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日々の出来事  作者: 真澄
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おこた

 在所だけでしょか、それとも全国的な言葉でしょうか。炬燵に「お」を付けてオコタツそれが短くなってオコタと呼ぶことがあります。

 少し前のことです。息子の同級生のお母さんを、ホームセンターの暖房器具売り場で見かけました。声をかけてみました。1階は床暖なのだそうですが、2階に暖房器具がないとか。いざという時のために、電気の必要のない石油ストーブを購入しようということです。子供が火傷しそうだね、と話しながら話題は炬燵に移りました。

 そのお母さんは他の方から、豆炭炬燵を勧められて購入を考えているとか。話を聞いていくうちに、そのお母さんは豆炭を見たことがないということに、驚きました。私よりもかなり若いお母さんです。年齢的なことでしょうか、育った地域のせいでしょうか。

 私の母の実家は、豆炭炬燵でした。子供のころお正月に行ったときに、豆炭炬燵に豆炭を入れていたのを見た覚えています。亭主殿は、豆炭炬燵で育ったようです。豆炭炬燵は、電気炬燵に比べるとかなり高温になります。我が家で電気炬燵を弱にしていると、炬燵の温度が低いといって強にします。電気炬燵の暖かさでは、物足りないようです。

 我が家には只今、コタツガメが2匹ほど出没しています。このコタツガメ、炬燵の中に頭まで潜り込んでしまいます。すると亭主殿、窒息するといって子供たちを叱ります。豆炭炬燵なら一酸化中毒の心配もありますけれど、電気炬燵でその心配ってあるのでしょうか。

「だって、子供のころ窒息するって言われた」と言っておりますが、それはご実家が豆炭だったせいだと思います。

 現在母屋では電気炬燵を使っています。ですが祖父母が健在の頃は、掘り炬燵でした。今風の腰かけるタイプの堀り炬燵ではありません。部屋の真ん中に、半畳の囲炉裏が切ってあります。その囲炉裏の上に金網を置き、その上に炬燵を置くのです。その当時は、お風呂を薪で沸かしていました。お風呂が沸くと、風呂焚き場から赤々とした炭を、炬燵の中に足していました。灰をかけたりよけたりしながら炬燵の温度を調節していました。暖かくなって炬燵を片付けると時には、半畳の畳で囲炉裏にふたをします。

 日本の冬に欠かせないのが、炬燵ですね。

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