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日々の出来事  作者: 真澄
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ガーデニング

 ホームセンターでビオラの特売をしていたので、3株ほど購入してきてプランターに植えました。

 私がガーデニングを始めたのは、小さい頃の娘の一言が始まりでした。

「庭にお花が欲しい」そういったのです。

 我が家の前は、フキだらけです。元々数十年前に、父が母屋の裏の畑に離れを建てました。祖母が鬼籍に入ってから、両親が母屋に移りました。その後、私たち家族が住んでいます。引っ越してきたばかりの時には、少しは庭らしく庭木や花が植わっていました。

 ところが母が

「フキは少しでも虐めると、絶えちゃうから」の一言でフキを退治することが出来なくなりました。フキが美味しい時期には煮物にしていただきます。ですが出来るだけ他の株を傷めないように、集中した場所からだけからでなく、広い範囲から少しづつ採るようにしていました。すると、蔓延ることはびこること。我が物顔にフキが拡大していきました。気が付けば、アジサイもツバキもフキに負けて枯れてしまいました。

 大人からしてみると、一面の緑できれいなのですが、子供にはそう思えないようです。家の前がそんなですから、花を育てようと思うとプランターという事になります。はじめの年は、ビオラを何株か購入して植えてみたところ、思っていた以上に簡単に育てる事が出来ました。

 それ以来、季節の草花を買ってきてプランターや鉢植えでガーデニングを楽しんでいました。それからホームセッターの園芸コーナーを眺めているうちに、冬の寄せ植えにも挑戦するようになりました。ある年のこと、クリスマス用の寄せ植えを作りました。その次の春に気が付くと、思っていたよりも株が大きく育ていました。

 そこで急いで、庭に花壇を作ることにしました。家の前のニワウメの下は、毎年草を刈っているだけだったのです。そこにレンガを並べ土を入れて、簡易花壇の出来上がました。そこに、予想外に育った寄せ植えに使ったものを植え替えました。急遽作った花壇はその後少しずつ大きくなり、今年はアネモネの球根を植えてあります。


 ガーデニングをしていると、祖母のことを思い出します。私の祖母は、自分の体を動かすのがやっとになっても、キクやベコニアを育てて楽しんでいました。それを見た母は、

「女の性かねぇ。いくつになっても何か育てたいのかねぇ」とボソッとつぶやいたのです。そういった母も、農作業に合間に草花を育てています。

 

 狭い宇宙ステーションの中で、植物や他の命を育てることは、癒しにつながるそうです。自分以外の存在の世話をすることで、ストレスの軽減になるとどこかで目にしました。人は、何かを育て続けるように出来ているのかもしれません。

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