水の味
まるっきり引きこもっている子供たちに業を煮やした私が、ババに縋りました。亭主殿いない祝日は、ビックスポンサーを頼って、たまに外食に行くことがあります。この場合普通一般的には、ビックスポンサーの要望が通りはずなのですが、孫に弱いババは子供たちの要望を聞き入れてくれます。
結果、近所の回転寿司店にに決まりました。たまには違う回転寿司店に行ってみないというババの言葉に、
「近くて安いとことでいい」と言い張る娘。ビックスポンサーごめんなさい。
一番にジュースを取って、それを飲み干してもまだ水分の足りない子供達は、水を持ってきました。一口飲んだ娘が、
「家の水道水よりも美味しい」と言います。私も一口飲んでみました。確かに我が家の水道水とは違います。水道水を沸騰させて、一晩おいて冷やしたらこんな感じになるのかなといった味です。ミネラルウォーターではなさそうです。娘が水を持ってきたところに行ってみると、大きな浄水器が付けられていました。
日頃工業製品のスナック菓子ばかり食べているのに、舌だけは敏感です。そんな舌を持っているのなら、ビックスポンサーのためにも違うお店に行けばよかったのに、と思ってしまいます。
今まで飲んだ中で一番おいしいと思った水は、屋久島の黒味岳淀川登山口の水場の水でしょうか。何の癖もない、まろやかでほのかな甘みまで感じたのを覚えています。屋久島は日本の中でも、降雨量の多い場所です。大量の雨水が屋久島の豊かな森にしみこみ、また湧き出した水です。持って帰ってきたかったのですが、一晩ポリタンクに入れて置いたら、ポリタンのにおいがついてしまいました。お土産物屋さんで、ペットボトルに入った水も売っていたのですが、普通のミネラルウォーターのように思えて、買う気になれませんでした。
次に美味しいと思ったのは、南アルプスの林道でのり面からしみ出ていた水です。南アルプスは、山が深く豊かな森林があります。どこかの会社で、商品名に南アルプスを冠した商品を販売していましたねぇ。
ちなみにですが、自分の家の水道水がどこから来ているのかも調べてみました。在所がある平の西の端、市内を西から東に流れる大きな川の袂で、井戸水をくみ上げて上水道水として使っているそうです。調べてみいて思い出したのですが、数年前に娘が社会見学の際にお土産で美味しい水のペットボトルをもらってきていました。ですから家の水だって、飲めないほどひどい味ではないでよ。




