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日々の出来事  作者: 真澄
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野菜の値段

食べる分だけを少しずつ買ってくる生活に慣れた頃、県内産のほうれん草をうーぱーで見てほっとしました。お値段も旬の一番安い時期よりも少しお高めですが、手が出せないほどではありません。嬉しくなって買ってきてしまいました。

 ババにそのことを伝えると、

「小松菜を食べなさい、小松菜を」と言われました。ほうれん草は品薄だったようですが、小松菜は流通量が確保できていたようで高騰はしていなかったと思います。それとは別の話で、我が家の畑の小松菜が食べれるようになったから、自家製の小松菜を食べろという事らしいです。ですが子供たちは小松菜、食べないのです。わずかに感じる苦みがダメなようで、亭主殿と私だけが食べることになります。大人だけ健康になってもねぇ、というのが本音です。

 ババにそのことを伝えると、

「家庭はお母さんが元気じゃないと回らないの。あんたが健康ならいいの」とのことです。耳が痛いお話です。

 近くのスーパーには、地元の農家の方々のコーナーもあります。こちらにも、ほうれん草が並びだしました。こちらも、スーパーの小売りの値段より少しお安めの値段がついていましたが、いつもの時期よりも少しお高いかなぁと。ほうれん草だけでも価格が下がってきて、一安心です。


 キャベツや白菜は、まだまだ値段が下がってきません。在所で白菜を作る場合には、8月の下旬または9月の上旬に種をまきます。そして食べごろになるのは、もう少し先です。県内産のキャベツや白菜がどこで作られていて、いつ頃種がまかれるのか詳しいことは分かりません。ですが、9月の長雨を考えると、キャベツや白菜の値段が下がってくるのは、もう少し先のように感じています。


 玉ねぎはほとんど買ったことがないので、底値を知りません。ですから、高騰しているのやら、落ち着いているのやら分かりません。ですが、来年我が家の玉ねぎが不足することだけは、確実になりました。

 植え付けまでに育ちすぎるのを嫌って、ババは周りの方々よりも少し遅く種をまきました。それが災いして、玉ねぎの苗は例年の1/4ほどしか植え付けられませんでした。だめなら苗だけどこかで買ってくればいいやと能天気に考えていたのです。確かに早い時には、ホームセンターや農協でも販売していたのですが、植え付け時期が近付くにつれて姿が見えなくなりました。我が家が玉ねぎの植え付けを行う時期には、販売しているところがなくなってしまいました。聞けば、天候不順のため苗の出荷量も少なかったよです。

玉ねぎの大産地で、我が家のようなことが起こっていないことを祈ります。


 農業新聞に、葉物の野菜工場が赤い字経営になっている旨の記事が載っていました。光熱費がかかりすぎていて、経営が成り立たない場合が多くあるそうです。農産物は、工業製品のようにいかないようです。

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