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日々の出来事  作者: 真澄
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緑肥

 20年位前のことです。ローカルニュースで、水田をレンゲのお花畑にしている映像が季節の話題として紹介されたことがあります。その時に、レンゲが緑肥になることを知りました。その時には、家の水田でもやりたい旨を両親に話したのでしたが、

「どこでレンゲの種を買ってくるんだ。お前が主力でやるようになったらな」で話は終わってしまいました。

 この秋、ホームセンターで緑肥の種を見つけました。菜の花・レンゲ・レッドクローバー・大麦等々。前々から母は、豆畑に有機物が少ないと嘆いていましたので、早速緑肥のことを話してみました。母も種をまくことに反対はしませんでした。母の希望は、レンゲだそうです。豆畑にマメ科の緑肥をまいても問題ない心配したところ、

「関係ないでしょう」と涼しい顔をしています。減反で稲作はできず、放っておいても草になるだけだからと、何年も豆を作り続けている畑です。今更そんな心配もないようです。一応連作障害のことを考えてか、作る豆の種類は変えているようです。父は難しい顔をして

「すき込むって、どうするだ」と言ってきました。普通に耕運機かければ済む話だと思うのですが、まさかは90坪をスコップでおこすとでもおもったのでしょうか。

 考えてみれば、豆も土壌改良の作用があることで知られています。母が草除けに蒔いているトウモロコシも土壌改良の作用があります。改めて緑肥を入れる意味はなかったのかもしれません。

 先日、取入れの終わった豆畑に耕運機を入れました。その後に、前々から用意した置いたレンゲとレッドクローバーの種をまきました。種をまく時期のぎりぎりの時期です。来年の春には、今までのとがった風景が見れるのか楽しみにしています。


 

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