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僕と幼馴染みと黒猫の異世界冒険譚  作者: s_stein
第四章 魔界騒乱編

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第257話 情報相からの呼び出し

 10時半頃に研究所へ到着したトールとクラウスは、さっそくメビウスに状況を報告した。もちろん、心配していたマリー=ルイーゼ達五人も同席した。

 トールは、黒猫マックスのお手柄を披露することに時間を費やし、自分の新たな魔法の成果については、大したことがないような言い方をした。


 それはトールなりの謙遜なのだが、メビウスもクラウスも理解ができなかった。

 なぜ、そこまで謙遜するのか。

 習いたての魔法を即座に応用すること自体、常人では到底できないことなのに。

 二人から散々非難を浴びて、さすがのトールも、しゅんとなった。

 もっと、自分の成果をアピールしろ、と。

 正しく自分の力量を評価しろ、と。

 黒猫マックスも持ち上げられてむずがゆくなったらしく、「敵を倒したのは小僧だ。俺は予知したことを言っただけ」と言ってあくびをした。


 その後、クラウスの魔法の特訓が再開された。

 だが、ヒルデガルトが3つ目を習得し、トールが2つ目の免許皆伝一歩手前になったとき、昼休憩となった。


 そこへ、アーデルハイトの使い魔である(タオベ)ちゃんが、しゃべる手紙を運んできた。

 符牒の表現はここでは省略するが、内容は以下の通り。


『トール達六人全員が、今すぐローテンハイムの宮殿へ行って、ネリー・アンドレーエ情報相を訪ねること。新たな動きがある。護衛として第7魔法分隊の車がそちらに3台向かうから、分乗すること』


 1時間ほどすると、研究所の前に軍の大型車が3台並んだ。

 大型車と言っても、幌付き馬車の馬が二人乗りT型フォード車になっただけである。

 トール達六人を出迎えた中に、アーデルハイト・ゲルンシュタインの姿があった。

 彼女は年長組一年生になっていたので、着用している戦闘服は、彼らが見慣れた年中組のそれとは異なっていた。

 上は濃紺のセーラー服風。肩章の金星は、上級生の証で、眩しいくらい輝いている。

 一年生は通常1個だが、彼女は能力が高いので2個だ。

 下は細くて水色の横ストライプが2本入った白いミニスカート。これに短めの黒いブーツを履いている。

 彼らは、跳び上がらんばかりに再会を喜び合った。


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