表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

はじまりは

 ぽくぽくぽくぽくコロポックル♪

 僕は小さなコロポックル♪お名前は(ひいらぎ)だよ。髪の毛がツンツン尖っててお目々が赤いから柊なんだって。柊ってなんだろう?パパ(ミチ)は偶然通りかかった人間さんが運んでたのを見たって言ってたけど、僕はまだ一度も見た事ないんだ。


 「ううん……。お家を探してたらいつか見れるかなぁ」


 僕ってば今とっても困った迷子さん。此処が何処なのかさっぱりわからないんだ。

 幸い人間さんとは言葉が同じだからお話聞けたら帰れるかな?

 

 そう思ってた事は一瞬だった。


 「**!***……」


 なん?

 今の言葉だった?

 目の前で男の人間さんと女の人間さんがお話してるけど……。なんて言ってるのかさっぱりわからない!僕ってば知らない世界に来ちゃったのかなぁ!?


 ええ……。ちょっと此処に来るまでの事を思い出してみよう。

 今日も元気に日課の木の実探しにお家を出たよね。でもママ(ハポ)に今日は大きな嵐が起こる気配するって言われてて……。でも僕ってば直ぐ帰るからって、昨日見つけて取っておいた木の実の所に行ったんだ。

 それで両手でしっかり抱えて直ぐ帰るぞって来た道見たら……、熊さん居てビックリしたよね!僕「ぴゃっ!」ってなって直ぐに近くの木の上に登って避難したんだ。いなくなるまで待つしかなくて、でもいなくなったら風がビュービュー強く吹き始めてて、木の高い所にいた僕はその風に体ごと攫われちゃって……。

 気が付いたら砂浜で寝てたんだ。


 「身体もビッショリだから早くお家帰りたいんだけどなぁ」


 持ってた木の実も無くしちゃうし、ママ(ハポ)の言う通り今日は出かけない方が良かったんだね。

 僕はガックシ肩を落として俯いた。

 幸い砂浜は人間さんが管理してるらしくって直ぐに会えたんだけど、言葉がわからないっていうね。


 さてどうしよう?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ