4話
「おーい、大輔、お前のスキル教えろよ。俺のスキルはなぁ、髪の色を自由に変えれるんだぜ。凄いだろ?」
こんな、クソスキルをアホみたいにアピールしてるのは友達の浩二。つかこんな使えない、スキルもあるんだな。
「教えねーよ。つか自分の手の内をそんなに人に言うもんじゃねーぞ。」
「別にいいだろスキルくらい。知ってるか、プレイヤーを倒して、そのプレイヤーを死体変換するとそのプレイヤーが持ってるポイント貰えるんだってよ。」
それは、中々良い情報じゃないか。ということは、ポイントを多く持ってるやつほど狙われやすいってことか。
「大輔、お前なんか、魔法習得したのか?」
「いや、なんも。」
取り敢えず、購入可能魔法を見てみる。
錬金術日本刀っていうやつしか今のポイントじゃ買えないな。これ、1500ポイントもいんのかよ。全部じゃん。
ナニナニ、普通の日本刀を錬金術により作成する魔法。
魔法名称右の数字は詠唱時間。
詠唱はスマホが勝手にカウントします。カウント開始より0になったら魔法発動します。
へぇー、スマホ一つで魔法が使えんのか。良い時代になったものだ。
俺はこの魔法を買うか迷っていたが、みなみと浩二に煽られて買うことになった。
「魔法習得したらよ、何回でも使えんの?」
「あんた、ちゃんと説明見なさいよ。魔力っていうのがあるでしょ?その数が無くなったら魔法は使用できない。使用に必要な魔力は詠唱時間の横に書いてある数字。ちなみに魔力はみんな最初は100が上限だから。」
あっなるほど。
「おい、まずはチームだよ、チーム。なんか、チーム組んだ方が得するらしいんだよ。2人以上で貰えるポイントが1.5倍、10人以上で2倍、数が増えるほど貰えるポイントも増えていくらしい。」
「でも、それってチーム内で割り振られるんじゃないのか?」
「いや、皆同等に貰えるって書いてあるけど。」
協力プレイタイプのゲームか。俺はどっちかっていうと一匹狼タイプなんだが…
「まずは、俺ら3人は確定だな。」
勝手に決めんな。
俺は、どうせゲームするんだったら美人だらけのチームが良い。
と思いつつもみなみと浩二のフレンド申請を受ける。
「おい、みなみ、男前2人と一緒のチームで嬉しそうだな。」
事実俺は知らんが、浩二は顔だけは良い。顔だけな。
「えっ?どこに男前がいるの?」
まじなトーンで言うな!へこむだろ。
『リーダーを設定して下さい。このチームでゲームをクリアした場合願いを叶えられるのはリーダー1人です。』
「俺がリーダーで文句ないだろ。」
俺はリーダーだけはやる気満々だった。
「文句大ありよ!」
「俺はどっちでも良いけど。みなみがやった方がいいんじゃないか?」
「いや、女にリーダーは荷が重い。それにほらリーダーが死亡した場合、チーム全員が死亡します。って書いてあるぞ。」
えっ?連帯責任なの?みなみが不用意に死んだら俺まで死ぬ。こいつらは、分かってないだろうが俺の命はスキルのせいでお前らとは重さが違うんだよ!
「分かったよ、大ちゃんに譲るよ。その代わり死ぬなよ。」
俺をリーダーに設定したその時だった。
俺の教室のドアが勢いよく開けられた。