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僕はアキラ

 朝、気持ちの良い朝、清々しい朝。カーテンの隙間から溢れる朝の日差し。スマホのスヌーズが止まらない。物が落ちてきた衝撃で頭が揺れる。体を起こして物を探すが、何も落ちていない。あぁ、透明人間の仕業だ。そんなこんなで今日もお仕事へ行く。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」


 僕は透明人間。家主の恭司からはアキラと呼ばれている。どうしてアキラなのかを聞いた事がある。透明の『明』という字がアキラと読めるらしい。一応、『透』は名前で使わないのか聞いてみると

「トオルって読めるんだけど、いいじゃん」

って言われた。

普通一文字目を取って名前にしないか?なんて思う。やる事がないので、暇です。なので、散歩に行く事にする。あぁ、これで忙しい。


 僕は恭司に見せられた透明人間の映画とは、結構違う事がある。

恭司は「透明人間の普通のイメージは大体こうだよ」

 なんて言うが、僕にとってはその映像の隅々までが違和感だらけで、気持ち悪い。

だって、薬を飲んで透明人間なるだとか。透明になったらどこにいるかわからないから服をさせるだとか。おかしくない?あ、これは全て私の主観でございます。

 でも僕の場合は、生まれた時から透明だし、これが普通だし。もおも持ち上げたら、大体一緒に透明になる。なので、服を着ても服が透明になる。


 これが、僕の普通。

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