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日々の出来事  作者: 真澄
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「美味しいの」の正体

 息子の通う小学校で、地域なの方々と触れ合う「ふれあい学習」が行われました。

 息子に聞くと、

「美味しいの」としか言わず、何のことやらです。学校から配られたプリントを見ると、郷土食を作る旨が書かれています。小学生の作れる郷土食といえば、大体想像が付きます。息子ががっかりして帰ってこなければいいと思っていました。

 学校から帰って来た息子は、開口一番

「おやきだった」大声で教えてくれました。やっぱりです。在所で小学生の作れる郷土食といえば、おやきかにら煎餅以外に考えられません。

「お姉ちゃんには食べさせない」と言い残して遊びにいったところを見ると、きっと美味しかったのでしょう。


 在所の郷土食、おやき。この食べ物ほど郷土食たるものはありません。先ず、ほかの土地で育った方でおやきを食べて、美味しいといった方を見たことがありません。各家庭ででも作られていますし、お餅屋さんでも、今では専門店まで出来ています。スーパーでもコンビニでも売られています。地元で美味しいといわれているお店のものでも、他の土地で育った方は美味しく感じないそうです。

 甘い生地を型で焼く大判焼のようなものを、おやきと呼ぶ所もあるようです。在所のおやきは違います。地粉を練ってねかせます。ねかせた生地を適量ちぎってひろげ、その中に具を入れます。その後は、囲炉裏で焼くだけのもの。フライパンで焼いた後蒸かすもの。地方、お店各家庭によって違います。オーブンで焼くお店のものは、皮がパリパリでなんだか違うものを食べているような気がします。

 具も様々です。野菜の炒め煮だったり、大根菜の炒め煮だったり、野沢菜の古漬けの煮つけだったり。地元の一番人気は、切り干し大根かナスの油みそか。季節の山菜を具にすることもあります。

 最近では、他県の方々にでも美味しく召し上がっていただくように、微妙に変わってきました。在所のおやきは、きしめんで具を包んだような歯ごたえのある厚い皮になっています。それだと人気がないのでしょうか、皮に重曹やベーキングパウダー加えたものが、道の駅などで売られています。具も、煮たリンゴとクリームチーズなんて、お菓子のようなものも売られています。私が知っている甘いおやきは、あんこだけだったのにねぇ。

 娘が遠くの道の駅で食べた、リンゴとクリームチーズのおやきが食べたいというので、家で作ってみました。具は甘く煮たリンゴとクリームチーズです。具が甘い時には、皮も少し甘みがあったほうがいいのかもしれません。考えた末、「ホットケーキミックスで作るおやき」でネット検索をかけて、皮はそれで作りました。興味のある方は、一度作ってみてください。せっかく作ったのに、皮が厚くていやだと娘には不評でした。

 本来は県北部の郷土食だと思います。ですが南の一部の地区では、サンマを具にしているところを見て、びっくりしました。いくら何でも、焼き魚入れたら生臭いと思うのですけれど。


 小麦粉で練った生地で具を包む料理は、世界各地で見られます。餃子もそうですし、チベットにいたっ時にはサモサがありました。あれ、調べたらインド料理ってあるけど、チベットでも食べたよ。


 息子が作ったのは、かぼちゃの煮つけと玉ねぎだったとか。これで料理の出来る男子になってくれれば万々歳です。

 

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