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日々の出来事  作者: 真澄
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元日の食事

 元日の朝食といえば、お雑煮でしょうか。全国各地に様々なお雑煮があるようです。我が家のお雑煮は、白菜・人参・大根・油揚げ・なるとを入れめんつゆで味付けします。イヤイヤイヤ、既製のめんつゆを使うのは母の手抜きだと思いますけど。そこに焼いた角餅を入れます。

 学生の頃、アパートで年を越して、我が家のお雑煮を友達に作って出した時のこと。

「肉が入っていない雑煮なんて、雑煮じゃない。何でもいいから肉を入れろ」と言われたこといわれました。とりあえずあった豚肉を入れたことがありました。

 お雑煮について調べていたら、フリー百科事典に気になる記事がありました。「長野の雑煮に塩ブリをいれる」とありました。いったいどこのお雑煮なのやら。全県のお雑煮を知っているわけではないので、間違っているとは否定できませんが、母の作るお雑煮ではありません。

 母は県北部、北信の人間です。ですが母の父、私にとっての祖父は県内を転勤する職業だったそうです。北信でお正月にぶりを食べる習慣はありませんが、近くのスーパーで並んでいました。そのスーパーの拠点は県東部、東信の小諸です。ぶりについて聞いてみると、佐久にいた頃お正月に鮭と塩ブリを食べてたそうです。塩ブリのあら汁に、お餅を食べる風習があっても不思議でわありません。因みに、お雑煮用に鳥の胸肉が並んでいましたが理由が分かりません。売れているようには見えませんでしたけれど。

 このほかに、元日にうどんを食べる風習かあるそうです。川中島平の西の山間部を地元では、西山地区と呼ぶことがあります。私が初めて聞いたのは、この西山地区の知り合いからでした。そのことを母に伝えると、昔母も姑から、元旦の夕食はうどん言われたことがあるそうです。何代か前に西山地区から婿養子にでも入ったご先祖様でもいたのかねぇ、なんて母の話したことがあります。

 ところが父が公民館の生涯学習講座で聞いてきたところによると、川中島平でも元日にうどんを食べる風習が残っているお宅があるそうです。その理由を聞いてみても、はっきりしません。昔からそうなのだから、の一言で終わってしまいます。

 習慣や風習を調べる時には地元の人では出来ないと、学生の頃聞いことがあります。地元のことになると当たり前すぎて、客観的にみれないというのです。両親に地域の風習を聞くたびに、実感します。

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