日々の出来事

手相

　今年のお正月は、どこにも出かける用事がなかったので少し多めにおせちを用意しました。おせちと言っても煮物となますは自分で作ります。あと手のかかるもので、食べたいものだけを単品でいくつか用意します。

　三が日も過ぎたある日、残った栗きんとんを子供たちに勧めてみました。

「栗きんとんを食べるとお金持ちになれるそうだよ」と、私。

「いいよ手相でお金持ちになれる線、なさそうだし」と娘。

「何言ってるの、手相なんてかわるんだから。これから先お金持ちの線が出来るかもしれないじゃない」

「そうなの？　」

「そうだよ、そこが手相のいいところ。占星術みたいに生まれた月日で人生が決まっちゃうんじゃなくて、生活しているうちに、どんどん運勢がかわっていくんだよ。頑張ればそのうち、お金持ちになる線が出来るかもしれないじゃない」

　最近ネガティブ志向の娘に、発破をかけるつもりで言ってみました。娘は、そんな馬鹿なという顔をしながら、親の言うことを聞き流すのでした。