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日々の出来事  作者: 真澄
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地球大魔王

「世の中の人がみんな清い心になったら、運動会やオリンピックがなくなると思う。

 だって、順位つけちゃダメでしょう。」と娘が言い出しました。

「そんなことないでよしょ、きっと運動会やオリンピックはなくならないと思うけど」と私。

その答えを無視するように、娘が続けます。

「世界中の人が清い心になったら、戦争がなくなると思う。

 それよりも、地球で一番偉い人決めてほしいなぁ」

「地球大魔王とか」この話の前に話していた話題を引きずって、私が答えます。

「なんで魔王なのさ。魔王って悪いイメージしかないんだけど」

「いや、なんとなく勢いで。それよりも今までの国はどうなるさ」

娘が言うには

「今までの国は、地域として残ってさぁ。」

「今度は地域同士で、戦争が始まるかもよ」

「そしたら、一番偉い人の一言で戦争が終わるじゃん」この答えを聞いて、今までの歴史を考えてしまいました。

「でもさぁ、」と言葉を続けようとしたところ、難しい話はこれまでと言わんばかりに、娘は逃げてしまいました。


 民主主義は、世の中のすべての意見が反映される素晴らしいシステムのように思われます。ですが、一般市民の選択が、いつでも正しいとも言い切れるものではありません。

 私自身、意味のない選挙を繰り返すくらいなら、聡明な指導の専制支配でも構わないと思っています。


 ですが今の世界は、あまりにも多くのことが複雑に絡み合いすぎています。どんなに聡明な人物が現れたとしても、一人ですべての事柄に対処することは難しいでしょう。その仕事を分担していく中で、妬み・嫉み・虚栄心等々様々な感情から、問題や争いがおこることは、簡単に想像できます。


 今の世界の問題を一掃してくれるような、地球大魔王は出てこないでしょうか。

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