ウメ・アンズ・サクラ
少し前のことです。
「ねえ、4月前にアンズってさいていいんだっけ?」と私。
「まずいわなぁ、でも向かいのうちの木はウメだからね」と母。
あれまぁ、そうでしたか。木肌を見ても、花の色を見てもアンズだと思っていました。それが証拠に、我が家のアンズはほころんでもいませんでした。
梅の花というと、庭にある白い竜狭小梅しか思い浮かばない私です。在所で畑の隅っこ植わっているピンクの花を見れば、アンズだと思ってしまうのです。あの鮮やかさであれば、昔の花見がウメであったのもうなずけます。
昔どこかで、「梅の花は陽なので、静かな花見を行い、桜の花は陰なのでにぎやかに花見をする」と聞いたことがありました。白い小梅の花とソメイヨシノしか知らない私には、ピンとこないことではありました。
ちなみに、川中島平が桃色になっていたのはもう少し先のことです。
ここ最近の暖かさで、庭のアンズも一気に開花しました。
「アンズの花は短いんだよねぇ。今日明日の雨で散っちゃうね」と、母が寂しそうに言っております。
県内各地で、桜祭りが計画されているようで、新聞に広告が掲載されています。その中に、松代春まつりも真田十万石の松代町で行われているそうです。メイン会場の城址公園のサクラはまだ開花していないのでしょう。ですが松代温泉近くのアンズは見ごろになっているでしょか。
ローカル新聞の記事に、『上田城跡公園の千本桜まつり1週間延期』の見出しが目に入りました。昨年はこの時期には満開になっていたのですが、今年は開花もしていないとか。例年ですと、上田のソメイヨシノの開花は7日くらいだと思います。在所よりも上田の方が標高は高いはずですが、開花は上田の方が早いのが不思議です。
我が家のサクラは、ほころんでもいません。今年は、ウメ・アンズ・サクラとゆっくりと花が楽しめそうです。




