺はパーティーメンバーと会議があるからその間遊んでおいで」
「わーい!猫さんこんにちは!」
どうやら私はまだ寝れないみたいだ
もう寝たいと伝えたい所だが私の声は通じない
「ミャ〜」
吾輩は猫である
読んでくださり、ありがとうございます
誤字やおかしな表現がありましたら、教えてもらうと助かります