第6話 大賢者と禁断の扉 ~ヘンゼルとグレーテルのように~
禁断の扉は開かれる、いくたびも。
朝起きるとニニアンナがムスコにまたがっているというのがここ最近の日常になっていたのだが、今朝は少し様子が違っていた。
もぞもぞと動くふとんはいつも通りなのだが。
「ニニアンナは隣で眠っているし、誰だ?」
布団をどけて見てみるとまさかの人物だった。
「うちにもアニキの精液ちょうだーい」
中学二年生の妹、杏樹がムスコを咥えていたのだ。
「杏樹。僕たちは実の兄妹じゃないか」
「なんじゃ。おぬしはまだ知らんかったのか?」
布団にくるまっていたニニアンナがそんなことを言いだした。
「アンジュはわらわが送り込んだ監視員なのじゃ」
「うちはニニアンナ様の命を受けてアニキを監視してたんだよ」
「マジか?」
「マジじゃ。当時17歳じゃったアンジュを不可逆的幼女化魔法で幼女化し送り出したのじゃ」
「だからうちの実年齢は30歳だよ」
「よっておぬしとアンジュは血は繋がっておらぬ。存分にエッチをするがよい」
妹は既に全裸で、ペッタンコのオッパイとズンドー気味のスタイルが見て取れた。これから花開く寸前の、幼女から少女へと脱皮する間際の危うさと儚さを兼ね備えた肢体には大いに性欲をそそられる。
ギン!
雄々しく屹立したムスコを杏樹はツルツルのアソコに導いた。ムスコが妹の膣の中に消えていく、そう考えただけで背徳的な快楽に全身が打ち震えた。禁断の扉を開いた僕たちはヘンゼルとグレーテルのように迷いの森の奥深くへと踏み込んだ。
「ずっとアニキとエッチしたかったの」
妹の甘い吐息が鼻腔をくすぐる。
「僕だってどれほど我慢したことか」
「もう我慢しなくていいんだよ。うちのクリに触って、コリコリだよ」
クリに触れると杏樹の唇から艶っぽい声が漏れた。
「兄妹セックスはほほえましいもんじゃのう」
布団にくるまって眺めているニニアンナの前で、杏樹と僕はどんどん高みへと昇って行く。そして……。
ドバッ!
杏樹の中に積年の思いを込めた大容量の精液が注ぎ込まれた。
精液の量は思いに比例する。
「こんなにもうちのことを思っててくれたんだね、うれしい」
「杏樹、僕の愛しい妹」
ガチャッ!
精液を大放出しているまさにその瞬間に部屋のドアを開けて顔を覗かせたのはオフクロだった。
「湊斗、雨乃ちゃんたちが迎えにきてるわよ。って、あらあらあら」
オフクロは頬に手をそえて困ったような表情を浮かべた。
「やっぱり血が繋がってないとこうなっちゃうわよねえ」
「あーーーーっ! また朝っぱらからやってる!」
オフクロの後から雨乃とパウエラが部屋に入って叫び声を上げた。
「しかも一人増えちゃってるじゃーん!」
「今朝の一番搾りはうちがもらったよ! へへっ!」
そう言ってベッドから飛び降りた杏樹は自分の部屋に帰って行った。
「じゃあ二番搾りはあたしがもらうね」
雨乃はガッチリとムスコをつかんだ。
「あーしは何番搾りでもかまわないじゃーん」
「ちょまて、おまえら! 学校に遅刻してしまうだろ」
「ならお昼休みに保健室でヤろうよ」
「お昼休みはさすがに時間がなさすぎる。放課後だ、ヤるなら放課後まで待ってくれ」
「仕方ないじゃーん」
「絶対だよ。絶対に放課後にエッチしてよ」
雨乃に念を押された。
「ああ、約束する。着替えるからムスコを解放してくれ」
雨乃とパウエラは部屋の外に出て行った。
「この状況はいつまで続くんだ?」
ふとんから這い出してきたニニアンナに質問した。
「皆が妊娠するまでに決まっておろう」
すると事態を静観していたオフクロのうれしそうなつぶやきが聞こえてきた。
「まあまあまあ。近いうちに初孫の顔が見られそうねえ」
* * *
約束通り、放課後は雨乃とパウエラとエッチし、夕食後のお風呂で杏樹とエッチ、寝る前はベッドでニニアンナとエッチした。
「これだけエッチしても減衰するどころかまだまだやれそうな気がする、我ながらおどろくべき性欲だ」
「だてに大賢者と呼ばれていたわけではないからのう」
「ところで、ハズラム教団が大人しいのだが、奴らもこっちに来てるんだよな?」
「もちろんじゃ。だからわらわもここにおるのじゃ」
「なにを企んでいるかわからないのか?」
「まもなく大規模な侵攻が始まる、と未来視に出ておったわ」
「奴ら何をしでかすつもりなんだ?」
「それがわかれば苦労はせん。じゃからどんな事態にも対処できるように備えねばならんのじゃ」
「エマーリンの記憶さえ戻れば……」
「焦るでない。今は明日に備えてわらわの胸の中で眠るがよい」
「ニニアンナの胸は落ち着くな」
「そうじゃろう。おぬしは昔から変わらぬのう」
そうして、ニニアンナのペッタンコのオッパイを吸いながら眠りの中に落ちて行った。
* * *
目を開けると何もない空間だった。
時間の流れもなければ、空間の広がりもない。光も無ければ闇もない。
無という場所に僕は立っていた。
そこにいたのは僕だけではなかった。もうひとり夢で何度も見た白いあごひげが特徴的な老人と言っても差し支えない人物。
「エマーリン」
「こうしておぬしと顔を合わせるのは初めてじゃな」
「どうして」
「わしが呼び寄せたのじゃ。封印の効果が弱まっておる」
「なんだって!?」
「どうやら幼女とエッチをすればするほど封印は弱まるようじゃ。わしの計算じゃと幼女と千回エッチをした時点で封印は完全消滅するであろう」
「その後はどうなるんだ? 封印が消滅した後は?」
「考え得る可能性はいくつかある。①おぬしとわしが融合する。②おぬしは消えてわしがおぬしになる。③おぬしとわしは分離してそれぞれ別人として生きる」
「可能性が最も高いのは①だよな」
「じゃな」
「僕を呼んだ理由は?」
「おぬしにはこれから魔法の書を暗記してもらう」
「ああ、望むところだ」
こうして、幼女とエッチと魔法の日々が始まった。
朝はニニアンナと杏樹。
お昼休みは雨乃とパウエラ。
放課後も雨乃とパウエラ。
夕食後お風呂で杏樹。
夜はベッドでニニアンナ。
平日は8回エッチし、休日は時間が許す限りエッチした。
魔法の勉強も順調に進んだ。
初級、中級、上級、S級、全ての詠唱と魔法陣を暗記した。
知識は得た。足りないのは実践だけだった。
いにしえのエストガルドの魔法の書、今宵夢中にて覚ゆるかな。