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Stella Notes  作者: kisi
第1部 神域編
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第4話



パーティも終わった次の日、Fは誰よりも早く目が覚めた。

素早く着替え、自分の部屋から一階に降り、リビングに向かう。

全ての窓にカーテンがかかっている。一応カーテンの隙間から外の様子を伺う。

当たり前だが、今日も猛吹雪だった。ここ数年間、雪が降っていない日を見たことがない。


「……まあでもしょうがないよね!」


真っ暗な部屋の天井には、神力に反応する灯りの器具が付いている。

それに向かってFは指を一振りする。

キラッと星が飛び交い、灯りがしっかりとついた。


「……前は届かなかったのになー。」


ケトンに拾われた頃は、この天井に灯りをつける練習ばかりしていた。

背が足りないことはもちろんだったが何より力のコントロールが上手くはなかったため、その訓練としてケトンと一緒に灯りをつけ続けていた。

今では一発でつけることができる。

小さな成長だが、Fは満足を感じた。


「……今日はお菓子屋さんに行って、鬼神宮に行くんだ!」


昨日の二番目の兄との約束を思い出し、少し興奮気味にぐっと拳を握り締める。

今日からは本当に外へ出ることが自由になる。

それが彼女にとってどれだけのリスクとなることか、まだFは知らない。


「早起きだな。」


二番目に起きてきたのは、グラゼルだった。

おはよう、とFが挨拶すると、朝食をとったかと質問される。


「ううん、まだだよ。だってキッチン入っちゃダメでしょ?」

「ああ、そう言ってあったな…悪い。忘れてくれ。」


寝ぼけているのだろうか。なんとなく、グラゼルの足取りはフラフラとしていた。

そのままキッチンに向かい、顔を洗う。

その際、顔を上げた瞬間に天井に思い切り頭をぶつけ、鈍い音が響く。

グラゼルは黙ったまま、ぶつかった姿勢を保ち、動かない。


「兄貴、大丈夫?」

「…久しぶりに睡眠をとったからか…良くない夢を見た…それが少し頭に引っかかってるだけだ。問題ない。」

「夢ー…?」


言ってから、グラゼルは「しまった」、という顔をした。

夢といえば、彼女の専門分野だ。

今日の悪夢は覗かれても困る内容だった。


「そうなんだ…兄貴も夢、みるんだね!」


ほっとした。覗かれることはないだろう。


「……夢くらいみる。」

「ふーん…例えばどんな夢をみるの?」

「どんな…」


今朝の夢を思い返す。

力強く頭を振り、また顔に水をかけてその夢を振り払った。

濡れた髪の隙間からのぞいている瞳の色が半分紅く染まっているのを見て、Fはこれ以上訊くのをやめた。


「…ごめんなさい。」

「何がだ?」


近くにあったハンドタオルで顔を拭きながら、丸い声でグラゼルが訊く。

瞳の色は元の金色に戻っていた。

あ、とFは声を出したが、それ以上は言及することはなかった。


「菓子屋に行って、鬼神宮に行くんだろう。エッグはついてくるのか。」


タオルをヒノリが藁で編み上げたカゴに投げ入れ、手際よくグラゼルは貯蔵庫から卵を取り出し、割ってボウルに入れ、かき混ぜる。


Fもうん、と元気に頷く。

いつもの朝だ。


「でもさ、エッグ、ぶるぶる震えるの。前にさ、家の灯りがつかなくなった時あったでしょ?そん時くらい怖がってるんだよ。どうしよう。これから二人だけで外に出た時に迷子になったりしたら、エッグなんかほんとに頼りないよ。」

「あー…そうだな。」


じゅうっといういい音と、香ばしい香りがキッチンから流れてくる。

今日の朝は卵焼き。Fの大好物だ。


「くるくるってしてね!兄貴!」

「はいはい。」


くるくると均等に卵が巻かれていく様はまさに芸術だとFは思った。

心なしかグラゼルも誇らしげである。


「あーあ……いっつも兄貴が朝いてくれたらなぁ……」

「ジュエイがいるだろう。ケトンだってまともなものを作れないわけではないと思うが。」

「んー、ジュデ兄の料理は味がすっごーく薄いの。でね、葉っぱが多いんだ。それからケト兄は…なんか必ず一個すっごい不味いのがあるんだけど、あれってやっぱり食べ物じゃないのかな…この前なんかエッグが『これはゴムです。』って言って倒れてたし…」

「災難だったな。」

「だからさー、私もし兄妹ばらばらにならなきゃいけなくなったら兄貴と一緒がいいなーって思うんだー」

「それはどうも。ほら、出来たぞ。薬草や肉を卵と一緒にパンに挟んで食うと美味い。」

「わあ…!すごい!これなんて言うの?」

「サンドイッチ…だったはずだ。いや、あれよりも少しパンが厚いか…とりあえず今日はこれ食って、出かける準備しろ。」

「はーい!」


Fはグラゼルから焼いたパンと、ハーブや薬草、先ほどフライパンを泳いでいた卵、ハムを受け取り、席について言われた通りパンに挟んで食べ始める。


「んーーーー!!!!とーってもおいしい!!!!」


テーブルから喜びの声とバタバタという足音が聞こえ、グラゼルも自分で口に入れてみる。

昔食べたものと味は少し違ったが、こちらの食材で再現するにはこれでも十分すぎるほどだった。


懐かしい味に笑みがこぼれてるのに、グラゼルは気づいていただろうか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


エッグが起きてくるのが遅かったため、出発の時間が少し遅れてしまった。

早く早くと急かすFについていくのに必死なエッグと、二人がはぐれないようにその後からついてくるグラゼルだったが、もう既に人混みの中に飲まれていた。


しんしんと雪がちらつく。それでもこのあたりは人の多さのせいか、熱を感じる。


「エッグー!兄貴ー!こっちー!」


どんどん先へ行ってしまう妹を追いかけるのも一苦労だ。

人の山の中から小さい手がエッグとグラゼルを呼んでいる。


「待ってってば!F!そんなに急いでもお店はなくならないよ!」

「元はといえばエッグが起きるの遅かったせいじゃん!早くー!」


すみません、と謝りながら人をかき分け妹を追いかけるエッグに対して、グラゼルが歩く道は勝手に拓けていた。

まあ、そうだろうな、と小さくため息をつく。そして


「エッグ」


と弟を呼びつけ、振り向いた弟を抱えあげて自分の前に立たせた。

周りの視線が明らかにグラゼルに向き、ざわざわとどよめきが起こる。

グラゼルの進む方向は相変わらず拓けたままだ。


「…兄貴って有名なの?」

「まあな。」


行くぞ、と背中を押され、エッグは少しふらついたが、嬉しそうにグラゼルの手をとって歩き出す。


「お、おい!」

「良いじゃん!たまにはFばっかじゃなくて俺にも構ってよ!」


弟に強引に引っ張られながらグラゼルも一緒に歩き出す。

妹はもう遥か先にいた。


「よっしゃ!走ろ!」


妹が待つ店前まで、とエッグが指差す。

観念したようにグラゼルはわかった、と言うしかなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おっそーい!」


Fは店の前で今か今かとじたばたしながら二人を待っていた。


「ごめんってー…」


到着した二人の手がしっかり繋がれているのを見て、Fはふっと笑い出す。


「手繋いできたの?」

「そうだよ。なんかおかしい?」

「べ、別に?でも…ふふっ!兄貴が恥ずかしくなかったかなって!」

「なんで恥ずかしいんだよ。」


よくわからない、という顔をしているエッグの後ろで、はあ、とグラゼルはため息をつき、エッグから手を離す。

それからまたエッグはなんで?と前後の二人に訊くのだが、答えは返ってこなかった。


「じゃ、入ろ!人が多いし、邪魔になっちゃう。」


Fは待ちきれないと言わんばかりに、浮いた足で店内へ入っていく。

またそれをエッグは追いかけ、グラゼルはゆっくりと歩みを進めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


パティスリーカリアと書かれた看板が掲げられた店内は、どこもかしこも菓子がずらっと並んでいた。

Fとエッグは感嘆の声をあげ、端から端までを見て回る。

そんな二人から少し距離を置きながら、グラゼルも店内へ足を入れた。

できるならば、彼女に姿を見つけられたくないと思っていたのだが。


「やだ!グラちゃん!グラちゃんじゃない!」


そう思った時は大抵、見つかるものだ。

大きな声をあげてグラゼルを見つけたのは、白く長い髪、色白の肌の清楚な女性だった。


「……いたか」

「なんで来るって言ってくれないのよ!ねえねえ、聞いたわよ!昨日例の双子ちゃんが成神したんでしょ?もしかして連れてきてるの?」

「ああ、待て!引っ張るな!」


高身長の目立つ髪色の男性が、華奢な女性に迫られている図は誰が見ても微笑ましいそれだった。

そんな中、グラゼルの悲鳴のような声を聞き、Fとエッグがすぐさま声の方へ駆けつける。


「兄貴ー?」


何してるの、と様子を確認しにきた二人が見たのは、両手を上げてなんとか手を取られまいと攻防を繰り広げている兄と、なんとか手をとってカウンターの中へ引きずり込もうとしている清楚で上品な風貌を持った女性の姿だった。


「……あら!あらあら!もしかしてこの子達が!?」


彼女の澄み切った明るい蒼い目が二人に向く。

白い女性は、エッグとFの手をとって「よく来たわね!」と歓迎の意を表した。


「私、カリアと言うの。噂は聞いているわ!昨日成神したんですってね!おめでとう!」


カリア、と聞いてFとエッグはグラゼルの方を見る。

そう、彼女こそが五神のうち白を司る神、カリアだった。

カリアはふふっと笑みを浮かべ、二人と握手を交わす。


「五神様がお菓子屋さんをしてるの?」


Fは素朴な疑問を口に出す。

五神ともあろうものが、菓子屋を開く余裕があるとは思えないが。


「そうよ!ここは私のお店なの。私が作ったお菓子がいっぱい並んでるでしょ?どれが食べたい?」


カリアは嬉しそうに、並んだ菓子を指差し、エッグとFに訊ねる。

どれも可愛らしい形をしている。

包装はシンプルで白を基調とし、金の文字や箔が押されていた。


エッグとFが店内を眺めている時でも、客は次々と入り、出て行くのを繰り返す。

従業員達は忙しそうにカウンターやホールを駆け回り、対応をしている。

皆笑顔で働く姿を見て、Fからは良いな、という言葉が自然と出てきた。


「カリア様、御機嫌麗しゅうございます。」

「あら、御機嫌よう!今日もいらしてくださったのですね!」


そこへ白いローブとフードを被った老婦人がやってきた。

夫人の姿からして、魔術師のようである。

胸には風を意味する紋章が入ったバッジが付いていた。


「えぇ。カリア様のお作りになられる特別なお菓子には、たくさんの魔力が込められておりますから。クッキー一枚で一年寿命が伸びるというものです。」

「嫌だわ、私ったら魔法なんてかけていたかしら!」

「ふふふ、カリア様は無意識に、お菓子に魔法をかけられていたのですねぇ。」

「私神様だから、魔法は使っていない筈なのですが…」

「毎日使っていらっしゃるではありませんか。貴女様の愛情と、笑顔が、お菓子一つ一つに魔法をかけているのですよ。」

「あらあら!そういうことでしたか!うふふ、それならいくらでも魔法はかけられますから、必要なだけ召し上がってくださいね!」

「ありがとうございます。それでは、今日はキャンディをいただいて失礼いたしますね。」


老婦人は上品に頭を下げ、その場をゆっくりと去っていった。

素敵なやりとりだ、とFは思った。

笑顔と愛情が、この店が繁盛する秘訣なのだ。


「兄貴の料理にもきっと、魔法がかかってるんだね!」

「…まさか。」


照れ隠しなのか、グラゼルはFから視線を逸らしてしまう。

が、Fには老婦人の言う魔法の意味が理解できた。


「ごめんね!ちょっと離れてしまって…食べたいものは決まったかしら?」


カリアが戻ってきた頃、もうFが食べたいものは決まっていた。

それは、会計をする場所の横に置いてある、手のひらにおさまるほどの小さな箱に入っている。


「…キャラメル?キャラメルが食べたいの?」

「うん!」


輝かしい笑顔のまま、Fは大きく頷く。

エッグもそれに続き、俺も!と手をあげた。


「ケーキとか、シュークリームやプリンもあるのよ?キャラメルでいいの?」

「うん、これがきっと一番美味しい!」


あらあら、とカリアは笑みをこぼした。

そして、キャラメルの入った箱を6つとり、はい、と二人に半分ずつ渡す。


「…今日は来てくれてありがとう、Fちゃん、エッグちゃん。これはみんなで食べて。」

「良いの!?」

「ええ。でも、幸せはみんなで分けてね。」


ふふ、と笑うカリアには、やはり五神となるに相応しい神々しさがあった。

あ、それと、と彼女が続ける。


「これはケトちゃんに。」


パチン、と指を鳴らし、並んでいるケーキが二、三個入りそうな白い箱を取り出す。

グラゼルがそれを受け取ることとなった。


「あ、グラちゃんのもあるわ!」


また、カリアが指を鳴らすと今度はその箱の上に板チョコレートが乗っかる。

おい、とグラゼルが噛み付こうとしたがカリアが空をつまみ、一文字に線を引くとグラゼルは全く言葉を発せなくなってしまった。


「…帰って、ちゃんと食べてね。グラちゃん、あなた寝てないんだから。」


ク、マ、とカリアは自分の目の下を指差す。

確かに。確かに寝ていないのだが。

抗議しようにも言葉が出ない。グラゼルは諦めて行くぞ、と二人に首を出口に向けるジェスチャーを送った。


「カリアさん、ありがとう!」

「いいえ!これから頑張ってね!」


Fとエッグは店が見えなくなるまで手を振り続け、カリアと別れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


しばらく歩いたところで、はあ、とグラゼルが息をつく。

ようやく声が出るようになったのを確認し、とんでもない女だ、と吐き捨てた。


「兄貴はカリアさんのこと好きなの?」

「は!?」


とんでもない女のおかげでとんでもない質問が妹からとんでくる。

あぁ、やはりそんな噂が回っていても仕方がないだろうなと、グラゼルはまた深くため息をついた。


「……あの女といるのは疲れる。」


この上ない素直な感想だった。

珍しくグラゼルとは長年付き合いがある女性だが、彼女はグラゼルの天敵だ。

会えば異常に甘やかされ、しっかり寝ろだの、休めだの、喧嘩するなだのと、説教をされる。

最初こそ、妙な神もいたものだと思っていたが、歳を重ねればそれもだんだんと鬱陶しくなっていった。

大体からして彼女とグラゼルの歳の差も僅か数十年ほどなのだ。大きく開いているわけでもない。

何故あんなに自分たちに構うのか、グラゼルは彼女の存在が不思議でしょうがなかった。


「あはは、カリアさんは兄貴のお姉ちゃんだね!」

「あんな姉がいたら俺の身がもたない!」


ただでさえめんどくさい兄がいるというのに、とグラゼルはケトンのことを思い出す。

そういえば、彼はカリアと暫く会いたくないと言っていた。

自分にとっても天敵であるなら、彼女はケトンにとっても天敵なのではないだろうか。

そう思うと改めて、カリアという存在が如何に不思議なものであるかを思い知らされるのだった。


「……おい、エッグ、どうした。」


鬼神宮へ向かう道中、Fはニコニコと満足そうに歩を進めるのに、エッグは段々とテンションが下がり、ついには黙ってFとグラゼルの間で歩いていた。


「……エッグ、顔が青いよ〜?」


にしし、とFが笑うが、それに何か返す気力すらない。

冷や汗が止まらないのも、相当何かに恐怖しているからだということがわかる。


「怖くない方がおかしいけど……」


エッグはぶるっと身震いし、意を決して姿勢を正した。

そうだ、自分はFの兄なのだ。しっかりしなければ。


道は薄暗い森の中へと続き、人が何度も通って出来た砂利道がF達を導く。

道なりに歩いて行くと、その先の険しい山肌には大きな闇がぽっかりと口を開いていた。


「…ここ、入るの?」


中は岩でできた洞窟のようだが。

エッグは笑顔を引きつらせながら、闇を指差す。

違うだとか、他にも行き方はあるだとかいう回答を期待したが、無慈悲にもグラゼルは頷き


「この道以外にないからな。」


と言うのだ。


無念。エッグは膝から下の力が抜けて行くのを感じた。


「灯りがないよ…大丈夫なの?」


恐る恐る岩肌に手をかけ、洞窟の中を覗く。

確かに深淵はこちらを覗いていた。

というより、少しでも足を踏み入れれば飲み込まれてしまいそうな深い闇以外何も見えない。

足場すら、数歩先からは全く見えないのだ。


「…行く?」


どうしても意気地がつかないエッグはFにもう一度確認をとる。

Fですら簡単に頷く。


「良いから行け!」


うじうじしている彼を見て段々とフラストレーションが溜まって来たのだろうか。


「うわああああああ!??!?」


グラゼルがエッグの背中を押し、闇の中へと放り出してしまった。


「あ、兄貴いいいいいいいい!??!!?!」


虚しく絶叫が反響する。

急いで元来た道を帰ろうとしたが、いくら走っても何故か闇が晴れることはない。

動悸が激しくなってくる。

Fともはぐれてしまった。暗闇の中で一人。とにかく心細い。


「そんな……F、兄貴…どこ行っちゃったんだよ!」


しどろもどろと壁を伝って進んだり、戻ったりを繰り返す。

全く灯りがつかない。


「……Fぅ…」


情けない潤んだ声が洞窟に響く。

思えば、初めてFと別行動をしている。

隣に妹がいないことがこんなにも不安だなんて、知らなかった。

もう諦めて座り込んでしまおうかと思った時、それはひらひらと舞い降りた。


ふわふわとエッグの周りを旋回し、僅かだが赤い光を振りまく。

エッグの知らない二枚の羽。


「……?」


羽はエッグの頭で休息をとり、洞窟の奥へと飛び立ってしまう。

羽が進む方向はわずかに照らされ、奥に続く道があることがわかる。


「ま、待って!俺も連れてって!」


エッグは赤い光を振りまく羽を追いかけ、走り出した。



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