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3話

ポイントの使い方がイマイチ分からんが無いよりあった方が良いと思い、家を出た。


家からちょっと歩いたビルの裏路地にホームレスが集団で居たのを思い出し向かった。


途中で道に倒れてるサラリーマンやらおばあちゃんやらをポイントに換えながら裏路地へと向かう。


「確か、ここだな。うわっ、たくさん死んでらっしゃる。つか、神様がこんな事して良いのか?」


俺の合計ポイントは、1500ポイントになった。

とにかく今日はもう帰って寝よう。

これは、夢かもしれないし、目が覚めたら普通の高校生活に戻るかもしれない。


夢では無かった。これは、夢かもしれないと思う時はたいてい夢ではない。


次の日朝学校ではお祭騒ぎ状態になっていた。

それもそうだろう。俺の目の前で起こったことがみんなも同じように起こったんなら、騒ぎにもなる。


真っ先に俺の所に来たのはみなみだった。

「大ちゃん、属性何?私は光だったよ。」

めちゃ楽しそうじゃん。つか、笑ってんじゃん。

「お前何笑ってんだよ。」

「これ、ゲームだよ、楽しまなきゃ。ほら見て、ポイントで、ディフェンスアップっていう魔法買ったよ。防御力を上げるんだって。」


俺の幼馴染は以外にもゲーマーらしい。


「ん?なんだこのスキルの表示は?」

スキルという文字をタップしてみる。


スキルは1人に1つだけ最初から所持しています。スキルをポイントで買うことはできません。一日に一度だけ発動できます。スキル発動と唱えると発動します。


貴方のスキルは特別スキル、輪廻転生です。

攻撃魔法により死んだ場合その耐性を持って再び生き帰ります。

次の日には耐性は消えます。


⚠特別スキルにより輪廻転生を一度使用した上で死亡した場合、ゲームが終了しても貴方の体が元に戻る事はありません。


おいおい、何だこのスキル。良いのか?レアなのか?

あー、何か神の使いとかいうやつがステキなスキルを付けておきますとか言ってたな。

死んだら、ホントに死ぬってことだよなこれ。


「みなみ、お前のスキルは?」

「光の守護神だって。一度だけどんな魔法も防ぎますだって。神スキルじゃん。あんたのいやらしい目線もこれで防げるー。」

イヤらしい目線は魔法ではない。生まれ持った物だ、ってやかましいわ!

テンションバリ上がってんじゃん。

「そのスキル、注意事項とかなかったか?」

「えっ何もないけど…どうかした?」

「いや…何でもない。」

やっぱ俺のスキルは、他と違うらしいな。


クラスの中を見渡す。明らか可笑しい世界になったというのに誰一人休まず学校に来て、いつも通り友達同士楽しげに会話するコイツ等は大丈夫か?


「ねぇ、大ちゃん。神様って酔うんだね。お酒弱いのかな?」 


知らねーよ!!!

神様がお酒飲んでる時点で問題だろ。社会問題だ。ニュースに出ても可笑しくないぞ。



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