こわっ
亭主殿が会社でスマホを支給されて以来、プライベートでもスマホがほしいと言い出しました。今まで使いこなせないでしょ、と却下していたのです。ですが状況が変わりました。ガラパゴス携帯よりも、スマホの方が維持費がお得になってきて来ています。仕事で使い慣れていれば、少なくても最低限の使い方は理解しているのだろうと、スマホを検討しだしました。
どこがお安いかなぁと調べ出すと、
「ドコモがいいなぁ」と、のたまう亭主殿。困ったときに駆け込める店舗がないと嫌だとか、安すぎると心配だとか、わけのわからなことをいと言っています。そういえば、初めてのスマホ割の案内が家に届いていました。期限を見ると、お正月に買い替えるしかありませんでした。
元日からお店がやっているなんて、便利な世の中になりました。長ーい待ち時間の間、延々と光回線への乗り換えを勧められ、逃げることも出来ずに根負けして光回線を引くことになってしまいました。
スマホの手続きが終わり、光回線の工事の手続きに入ると受付の方の表情が険しくなっていきます。現在使っている回線がNTTではないというのです。回線の会社がわからないと、手続きが進められないといわれて帰ってきました。
そこからが問題だらけでした。次の日に電話会社を調べて伝えると、違うといわれ、別のところで問い合わせするように言われます。お正月明けののことですので、一つのことを問い合わせるのに待ち時間が30分以上かかりました。おまけに、亭主殿のスマホとセットでの申し込みということで、いちいち亭主殿の連れ合いであること確認がなされます。一回の問い合わせでは事が済まず、また別の場所へ問い合わるようなことを数回繰り返して、ようやく光回線の手続きがようやく終わると思った時のことです。
「お客様のおっしゃる住所に、NTTの施設のご登録がありません」えっ、そんなぁ馬鹿な。受話器の向こうから聞こえてくる内容が信じられませんでした。もっと信じられない言葉が続きます。
「今、お客様の住所のあたりをグーグルで見ているのですか、お客様のお宅の屋根の色は何色でしょうか」
受付の方の風景の説明は、我が家の風景そのもでです。
今までグーグルの画像を、テレビで紹介されているものを平気で見ていました。ですがいざ自分のこととなると、なんとも気味の悪さを感じます。住所さえわかってしまえば、その場所の景色が見れてしまうの機能は、便利なのでしょう。ですが、利用される側になると自分の生活をのぞき見されているような気味悪さを感じるものです。
NTT回線は、10年以上前に登録したときの手違いだとわかりました。それと同時に、薄ら気持ち悪さも経験したのでした。




