得手不得手
「お姉ちゃんの卒業旅行、どこにしようか」と私。娘が子供料金のうちに、親子で社会見学のような旅行ができないかと、一人考えていました。日本史も学校で始まっていましたから、どこか興味のある場所でもあればと思って、聞いてみました。
「卒業旅行? ディズニーランドで一番高いホテルに泊まりたい」と、親の思いとは全く違う答えが返ってきました。卒業旅行は特別に贅沢するための旅行じゃなくて、勉強するための旅行だと思うのですが。
「ディズニーランドがいいの? じゃぁ、
どうしてディズニーランドの入り口に、キャラクター達がお出迎えしているのか。
ディズニーランドの食堂はどして、セルフサービスのところが多いのか。
一つのセットを、いくつアトラクションが使っているか
そんなことを観察するなら、ディズニーランドに行ってもいいけど」と返しました。すると娘は、
「じゃぁ、いいです」と逃げていきました。娘には、ちょっと可哀想なことを言ったかなと反省しています。
この娘に言ったことは、私が初めてディズニーランドに子供を連れて行ったときに感じたことです。これを友達に話すと、
「そんなこと考えながら遊びに行って、楽しい? 」と聞かれました。楽しいも楽しくないも、感じたことですから。他にも、様々なアトラクションで人間の錯覚を利用したものがたくさんあります。そんなことを、いちいち確認しながらアトラクションを楽しむなんて、普通はしないのですかねぇ。
私にそう言った友達は、フェルト生地で人形やらショートケーキやらを手作りしています。私からしてみれば、子供のおもちゃを手作りすることが尊敬に値します。結婚退社する前は、設計士として建築会社に勤めていました。物を作ることを生業とする人は、根っから物を作ることに適しているのだと、感じたのを覚えています。
なろうのサイトの作品を拝読しながら、楽しい時間を過ごさせていただいております。ですがいざ自分で何か作品をと思って、いろいろ考えてみたのですが、何も思い浮かびませんでした。まるっきりです。下調べしている間に、何を書こうと思って調べていたのかも忘れる始末です。自分にできるのは、エッセイという日記を投稿することだけでした。
結局、私の脳は物語を作るようには出来ていないのでしょうねぇ。




