16.【絵師】雨音AKIRA▷【作者】なななん
★絵師情報★
絵師:雨音AKIRA
描きやすい性別 :なんでもOK
描きやすい年齢 :なんでもOK
描きにくい人物:なんでもOK
描けない人物:なんでもOK
何かあれば:ホラー作品が苦手なのでホラー以外の作品からの人物でお願いしたい
★キャラクター依頼内容★
【バージョン】白黒
【絵師】雨音AKIRA
【作者】なななん
【出演作品】麗しき王妃、「恋人とはなんぞや?」と呟く。〝連載版〟
【作品URL】https://ncode.syosetu.com/n8999ew/
【ジャンル】異世界恋愛
【名前】リルリアンナ
【性別】女性
【種族、人種】人
【年齢】17歳
【身長】158cmぐらい(日本人の平均身長ぐらい)
【体重】55kgぐらい(日本人の平均体重ぐらい)
【髪型・髪色】腰あたりまでの髪・光の加減によって黒とも紫とも輝く黒髪
【目つき・目の色】目尻が少しつっている大きめの黒い瞳。麗しの紫紺と言われています。
【肌の色】白め
【体型】引き締まった体型。胸は小ぶりだけど形はよい。
【服装】薄菫色のドレス。普段着みたいな。
【表情】他国からはお人形のように見えているようですが、自国ではよく笑っています。部下には優しく笑っていますし、夫には嬉しそうに素直に笑います。
【性格】よく人を見ていると思います。優しい。たまにおっちょこちょい。
【その他】言葉使いがちょっと古めかしい、でも可愛い十七歳です。少女から娘へと変わったすぐぐらいかな。
エルムグリンという国の王妃で、婚約者だったフィリッツ(隣国の王子)を王に迎えて、閨に来てもらうようがんばっています。
Mission complete!
★絵師コメント★(文:雨音AKIRA)
なななん様の『麗しき王妃、「恋人とはなんぞや?」と呟く。〝連載版〟』のイラストを描かせていただきました。可愛らしい王妃様が仕事に忙しくてまだ閨も共にしていない王様と、恋人のような甘い関係になるために奮闘するお話です。
王妃のリルリアンナを描くにあたり、やはり国王であるフィリッツも一緒のシーンの方がリルリアンナの可愛らしさをだせるのではないかと考えました。
作品を読ませていただいて、真っ先に描きたいと思ったのがこのシーン。お仕事中のフィリッツの膝の上にちょこんとのリルリアンナです。
初期のラフはこのような感じで描きました。
背景もなんとなく入れてます。
フィリッツの髪型をもう少しラフな感じにしました。
お仕事忙しくて頭をガシガシしているという作者様のこだわりです。リルリアンナはすでにペン入れの最中ですね。ラフは線画を青にしてペン入れの時に見やすいようにしてあります。
線画はこのように完成です。
服の細かな装飾等は修正しやすいようにレイヤーをいろいろと分けてあります。
背景入りの線画です。
椅子のデザインが特に大変でした。人工物は線がぶれるとすごく目立つので連続曲線のブラシと直線ブラシとを併用して、修正しやすいようにレイヤーもかなり分けて作ってあります。
こちらの線画を元に色塗りに進みます。今回はモノクロバージョンということですので、色塗りは一色のみで進めていきます。
線画で使用した焦げ茶のカラーでひとつずつ塗ってます。
色を変えたいレイヤーはそれぞれ分けてあります。塗る色自体を変えるのではなくて、レイヤーの合成濃度を変えて色を変えてます。リルリアンナのドレスは生地の風合いを変えたかったので、カケアミ風に消しゴムで削れるツールで模様をつけました。
そのままのベタ塗だとあっさりしすぎているので、陰影をつけていきます。
フィリッツの服はベタ塗した後に、レイヤーを複製して片方のレイヤー濃度を下げ、濃い方のレイヤーを消しゴムで軽く削って下の薄いカラーがハイライト部分に見えるようにしてます。椅子や机も同じ手法で塗部分のレイヤーを重ね、濃度を変えて明るめの部分と暗い部分を付けています。さらに上のレイヤーにハイライトのホワイトのスプレーを重ねてます。こうすることでより絵に厚みがでました。壁は水彩マーカーというブラシを使用して、古くて味わいのある壁紙を表現。カーペットは草をもさもさと描けるブラシを使用して、毛足の長いカーペットを表現してます。カーテンにも柄をいれました。
人物も背景に合わせて陰影を深くつけました。
窓から光が差し込んでいるので、フィリッツの顔に影を。リルリアンナのドレスも立体感が出るように陰影をつけます。
塗りがほぼ終わったので、最後の仕上げの効果をいれていきます。
覆い焼き(発光)の合成方法で窓から差し込む光で輝く部分にスプレーしてます。赤みを帯びた光の感じが優しくレトロな感じになりました。他にも光の粒が飛ぶような効果のブラシを覆い焼き(発光)のレイヤー合成で重ねてます。
人物のみだとこのような感じになります。
机で隠れている部分がわかりますね。ちょっと寂しいのでレースのブラシで装飾してます。
装飾入りの背景つきです。
モノトーンなので額縁のようにつけたレースがレトロな写真のようになっていい雰囲気に。でも本棚とか羽ペンとか隠れちゃいました……。
当初は線をもっと描き込んで、ベタ塗でなく線のみで色の違いも表現するつもりだったのですが、元の線画が綺麗な線になったので、色塗りもしっかりとした感じにしようとこのような手法になりました。レイヤーの合成濃度のみで色に変化をつけるというのは初の試みで楽しく描かせていただきました。
可愛らしく迫る王妃とそれにタジタジの国王の微笑ましい場面、どうぞ原作をお読みになってお楽しみいただければと存じます。
★作者コメント&作品紹介★(文:なななん)
こちらのイラスト交換企画に参加を決めたとき、どのキャラを依頼しようか結構悩みました。
麗しき王妃のキャラにしよう、と思ったのですがリルリアンナ(王妃)とフィリッツ(王)とどちらにするか、すごく悩んだのです。しかしやはりここは冠の主人公だろう、とリルリアンナに決めたのでした。
でも、雨音AKIRAさまからご連絡を頂き蓋を開けてみたら、二人がいるのです!! もうもうもうもう……叫んでしまいました。
そしてこのシーンを、と思って描ける雨音AKIRAさまがとてもすごいな、と思いました。
脳の中にシーンを描けてそれを絵として起こせるってすごい。とても感動しました。
雨音AKIRAさまが描いて下さったお膝にのるシーンは冒頭、そしてラストにも出てきます。
リルリアンナは婚約者であった王子、フィリッツを王に迎えて喜んではいるのですが、フィリッツは政務が忙しくてなかなか閨にきてくれません。
そして、そもそもこの二人は昔からの婚約者でありましたが、会ったのは数回程度の間柄。
フィリッツからするとリルリアンナはまだ少女のように見えて閨を共にするようにも思えないのです。
リルリアンナはこれではまずいと奮起します。祖母から届いた恋の指南書と共に、恋人になるレッスンのようなことをするのですが(笑)
初心なので恥じらうのですね。
その恥じらいが可愛くてフィリッツは机に頭ゴンゴンしたりしています。
そんなシーンの手前を抜き取り描いて下さいました。
素敵なイラストを頂けて幸せものです。
本当にありがとうございました!