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日々の出来事  作者: 真澄
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年賀状

 父の部屋をちょこっと覗いて、年賀状をどうするか聞いてみました。ここ数年、私が父と我が家の分の年賀状を作っていました。ですから、今年もどうするのか聞いてみたのです。すると今年はというか、来年の分は、自分で作るといいます。

 父は、パソコン教室にかなりの期間通ています。つい先日、パソコン教室で年賀状ソフトを強制的に購入させられたとか。そして、教室で住所録を作らされたとか。毎年父が出している年賀状は、水墨画のような年賀状でした。ところが教室では、色のある年賀状を作るように指示されたそうです。

 折角教室に通っているのですから、年賀状くらい自分で作っても当たり前です。既成の年賀状ソフトの使い方を説明して、それで授業料もらってるっていい商売だなぁと、少し思ってしまいました。

 さて、我が家の分はどうしようか。新しく購入したパソコンの年賀状ソフトをのぞいてみました。既製品をそのまま印刷してもなんだかなぁ、です。既製品を買ってきて、パソコンで住所を印刷して終わりにしてしまおうか、とも思ってみましたがそれでは味気がない。

 先日、雪に南天に竹をバックに子供たちの写真を撮ろうと思ったら、雪が降り止みません。夕方雪が止んだと思ったら、全く積もっていませんでした。余談ですが、雪遊びのできない雪降りなんて、雨と一緒です。雪はありませんでしたが、南天と松をバックに写真を数枚撮っておきました。数年前にも同じ場所で年賀状用の写真を撮ったような気がしますが、気が付く親戚はいないと思いたいです。

 ところで、少し前までいろいろ細かいこと言いましたか。私が知らなかっただけでしょうか。気になったので調べてました。『迎春』とか『賀正』とか二文字の賀詞は目上の方につかっては失礼になるとか。知らないで使ってました。目上の方には、四文字のがいいそうです。無難なのは、『新春のお慶び申し上げます』だそうです。

 あと気になるのは、写真入りの年賀状です。我が家の出す先様は、ほとんどが親戚です。結婚した当時、結婚式に出席していただいた方々には出しなさい、と親に言われました。子供が大きくなりましたとか、家族でこんなです、といった近況報告もかねて写真入りの年賀状を出しています。ですが世間では、子供の写真入りの年賀状についても賛否もあるようです。差出人のセンスの問題なので、おおらかに見守っていただきたいと思います。

 一部では年賀状なんて虚礼なんだからやめてしまえ、といった意見もあるようです。そこはどうなのでしょうか。年賀状の歴史は、飛脚制度が始まったころからだそうです。一般的になったのは、郵便制度が浸透してくるともに、年賀はがきを送るようになったようです。昔続く風習を、いきなりやめてしまうのもなんだか違うような気がします。

 さて、今年はどんな年賀状にしましょうか。

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