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日々の出来事  作者: 真澄
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ハンバーグ

 娘の家庭科の宿題が、「まかせてね、今日の食事」だそうです。10日間のうちで1回夕飯を作るんですって。娘が作りたい夕飯の献立を見て、私の顔が曇ります。ベーコンの野菜巻きですって。ニンジンとインゲンをベーコンでまきたいそうです。ニンジンはいいとして、インゲンは旬じゃなし。インゲンを買うのが許せなくて却下しました。聞けば、献立は何でもよいとのこと。それなら、ハンバーグでいいでしょと、強制的に変更させてしまいました。

 インターネットで、材料の少ないハンバーグのレシピを探しだしてみました。すると、

「書き写すのめんどくさい」と娘が悲鳴を上げています。そんな面倒な宿題なら、もっと早い時間に始めてください。

 私は中学生の時には、調理実習の度にその面倒なことをやっていました。娘に伝えると、うんざりしながら家庭科のノートに記入していました。これが少し前のことです。

 すっかり、先週の日曜日に夕飯を作るのかと思いきや、

「今日はいいや」とか言っています。面倒なことを先延ばしにしても、いいことないのにと思いながら、普通に私が作りました。

 平日の夕飯を娘に作らせるのは、いろんな意味で不安があります。ですが結局、平日に作ることになってしまいました。

 学校から帰ってきた娘を、買い物に連れていき早速作り出しました。黙って見ていようかとも思ったのですが、キャーとかわーとか言っていてなかなか作業が進みません。いつ夕飯になるのか心配になって

「手伝ってもいいの? 」と娘に聞いてみました。

「いいさぁ、私が作ったらいつ夕飯になるかわからないし」と、自信満々で言い切っています。それなら遠慮なく、手伝わせていただきます。とはいっても私が作ってしまうと宿題にならないので、娘に指示を出していきます。私の出した指示に素直にしたが娘を見ながら、普段もこれくらいいう事を聞いてくれれば楽なのにと思ってしまいました。

 なんとなく娘にやった感を持たせながら、写真映えのする夕飯が出来上がりました。副菜のきんぴらごぼうを食べてみると、味が全くしません。カット野菜の裏にあったレシピ通りに作ったのに、どうやら調味料を一か所に入れてよく混ざっていないようです。私が味のないきんぴらごぼうを食べることになりました。

 ハンバーグは、なんとなく混ぜすぎなのかポソポソしているような気がします。ですが息子は、

「今日の夕飯豪華! 」と喜んでい食べています。ひき肉の塊がお皿に載っていれば、ご機嫌な息子です。

「自分で作った夕飯は、なんとなく味が違う」と娘は言っています。イヤイヤイヤ、最後の味付けはお母さんですから。ネットのレシピを写す時に最後の味付けまで読まなくて、仕方がなくケチャップとソースをフライパンの中で煮詰めたのは、私です。


 簡単に作れて、一見豪華に見えて子供たちが喜ぶハンバーグです。そんなに手間もかからないから作ってもいいのですがねぇ。肉の油でいろんなものがすごいことになって、洗い物が大変でなかなか作る気になれないのが、ホンネです。

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