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8/21

●北海道の旅を振り返って(※二人のブログから)

(※清風のブログ「チャリンコマジLOVE!!」より)


 よお! 俺だよ! 清風だよ!


 今日は、爽香と一緒に行った北海道サイクリング旅行の話をしようと思う。正直、まだ興奮が冷めやらないんだ。この旅は、俺たちの人生を大きく変えたような気がする。


 まず、この旅のきっかけだけど……実は俺たち、同じ日に突然クビを切られちまったんだ。最悪な気分だったよ。でも、そのとき頭に浮かんだのが「日本縦断サイクリング」。爽香に言ったら「えっ?」って顔してたけど、すぐに目を輝かせて賛成してくれた。あの瞬間、この子と一緒なら何でもできる気がしたんだ。


 準備の日々は忙しかったけど、楽しかったな。自転車のメンテナンスをしてると、爽香が興味深そうに見てくるんだ。「教えて」って言われて、一緒にチェーンの油さしとかしたんだけど……なんていうか、二人で一つのことに打ち込む感じが心地よくて。そのとき、改めて爽香のことが好きだなって思った。


 そして、出発の朝。朝もやの中、札幌の街を走り出したときの気分は...言葉じゃ表せないくらいだった。爽香の後ろ姿を見ながら漕いでると、「よし、この子を守るんだ」って強く思ったよ。


 1日目は札幌市内をゆっくり回った。大通公園で出会ったおじさんに教えてもらった「みその匠」ってラーメン屋が当たりだった。1000杯目の記念客で、タダで食べられたのはラッキーだったな。でも、それ以上に嬉しかったのは、爽香が美味しそうに食べる顔を見られたこと。その笑顔を見てると、俺まで幸せな気分になるんだ。


 夜の狸小路は、地元なのに新鮮だった。屋台のおばちゃんにもらった旅のお守り。あのとき、「二人の恋路も守ってくれるといいな」なんて思っちゃったよ(笑)


 2日目、小樽への30km。距離は短かったけど、結構きつかった。特に丘がしんどくて。でも、爽香が頑張ってる姿を見てると、俺も頑張らなきゃって思えたんだ。頂上に着いたときの爽香の笑顔、最高だったな。


 小樽での「色硝子の小径」は、爽香のリクエストで行ったんだけど...行って良かった。夕日に照らされたステンドグラスの美しさもさることながら、その光に照らされた爽香の横顔が、俺の心に深く刻まれた。


 夜、居酒屋で地元の人から聞いた小樽の歴史。そのとき、旅って単に景色を見るだけじゃないんだなって思った。その土地の歴史や文化、そこに生きる人々の思いに触れることこそが、旅の醍醐味なんじゃないかって。


 3日目、小樽から美瑛まで200km。正直、不安だった。でも、爽香が「清風となら大丈夫!」って言ってくれて...その言葉が俺の力になったんだ。


 途中のラベンダー畑で、爽香と写真を撮った。風に揺れるラベンダーと爽香の笑顔。あの瞬間、「この景色を一生忘れないぞ」って心に誓ったよ。


「青い池」に着いたとき、思わず爽香の手を握っちゃった。あまりの美しさに言葉を失って...でも、隣にいる爽香の存在が、その美しさをさらに輝かせてくれたような気がしたんだ。


「パッチワークの路」での夕日。色とりどりの畑が夕陽に染まる様子を、爽香と二人で見つめた。「こんな景色、一生忘れないね」って言い合ったけど、実は俺、爽香の横顔を見てたんだ。夕陽に照らされた彼女の横顔が、どんな景色よりも美しく見えた。


 4日目、美瑛から余市まで160km。富良野のラベンダー畑で、爽香がラベンダーソフトクリームに夢中になってる姿が可愛くて。「子供みたい」って言っちゃったけど、実は俺もすごく楽しかったんだ。


 ニッカウヰスキー余市蒸溜所では、ウイスキーの試飲をした。強くて最初はびっくりしたけど、不思議と温かい気持ちになれた。「この旅の思い出も、ウイスキーみたいに時間とともに深まっていくんだろうね」って言ったら、爽香が感動してくれて...正直、ちょっと照れくさかったな。


 夜の果樹園でのりんご狩り。爽香と「こんなジューシーなりんご初めて!」って言い合って、子供みたいに喜んでた。爽香の無邪気な笑顔を見てると、俺まで純粋な気持ちになれる。そんな彼女が、本当に愛おしく思えた。


 5日目、余市から登別まで180km。のぼりべつクマ牧場では、爽香が怖がってる姿が可愛くて。でも、クマの意外な一面を見て笑い合えたのは良い思い出だ。


 地獄谷は、最初は不気味だと思ったけど...なんだか心が洗われるような感じがしたんだ。「ここは再生の場所なのかもしれない」って言ったのは、単なる思いつきじゃなくて。この旅で、俺たち二人も新しく生まれ変わるような気がしたから。


 温泉に浸かりながら爽香と旅を振り返ったとき、彼女の手を握った。その温もりが、今までの疲れを全部吹き飛ばしてくれたような気がした。このとき、「この子と一緒なら、どこまでも行ける」って強く思ったんだ。


 最後の6日目、登別から函館まで200km。長い道のりだったけど、函館山からの夜景を楽しみに頑張れた。途中の長万部でかにめしを食べたとき、爽香が美味しそうに食べる姿を見て、なんだか幸せな気分になった。


 函館山の頂上に着いたとき……その景色に言葉を失ったよ。夕陽に染まる街並みが、光の海に変わっていく様子。でも、正直なところ...俺は爽香の顔を見てたんだ。その輝く目、感動で赤くなった頬...あの瞬間の爽香の表情を、一生忘れないと思う。


 爽香が「この旅を始めて本当に良かった」って言ってくれたとき、胸がいっぱいになった。「僕もだよ。君と一緒だからこそ、こんな素晴らしい体験ができたんだ」って答えたけど、それ以上の言葉が見つからなかった。


 この6日間で約800km走ったって聞いて、自分でも驚いたよ。でも、不思議と疲れを感じない。むしろ、もっと走りたいくらいの気分だった。それだけ充実した日々だったってことかな。


 この旅で学んだことは数えきれないけど、一番大きいのは...人生は予想できないってこと。クビになったことがきっかけで、こんな素晴らしい体験ができた。どんな困難も、それを乗り越えたときに新しい扉が開くんだって、身をもって感じたよ。


 それに、一人じゃなく誰かと一緒に挑戦することの素晴らしさ。爽香がいたからこそ、ここまでやり遂げられた。彼女の笑顔、励ましの言葉、時には弱音……全てが俺の原動力になったんだ。


 最後に…….爽香のことで。この旅で、改めて彼女のことが好きになった。いや、好きを通り越して…….愛してるって言っていいかもしれない。彼女の強さ、優しさ、時々見せる弱さ。全てが愛おしい。


 これからも、人生という長い旅を、爽香と一緒に走っていきたいって強く思う。まだまだ見たい景色がたくさんあるし、二人で乗り越えたい困難もあるだろう。でも、爽香となら、どんな道だって走り抜けられる気がするんだ。


 さて、次は本州縦断か。爽香と二人なら、日本中どこだって走れる気がするぜ。


 じゃあな、みんな。人生は冒険だ。思い切って一歩を踏み出してみろ。きっと、想像以上の景色が待ってるから。



(爽香のブログ「Sayaka's Happy Pedal」から)


 はいはーい!みんな元気ー? 爽香だよ!


 今日はね、清風くんと一緒に行った北海道サイクリング旅行のことを書いちゃおうと思うの! もう、最高に楽しかったんだから!


 まず、この旅を思いついたきっかけなんだけど...実はね、私たち二人とも突然クビになっちゃったの。 ショックだったけど、清風くんが「どうせ暇になるなら日本縦断サイクリングしよう!」って言い出して...まあ、彼らしいよね(笑)最初は冗談かと思ったけど、目がキラキラしてて。そのときの清風くんの顔、今でも忘れられないな...


 準備の日々はバタバタだったけど、なんだかワクワクしちゃって!自転車のメンテナンスしたり、荷物詰めたり。私ね、清風くんが真剣に自転車いじってる姿見てたら、なんだかドキドキしちゃって... やっぱり男の人って、得意なことに集中してる姿がカッコイイよね!


 そして、いよいよ出発の朝!朝もやの中、札幌の街を走り出したときの気分は...もう言葉にできないくらい爽快だったの!朝日を浴びながらペダルを漕ぐ感じ、最高!


 1日目は札幌市内をのんびり巡ったんだ。大通公園でね、優しそうなおじさんに声をかけられて。「みその匠」っていうラーメン屋さんを教えてもらったの。そこのラーメン、めっちゃ美味しかった! しかもその日1000杯目の記念のお客さんで、タダでごちそうになっちゃった!ラッキー!


 夜は狸小路を歩いたんだけど、地元なのに観光客気分で歩くの、新鮮で楽しかったな?。屋台のおばちゃんが旅のお守りくれたの。そのときはただの可愛いお守りだと思ったけど、この旅を振り返ると、本当にお守りになってくれたような気がするんだ。


 2日目は小樽に向かったよ。約40kmって聞いて「え、楽勝じゃん!」って思ったんだけど...甘かった... 途中の丘がきつくて、何度も「もう無理?」って言いそうになったよ。でもね、清風くんが「頂上に着いたら絶対素敵な景色が待ってるよ」って励ましてくれて。そのとき、改めて清風くんのことを好きになっちゃった


 そして小樽に到着!運河沿いを歩いてたら、まるで映画の中にいるみたいな気分になっちゃった。 地元のおじさんに教えてもらった「色硝子の小径」がめっちゃ綺麗で感動!夕日に照らされたステンドグラスの輝き、一生忘れられないと思う...


 夜は居酒屋で地元の人たちとおしゃべりしたんだけど、小樽の歴史や文化の話を聞いてたら、なんだか胸がいっぱいになっちゃって。観光で来てたら絶対知らなかったことばかり。自転車で旅するからこそ、こんな素敵な出会いがあるんだなーって思ったよ。


 3日目はね、小樽から美瑛まで200kmも走ったの! 正直、朝は「無理かも...」って思ったけど、清風くんの「一緒なら大丈夫だよ」って言葉に勇気をもらったんだ。


 途中、ラベンダー畑を通ったんだけど、その香りがね...もう最高!疲れた体に染み渡るような感じがして。清風くんと二人で、ラベンダー畑を背景に写真撮ったんだ。その写真ね、今でも私の宝物なの。


 そして、美瑛の「青い池」に到着したときは...もう言葉を失っちゃった。こんな綺麗な色、今まで見たことなかった!清風くんと二人で、ただただ見とれちゃって。そのとき、清風くんが私の手を握ってくれたの。その温もりが嬉しくて、思わず涙が出そうになっちゃった...


 夜は「パッチワークの路」で夕日を見たんだけど、色とりどりの畑が夕陽に染まる様子は、まるで絵本の中の風景みたいだった? 清風くんと「こんな景色、一生忘れないね」って言い合ったの。そのとき、この人と一緒なら、どんな困難も乗り越えられる気がしたんだ。


 4日目は美瑛から余市までなんと160km!富良野のラベンダー畑を通ったんだけど、紫の絨毯みたいで圧巻だったな?。清風くんとラベンダーソフトクリーム食べたんだけど、その紫色がかわいくて思わず写真撮っちゃった。 インスタ映えー!って喜んでたら、清風くんに「子供みたい」って笑われちゃった(笑)


 そして、ニッカウヰスキー余市蒸溜所に到着!ウイスキーの香りに包まれて、なんだかウットリしちゃった。こっそり試飲させてもらったんだけど...うわっ、強い! でも不思議と温かい気持ちになれて。清風くんが「この旅の思い出も、ウイスキーみたいに時間とともに深まっていくんだろうね」って言ってくれて、なんだかジーンときちゃった...


 夜は地元の果樹園でりんご狩り体験!採れたてのりんごの味は格別だったな。 清風くんと二人で「こんなジューシーなりんご初めて!」って言い合って、子供みたいに喜んじゃった(笑)


 5日目は余市から登別まで180km!途中、のぼりべつクマ牧場に寄ったんだけど...もう、クマの大きさにビックリ!?? でもね、意外とユーモラスな動きするんだよ。清風くんと「あれ、可愛い?」って言い合って笑っちゃった。


 そして、いよいよ地獄谷到着!最初は硫黄の匂いと「地獄」って名前に怖気づいちゃったけど...でもね、不思議と心が洗われるような感じがしたの。清風くんが「ここは再生の場所なのかもしれない」って言ってくれて。なんだか、私たちの旅も、ここで新しく生まれ変わるような気がしたんだ。


 温泉に浸かりながら、清風くんと今までの旅を振り返ったの。たくさんの景色、出会い、そして...二人の絆の深まり。温泉の湯気に包まれながら、清風くんの手を握ったとき、この人と一緒ならどこまでも行けるって思えたんだ。


 最後の6日目は登別から函館まで200km!長い道のりだったけど、函館山からの夜景を楽しみに頑張れたよ。途中、だんパラ公園で滝を見たり、長万部で有名なかにめしを食べたり...北海道最後の日を存分に楽しんだな。


 そして、ついに函館山の頂上に到着したとき...その景色に言葉を失っちゃった。夕陽に染まる街並みが、やがて光の海に変わっていく様子は、まるで魔法みたいだった? 清風くんと手を繋いで、ただただその景色に見入っちゃった。


 「ねえ、清風くん。この旅を始めて本当に良かった」って伝えたら、清風くんも「僕もだよ。爽香と一緒だからこそ、こんな素晴らしい体験ができたんだ」って言ってくれて...もう、涙が止まらなくなっちゃった。


 この6日間で約800kmも走ったんだって。数字で見るとすごい距離だけど、実際に走ってみると...景色や人との出会い、そして清風くんとの時間が全てを忘れさせてくれたかな。


 この旅で学んだことはたくさんあるけど、一番大切なのは...どんな困難も、大切な人と一緒なら乗り越えられるってこと。それに、予想外の出来事こそが、かけがえのない思い出になるってことかな。


 みんなも機会があったら、思い切って冒険の旅に出てみてね!きっと素敵な発見があるはず? 次は本州縦断だ!応援よろしくね!


あ、最後に一言!清風くんのカッコイイところをこっそり教えちゃう??


1. 自転車の修理が得意で、困ったときはすぐに直してくれるの!頼りになる!

2. 地図読みの天才!道に迷っても、すぐに正しい方向を見つけてくれるんだ

3. 疲れてるときでも、私を励ましてくれる優しさ...もう、たまらん!!

4. 夕陽を背景に自転車を漕ぐ姿...かっこよすぎ...

5. 寝顔が天使...って言ったら怒られちゃうかな?


じゃあね!次の投稿もお楽しみに!


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