サツマイモ
今年のサツマイモは、あまり生育がよくありませんでした。苗を植えた時期から、例年にないほどの高温と空梅雨が続いたためだ、とババが言っていました。近所の家では、季節の初めに植えた苗が枯れてしまい、植えなおしたそうです。娘の学校の菜園のサツマイモも、枯れてしまい植えなおしたそうです。
中南米原が原産のサツマイモですが、35度以上になると生育が悪くなるようです。今年は酷暑日が続いた記憶はないのですが、どの農作物も空梅雨の影響を受けて生育がよくありませんでした。
ババが植えたサツマイモの苗も、例外ではありませんでした。ですが、いつもの年よりも弱々しいながらも、雑草の中で自己主張をしていました。
先日、娘がババに芋ほりに呼ばれました。と言っても、当座食べる分だけを、掘るだけです。これから本格的な冬が来るまで、食べる分だけを掘るようにします。本格的に全部掘りあげるのは、もう少し先になります。
我が家でのサツマイモの役割は、リンゴ畑の雑草除けです。リンゴ畑の端々に、数か所数種類のサツマイモが植えられていました。鳴門金時・紅アズマといった食べておいしいものから、何故か紫芋や近所の方々との話題作りのような太白まで植えていました。
太白は、食べておいしいと思えない、白っぽいサツマイモです。戦後の食糧難の時代、サツマイモといえば太白だったそうで、ババと同じ世代の方々珍しがってもらって行ってくださいます。今年は、孫が喜ばないので植えなかったようです。
紫芋は、お菓子にするといいとよく聞きます。ですが、オサツチップにするしか思い浮かばない私は、黄色いお芋をたくさん作って頂きたいと、毎年思っています。ババが言うには、今年は紫芋だけは生育が良かったそうです。さすが、鹿児島県の品種です。
土との相性がいいのか、我が家のリンゴ畑では紅アズマは子供の頭ほどの大きさに育ちます。ですが今年は生育不良のために、ちょうど食べやすい大きさになりました。毎年お化け芋に辟易していましたが、いざないとなると寂しいものです。
早くオサツチップにしてくれとせがむ子供たちに、
「2・3日干してからね。」と言っておきました。掘ってから数日干すことで、糖度が増しますし腐るのを防ぐこともできます。
ちなみに、サツマイモは根っこですので、日に当てます。ジャガイモは茎なので、日に当てると緑になって食べれなくなります。よくアパートなどの玄関先で、泥のついたジャガイモを干している方を見かけますが、見ているこちらが心配してしまいます。緑になった部分には、毒があるのでしっかり皮をむく必要があります。
子供たちが楽しみにしているのは、オサツチップです。薄く切ってから、素揚げして軽く塩を振ります。料理が苦手な私でも、簡単にできる子供のおやつです。あとは、某料理サイトで紹介されていた、大学芋です。私は勝手に、砂糖炒めと呼んでいます。細長く乱切りにしたサツマイモと油と砂糖を入れて、弱火で炒めていきます。最後にお好みで醤油を垂らすと、おかずにもなります。サツマイモの甘露煮は、煮崩れるの嫌であまり作りません。リンゴと煮る時には、煮崩れても気になりません。ジャガイモのように、レンジで加熱して潰して塩・胡椒・マヨネーズとあえると、サラダになります。
毎年失敗して子供たちに不評なのは、焼き芋です。豆ガラや剪定した枝を燃やして熾火を作り、そこにアルミフォイルをまいたサツマイモを入れます。火の加減を失敗して、毎年炭にしています。
さて今年は、どうやっていただきましょうか。




