第8話 周辺散策と黒装束
一週間ものすごく忙しくて…スミマセンでした。
閑話は少し延期します。
「うーん…」
「さっきから唸ってばっかりよ…」
二人は森の中で対策を考えていた。
「ここはどこか…どうせまたGPSも使えないような場所だろう」
「そうよね…ん?」
琴美が、何かに気づいたような声を上げる。
「どうした?」
「いや…ね。もしかしたら、って思ってるんだけど…」
琴美は続ける。
「私たちがこの空間に飛ばされた時、その一瞬、何か次元の方向が大きく引き伸ばされるような感じだったのよ。」
「そうか…で、その次元の方向、とやらが引き伸ばされるってことはどういうことだ?」
「そんなこと自然には起こりえないのよ。だから、私はもしかしたらこれって「人為的」な移動なんじゃ…ってね…」
正一は大きく目を見開いた。
「え!?もしそうだったら、そいつはきっとすげえやつだろうな…」
「ええ…ま、ここで止まっててもしょうがないし、ちょっとお散歩してきましょ」
「そうだな」
二人は立ち上がって、周りを散策することにした。
「「だけどさ、普通こういうところっt」」
ガオオオオオオオオオオオ!!!
「「やっぱり」」
もうなんか、テンプレ化してる気がするが、来ちゃったものは仕方がない。
琴美は飛び上がり、手で六芒星を描く。
「陰陽結界・斬ッ!!」
印から無数の刃が飛び、怪物に突き刺さる。
正一も負けずと、指で近代兵器を創造する。
「トマホーク、トライデント、ピースキーパー、一斉掃射ァ!!」
地面が割れそこから砲台が飛び出し、核弾頭を搭載したミサイルが怪物に直撃する。
そして、一瞬で放射能を無効化する。
グオオオオオオオオオオオオオオオオオオゥ!
怪物はみるみる小さくなって、消えてしまった。
消える際に、一瞬、ユラリと空間が歪んだ。
そんなことにお構いなく二人はほっと息をつく。
「意外とあっけなかったな…」
「でも、意外と経験にななったんじゃない?」
「まあな…」
そう言って、二人が足を踏み出そうとした、その時。
正一は背後に気配を感じ、急に琴美を突き飛ばした。
「危ないッ!」
後ろを見ると、さっきまで自分たちがいた場所にクレーターが。
そして。
「散策中、失礼。せっかくの楽しい機会だが、ちょっと付き合ってもらおうか」
「だ、誰だ!?」
空中に、全身真っ黒な黒装束の男が浮かんでいた。
「折角の機会を逃す訳にはいかないんでね。まあすぐ楽になるよ、殺したりはしないから」
\パッパパパーン/
祝・2000PV突破!
本当に…皆さん、本当に有難うございますッ!!
記念に今度何か書こうと思います。
これからも宜しくお願い致します。