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1話

何事も起きない淀んだ高校生活も後少しで終わりだななんて窓の外に当たり前に広がる空を眺める。

ブーブーブー

そんな事を考えていた矢先にスマホのバイブが鳴る。


受信BOXに一通のメールが届いてる。

「どうせ、訳のわからんチラシかなんだろ。」

最近アダルトサイト見すぎてるかな、そう思いながらメールを開く。


【神様がお酒を飲みすぎましてこの日本をゲーム化させてしまいました。勝手ながら日本人の皆様はゲーム強制参加となります。但し年齢制限有り、16歳から25歳まで。その他は一旦死亡します。ゲームスタートは本日の午後19時から開催します。詳しい内容は本日18時にもう一度送ります。 神の使いより。 追伸 ゴメン 神より。】


イタズラにも限度があるだろ。今時、こんなにわかり易いイタズラなんてあるんだな。こんなやつは、処刑だ。

こんな、内容信じるやついたらそいつは頭がイカれ過ぎてる。

5000歩譲って本当だとしても、ゴメンで済む問題ではない。光の速さで死刑が決まる。


このメールは俺のクラス全員に届いたらしくちょっとした騒ぎになった。


「大ちゃん、メール見た?」

「大ちゃんって呼ぶなって言ってんだろ。俺は大輔って名前だし女でもない。」

俺の事をちゃん付けで呼ぶこの馬鹿は幼馴染のみなみ。

つーか、今日も可愛いな。ショートカットがお前ほど似合うやつはいないよ。

いやいや、褒めすぎた、俺とお前はただの幼馴染、それだけだ。お前がモテまくってそれをずっと隣で見てきたただの幼馴染だ。


「ああ、どっかのトチ狂ったやつが送ったメールか。」

「なんか、楽しそうだけど怖いね。今日だもんね、いきなりだよね。」

あれ、なんかコイツ信じてない?メールの内容。

あんなメール信じるやつの顔が見てみたいと思ってたんだけど、ほぼ毎日見てた。


「ちょっと離れろ、アホが移る。」

「誰に言ってんだよ!」

みぞおちにグーパンチが炸裂する。

「イッテーな、何すんだよ。」

「じゃあ、離れますね。」 

時計とにらめっこしながら何事もなく今日も学校の1日を終える。


みぞおちを抑えながらコンビニへ入る。夏の暑さに火照った外から冷房の効いたコンビニに入る瞬間がたまらない。


時刻はもうすぐで18時。

「くそ、まだイテーな。」

やる事もなく、適当に雑誌コーナーで時間を潰す。

いやいや、やる事はあるんだよ。受験生なんだから。受験の事考えると憂鬱になるんだよな〜。

ブーブーブー

スマホのバイブが鳴る。


【ゲームの情報をお伝えします。まず、19時より対象年齢外の人は一旦死亡します。 プレイヤーはスマホを利用してゲームを行います。 プレイヤー全員が持つポイント変換機能で死亡した人をポイントへ変換できます。ポイント変換した場合死体は消滅します。 ポイントでは魔法を買うことができます。 買った魔法はワンタッチで発動可能です。 1億ポイントで神様に会うことができゲームのクリアまたは、継続を選ぶ事ができます。 クリアする場合、更に1億ポイント必要です。ゲームをクリアしたプレイヤーの願いを一つ叶える事ができます。 ゲームがクリアされた場合、全て元通りの世界になります。当然死んだ人も生き帰ります。 ゲーム継続を選んだ場合、プレイヤーの願いを一つ叶えた上で皆さんのポイントは0になりゲーム再開となります。 以上、長々と失礼しました。 細かな説明は、スマホで確認できます。 追伸 早くクリアしてね 神より】


「これは、いよいよ何処の誰がこんなフザケたメール送ってんのか調べて脳みそ叩きわらないといけないな。」


迷惑メールは無視する事に限る。変に返信したりして、登録完了みたいな事になるのは目に見えている。


しかし、このメールは、流石にふざけすぎてるので俺は送り主に返信することに決めた。



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