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日々の出来事  作者: 真澄
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朝のこと

 朝起きると、テレビからアナウンサーの切迫した声が聞こえてきます。津波情報と、避難を促す言葉が連呼されていて、何が起きているのか全く理解できませんでした。子供たちを起こして、朝食を食べさせている間も、避難を促す言葉が繰り返されていました。普段でしたら、日本放送協会で特番を放送していてもeテレでは通常の放送をしていたりします。息子がいつもの子供番組を見ようとチャンネルを変えましたが、放送が流れていました。

「なんでー」と残念がる息子。それだけ大変なことが起きていることを理解してください。

 そのうち娘が、

「ねぇ、うちらも避難した方がいいの? 」とか言い出しました。

 いやいやいや、我が家は関係ないから。というより、在所まで避難するような津波だったら、日本沈没しちゃいますから。日本沈没で思い出しました。

「ねぇ、日本沈没するときには新潟の糸魚川から静岡までが割れて沈没するらしいよ」と、昔私が母に言われたことを言ってみました。当時母は、小松左京氏の『日本沈没』を読んでいたのでしょう。その時に、糸魚川静岡構造線についても、知ったようです。

 子供たちに話してみたものの、日本の地理を理解していない子供達には全く理解できていなかったよです。

 そのうち娘が、

「ねぇ、学校から何かメール来てないの? 」と言い出しました。世の中で大変なことが起きていることは理解したよで、ついでも学校も休みにならないかと思ったようです。まさか、一応携帯電話を確かめてみましたが、何も届いていません。娘は、あきらめたように登校していきました。


 子供たちが登校した後、テレビのチャンネルを何度かかえていました。どこの局だったったか、各地の地震の震度を放送しているところがありました。在所は、震度2だったようです。亭主度に、

「揺れたの気が付いた」と聞けば

「揺れたんかなぁ」と返ってきました。鈍感な家族です。

 その後も、テレビのチャンネルを変え続けている自分に気が付きました。テレビに見やすさを求めている時点で、他人事なんだなと気が付き自分自身に嫌気がさしてきました。被害にあわれた方々、ごめんなさい。


 大きな災害ほど、被害はすぐに報道されません。詳しいことを知りたいなら、明日の朝刊を待つしかないのだろうと思い、テレビを消したのでした。


 

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