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探偵Nの恐怖



挿絵(By みてみん)





まえがき及び用語解説


 当作品のルビの多くは正しい読み方ではありません。

 ルビのふってある文字が読めない場合は辞書を引く(しらべる)か、テキストにコピーして再変換するなどして、正しい読み方を確認する事を推奨(おすすめ)します。

意味が違う場合もありますので、どちらかというと辞書がお薦めです




世界探偵協会(レーツェル)

ドイツに本部を置き探偵資格を与え、仕事を斡旋しランクをつける。

ファンタジーでいうところの冒険者ギルド



ホワイダニット

推理小説用語で犯行動機に類するもの全般




モルグ街の殺人

19世紀の有名な推理小説

最初の推理小説ともいわれる



オランウータン

小説で殺人犯にされたことで有名な類人猿

マントを纏った人のようにも見えるので

現地語で「森の人」というこの名がつけられたらしい





クローズド・サークル

推理小説用語で孤島や館などの隔絶して助けのこない場

基本的に、連続殺人の場として用意される




イアイアダゴンウガナグルフタグン

アメリカの創作神話にでてくる呪文の組み合わせ




超越探偵

特殊な能力や特技を持った探偵

必ずしも「犯人」が見えるとは限らない




シリアルキラー

猟奇的な連続殺人犯を指す言葉

日本ではアニメや漫画小説の規制を招くこともある

ある意味オタク文化の天敵




リアル

フィクションに対する現実という意味で使われる言葉

実在論や実証論などでは、共同幻想として扱われるある種の偏見




観念的

非現実的という言葉の意味を持つが本来は非物質的な精神現象の意味

物質文明の繁栄と資本主義の台頭で資本主義を批判するものに貼られがちなために、言葉の意味が変わっていった



深層心理

無意識の精神現象を表す心理学用語で

通常、本能的欲求そのものは含まない

何を好み何を憎むかなどの人格の根源で

記憶にない幼少時の教育やトラウマで形成される




能力(ギフト)

凡人には再現できない才能




自己欺瞞

自分自身を騙す嘘、自分で気づかない事も多く

試験前に掃除をさせたり、いじめを受け入れさせたり

ツンデレさせたり、引きこもりをさせたりと

様々な問題の解決を阻害する行動




メディア・コングロマリット

公正な報道といったものを否定させる要因となっている財閥

第三の権力あるいは第四の権力とよばれる

権力を商業主義で偏向させやすい




‘人類統一戦線’

一つの頭脳のもとに一つの理念に従って動く組織ではなく、人類統一という理念を持つ数百に及ぶ組織の総称が‘人類統一戦線’と呼ばれている。

その中にはテロリストとして指定されるような組織もあれば、政治団体や財団法人、宗教組織から報道組織に消費者団体まで存在する。



‘ワールデェア’

人類統一を掲げているがそれ自体が目的ではなく、社会組織を‘自滅本能の奴隷’という立場から脱却させることを目的とした人々の総称

力を求めないことを信条とする故に、組織として存在しない



ミステリークルーズ

20世紀末から21世紀のはじめにバブルの名残としてクリスマスに行われたツアーではない



シチニン、ミサキ、ノ、ノロイ

七人ミサキの呪い

7人の亡霊を生み出す呪いの意味


登場人物名

 有名な人物と似ていてもただの偶然























挿絵(By みてみん)



探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探














 ボクは探偵だ。

 世界探偵協会(レーツェル)D級探偵、九頭竜乃亜(クズル ナイア)


 なんだD級かと言われるかもしれないが、天才で(ギフトをもた)ない探偵の中では、これでもトップクラスの探偵だ。


 最年少最短でA級に上がってきた高校生探偵(チート)なんかのように、日本の誇りとまでは言われないにしても、純然たる(ただ)推理だけでここまでクラスを上げてきたのだから、誇れる(じまんできる)ことだと思う。


 ただ、ボクは今、探偵になって何度目かの猛烈な後悔に苛まれ(をかんじ)ている。


 何故か(ホワイダニット)


 ボクの目の前にバラバラに引き裂かれた死体があ(ひがいしゃがい)るからだ。


 “ モルグ街の殺人 ”なんて比較になら(メじゃ)ないくらい猟奇的な血塗れ肢体(したい)狂気芸術(オブジェ)が。


 見ているだけで人を狂気に誘うような惨物(しろもの)で本当に何故そんな事をした(ホ ワイ ダニ ット)口にし(い い)たくなるものだ。


 一目見てそれはオランウータン(かこのれい)以上の力で作られた人の残骸(もの)だと解った。


 そして、モルグ街(かこ)の事件が世にいう(いわゆる)“ 密室殺人 ”ならば、この殺人は“ 孤島の殺人(クローズド・サークル)”。


 邪神信仰聖地への巡礼イアイアダゴンウガナグルフタグンという非常に胡散臭い(じつにあやしい)わりには豪華な(かねのかかった)団体旅行(ツアー)で訪れた7人のうちの一人を襲った凄惨(てんけいてき)な事件だ。


 もし、ぼくがB級以上の超越探偵(チート)だったならそう解説し(いった)だろう。


 こういう場は、探偵にとっては警察に邪魔され(えんりょせ)ずに捜査できる格好(さいこう)の場で、彼ら狂気の天才(めいたんてい)は、そういう事件に馴れている。


 考えてみてほしい。 常軌を逸した(あたまのおかしい)殺人犯(シリアルキラー)と一緒に逃げ場のない場所に閉じ込められながら冷静で論理的な思考かがくてききゃっかんせいを保ち、犯人を追い詰めながら自分は無傷で生き残る。


 それが、どんなに怖ろしい行為(こと)か。


 (リアル)にボクは今この瞬間も恐怖に逃げ出してしまいそうになりながら、血の臭いに嘔吐き(もどし)そうになりながら、そして破滅の予感に泣き出しそうになり(おびえ)ながら、半ば形だけの捜査(てじゅん)を行っている。


 殺人現場に慣れているボクでさえこれなのだから、ほとんどの人は実際(ほんと)に嘔吐していた。


 異常な状況からくるストレスによるものだろう。 新兵が殺人(ひとごろし)や死の恐怖から吐くのと同じ心理現象(りくつ)だ。


 観念的な(うわっつらの)罪悪感ではなく、裸に羞恥心を覚えるのと同程度の深層心理(こころのおく)に刻み込まれた死や危険の忌避(いのちのだいじさ)が否定されるという状況からくるストレスを押さえ込むのは苦しい(キツイ)


 こんな普通の人間なら決して出会わないような事件に何度も遭遇して生き残ら(かいけつし)なければ、協会(レーツェル)の評価は上がらない。


 協会(レーツェル)の評価は解決した事件数と事件レベルで変化するからだ

 それがどんなに人間離れした(かいぶつじみた)ことか。


 ドイツに本部を置いているだけあって、協会(レーツェル)厳格だ(りくつにうるさい)


 命のかからない事件は、よほどの謎で誰も解けないような難度(もの)でなければ、たいした評価には繋が()らない。


 だからB級以上の能力(ギフト)を持った探偵にはよくある事件でしかなく、C級ならば困難(むずかしい)と言うだろう事件も、D級探偵(けいじなみのボク)には命がけの事件となる。


 ボクも探偵(そういういきかた)志した(えらんだ)人間だ。


 覚悟はしていたはずなのだ。 それでもボクは小さな震えを抑え(おびえをかくし)きれずにいた。


 他の人間が恐怖に脅えきったり死体の惨状に吐いたりしている中、感情(こころ)を感じさせない死んだ魚のような目をして、どこか蛙めいた奇妙な凹凸(つくり)の顔に無表情とどす黒く変色して腐りかけた血を貼り付けて立つ、2m以上の身長と屈強そう(オランウータンのよう)な体格を持つ全身血塗れの(どうみても)自称第一発見者(きょうあくなはんにん)、を前にして。





「シタイ、ヲ、ミツケタ。 ナオソウ、ト、シタ、ガ、シンデタ。キテクレ」


 その大きな口のせいなのか抑揚のない(ぼうよみの)合間にピチャピチャという音が混じった発音のせいなのか、血塗れで男が他の5人(ボクたち)の前に現れた時は、みんな余興か何かが始まったのだろうかと思っていた。


 いや自己欺瞞(うそ)だ。


 ボクは、その紛うことなき(まちがいようのない)血生臭さ(におい)を感じていたし、どす黒く臓物の欠片(なにか)付着した(まじった)体液(それ)を間違えようがない。


 だからこそ子供に凄惨な現場を見せまいとしたのだし、結局止め切れなかったが、見に行くという他の三人を止めたのだ。


 迎えの船が来る明後日の朝まで助けさえ求められない孤島となった死の舞台(クローズド・サークル)で起こった殺人(げんじつ)を認めたくなかったのだ。


 きっと、ボク以外のみんなもそうだったのだろう。

 恐怖の気配(おびえたけはい)がボク以外の4人からしていたし、なにより八つの瞳の懇願ボクにあつまったそのしせんが、それを雄弁に語ってい(おしえてくれ)た。


 世界有数の財閥メディア・コングロマリットの美しい御令嬢、メアリー・ジェインの青い瞳が。


 ‘人類統一戦線’という言葉(ながれ)を産み出した高名な老政治家、オード・シャティロンのグレーの瞳が。


 上海を代表する企業のトップで政府高官の弟でもある老翁ダン・ツァーミンの黒い瞳が。


 そして、‘ワールデェア’の有名作家(クリエーター)の9歳になる娘でボクの警護対象レーナ・サトウ・ノアの鳶色(ブラウン)の瞳が。


 その視線には脅え(きょうふ)と同時に怯え(いしゅく)が感じられ、4人全員のボクに殺人犯を刺激(こくはつ)するなという思いが伝わってき(シンパシーをかんじ)た。


 彼らはボクが協会(レーツェル)の探偵だと知っている。

 それでいて、4人全員が(みながみな)そう思っているのには理由があった。


 それは、ここへ来るまでの貸切豪華客船での船旅(ミステリークルーズ)での事。


 無残に引き千切られた生首と一緒に落ちている銃の成れの果て(ゆがんだてつくず)所有者(もちぬし)で、ロシアの軍閥の有力者のヨシフ・ジュガシヴィリと血と肉片に塗れながら何の感情も見せない第一発見者(はんにん)、オーベッド・ギルマンとの間に起こった出来事が原因(のせい)だ。


 ヨシフは神経が鉄で出来ているんじゃないかというような男で、無口で感情の機微が(えたいの)見えない(しれない)オーベッドにも平気で話しかけ、自分の経営する軍事会社に就職を勧めていた。


 大量の殺人集団を率いるヨシフには、オーベッドが愚鈍でいくらでも手玉に取れる力だけの知恵遅れ(しょうがいしゃ)に見えたのだろう。

 ヨシフのいうことに大人しく従っている姿を見て、いつのまにかボク達もそう思うようになっていたのだが……。


 そう、それでもボク達はオーベッドの本性を垣間見ては(どこかでしって)いたのだ。


 例えば、どういう経緯(いきさつ)でそうなったのかは知らないが、みんなの前で馬鹿でかいサンドバッグをオーベッドが殴って見せることになったあの時。


 レールに吊るされた160cmほどのサンドバッグで大人が体当たりして、やっと揺らせるような代物(やつ)だった。


 それをオーベッドは破裂させた。

 吹き飛ばしたのでも破ったのでもなく破裂させたのだ。


 ボクはゆっくりと振り上げた腕の先、その手の爪が鈍色に輝いているのを見た。


 よく見れば、その奇妙な歪みを持った爪に見えたものは、指の肉を破り、骨まで食い込んでいるだろう金属片で。


 外科手術で埋め込まれた五つの金属片は、見た目を気にした爪(ファッション)とは明らかに違う醜悪で奇怪なものだった。


 その異様な手が、人間離れした力で振るわれた結果が破裂(それ)だった。


ツアーの行く先である(ボクたちがいく)邪神信仰の教団が20世紀に(かつて)聖地として多くの生贄を捧げていたといわれる島。


 そこには邪神の使いである半水棲の怪物の伝説がある。


 サンドバッグとは呼ばれていたが、中に入っていたのはゲル状の緑の液体で全身にその粘液にまみれたオーベッド・ギルマンは巨大な蛙の化物が深遠の淵(ディープワン)から現れたかのように見えた。


 そして今、腐り始めた血の臭いを全身から漂わせて立つその姿は、その時以上に怪物じみて、まるで邪悪な神話から迷い出てきたかのようだった。


 だから、みんなが恐怖するのは理解できる。

 オーベッドがその気になれば5分どころか1分以下でボク達を皆殺しにできるだろう。


 これがD級探偵(九頭竜乃亜)でなく、A級探偵(あのチート)なら、話は違ったのだろう。


 協会(レーツェル)に入って5年も経つのにD級のボクと16になって入会申請が通ったと同時に難事件を解決して1年余りでA級にまでなったアイツ。

 男か女か判らないとバカにされるボクと男にも女にもモテるアイツ。

 推理と催眠術くらいしか特技(とりえ)のないボクといくつもの能力(ギフト)を持ったアイツ。


 くらべるのがオカシイと判っていてもついそう卑下し(おもっ)てしまう。


 けれど、ここにいる探偵()はボクだけで、オーベッドが誤魔化す気だったのなら話を合せようと、無駄に解りきった事実(は ん に ん の)指摘などせずに、警察にまかせればいいだろうと。


 殺人なんだぞ(いのちのかちをしれ)と4人を責めることはできない。

 それをいうなら、彼ら自身の命も等しく尊い。

 この場合の保身は命を守ることで、論理的だ(りにかなっている)


 それに、今のボクの仕事はレーナを守ることだ。

 彼女を危険にさらすのは間違っている。


 そうだ理に適っているのだから良識(それ)に従えばいい。

 そうすればこの恐怖(ホラー)と真正面で向き合わなくても済む。


 けれど、ああ恐い、それでも、恐い怖いこわいコワイコワイコワイ、やっぱり……


 こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいボクは、コワイコワイコワイこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいボクハ、こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい……ボクハ、タンテイダ。


 だから(こわい)真実を追究し(コワイコワイ)なければなら(こわいこわいこわい)ない(コワイ)


オーベッドさん(こわいコワイコワイ)。 あなたはヨシフ(こわいコワイコワイ)さんを殺した(コワイコワイコワイ)犯人に心当たり(コワイコワイコワイ)はありませんか(コワイコワイコワイ)?」


 オーベッド以外の(コワイコワイ)4人が息を呑む(コワイ  コワイ)のが聞こえ(コワイ  コワイ)た気がした(     コワイ)



 とても人間(こわいこわい コワイ)のものとは(こわいコワイ コワイ)思えない(こわいこわいコワイ)深海魚の(こわいコワイコワイ)ような(こわいコワイ)ぎょろりと(こわいこわい コワイ)した眼が(コワイこわいコワイ)無機質な光(こわいこわい コワイ)を帯びて、(こわいコワイコワイ)ボクの姿を(こわいコワイコワイ)映す(コワイコワイ)|。



「キット、ジャシン、ノ、ノロイ、ダ。 シチニン、ミサキ、ノ、ノロイ、ダ゛、オソロシイ」


 そしてオーベッドのその台詞を聞いたとき、ボクの中で何かが切れる音がして、ボクの恐怖は深遠の闇の中へと消えていく。


 どこからか、無限の姿を持つといわれる無貌の邪神が嘲笑っている気がした。














探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探偵Nの恐怖探










あとがき及び用語解説


 当作品のルビの多くは正しい読み方ではありません。

 ルビのふってある文字が読めない場合は辞書を引く(しらべる)か、テキストにコピーして再変換するなどして、正しい読み方を確認する事を推奨(おすすめ)します。

意味が違う場合もありますので、どちらかというと辞書がお薦めです




世界探偵協会(レーツェル)

ドイツに本部を置き探偵資格を与え、仕事を斡旋しランクをつける。

ファンタジーでいうところの冒険者ギルド



ホワイダニット

推理小説用語で犯行動機に類するもの全般




モルグ街の殺人

19世紀の有名な推理小説

最初の推理小説ともいわれる



オランウータン

小説で殺人犯にされたことで有名な類人猿

マントを纏った人のようにも見えるので

現地語で「森の人」というこの名がつけられたらしい





クローズド・サークル

推理小説用語で孤島や館などの隔絶して助けのこない場

基本的に、連続殺人の場として用意される




イアイアダゴンウガナグルフタグン

アメリカの創作神話にでてくる呪文の組み合わせ




超越探偵

特殊な能力や特技を持った探偵

必ずしも「犯人」が見えるとは限らない




シリアルキラー

猟奇的な連続殺人犯を指す言葉

日本ではアニメや漫画小説の規制を招くこともある

ある意味オタク文化の天敵




リアル

フィクションに対する現実という意味で使われる言葉

実在論や実証論などでは、共同幻想として扱われるある種の偏見




観念的

非現実的という言葉の意味を持つが、本来は非物質的な精神現象の意味。

物質文明の繁栄と資本主義の台頭で資本主義を批判するものに貼られがちなために、言葉の意味が変わっていった。



深層心理

無意識の精神現象を表す心理学用語で

通常、本能的欲求そのものは含まない

何を好み何を憎むかなどの人格の根源で

記憶にない幼少時の教育やトラウマで形成される




能力(ギフト)

凡人には再現できない才能




自己欺瞞

自分自身を騙す嘘、自分で気づかない事も多く

試験前に掃除をさせたり、いじめを受け入れさせたり

ツンデレさせたり、引きこもりをさせたりと

様々な問題の解決を阻害する行動




メディア・コングロマリット

公正な報道といったものを否定させる要因となっている財閥

第三の権力あるいは第四の権力とよばれる

権力を商業主義で偏向させやすい




‘人類統一戦線’

一つの頭脳のもとに一つの理念に従って動く組織ではなく、人類統一という理念を持つ数百に及ぶ組織の総称が‘人類統一戦線’と呼ばれている。

その中にはテロリストとして指定されるような組織もあれば、政治団体や財団法人、宗教組織から報道組織に消費者団体まで存在する。



‘ワールデェア’

人類統一を掲げているがそれ自体が目的ではなく、社会組織を‘自滅本能の奴隷’という立場から脱却させることを目的とした人々の総称

力を求めないことを信条とする故に、組織として存在しない



ミステリークルーズ

20世紀末から21世紀のはじめにバブルの名残としてクリスマスに行われたツアーではない



シチニン、ミサキ、ノ、ノロイ

七人ミサキの呪い

7人の亡霊を生み出す呪いの意味


登場人物名

 有名な人物と似ていてもただの偶然




















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