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『僕らの日常』  作者: 高宮茜
6/8

僕らの日常シリーズ6

六人目

『音娘コンビ★初音とキイへん』


それとなく、ため息をついた俺達に初音がスローテンポでしかし、確実にキイとの間合いをとって目はキイを見つめる…


「大体解っちゃいましたけど~今年はどこまで出来たのでしょうか~?」

そう言うと、初音はジリジリと間合いをとる…


さながら、『ハンター』だな…ハハハ


俺がそう思ってると、アオが、ポソッと俺に…


「50メートル走までだったよな?」

と、呟くと、俺もため息をつく…


「保健室こいつが運んで、帰りは俺だった…」


何が悲しくて、170㎝ごえの、くたびれてたヤローをチャリに乗せなきゃいけないのか…


しょっぱい青春真っ盛りだぜ…


てか…マジ体力無さすぎだ…


そのため息に、理解が出来た初音以外の二人は、ヤレヤレのポーズをとった


まあ…俺らとそこそこ長い付き合いがあるものなら、これがどんなものか、理解出来るだろ…


因みに、俺達の高校のその日1日のスケジュールは…


俺達のクラスは、握力、上体おこし、前屈、20メールシャトルラン、50メールそう、立ち幅飛び、最後はハンド

と…なる…


余談だが、キイは50メートル走後、アオに無理くり引きずられ、保健室送りとなる…

因みに、アオはこのお陰である程度の体術も身につけてるため、キイぐらいならはっきりと、余裕なのである…


俺は、順番待ちだったので、観衆の目にさらされはしなかったが帰り二人のりチャリの方が肉体的にも精神的にもきついかったりする…


俺も、キイが倒れるたんびに運ぶので、まあまあ体力には自信がある…前の日余談だが予想して、アオと俺は

『どちらが運ぶか』

をじゃんけんで決めていた。


因みにじゃんけんで負けた方が『帰り』と決まっていた…俺が今回は負けたから文句つけようが無いけどな~


俺達がそれとなく苦笑いをしてると…

初音がニッコリ微笑んだ…

それに俺とアオは怯む


出た‼️


伝家の宝刀『微笑み爆弾』


初音が、この笑いを出すときは大体(俺達も巻き込まれて)ろくな事がおきない…

ハァ…


「キイ君~やっぱり体力付けるには~私の趣味に付き合うのが良いとおもいますよ~」


「は…初音さん~それは…」


キイの顔は初音によって見えないが、確実にひきつってるのが判る…


『やっぱり…』


それを聞いて、流石に哀れに思った女子二人と俺達二人は同時に呟く…


初音のその趣味こそ大問題なのだ…


「勿論ツーリングです~そのためにも、今度免許取りに行きましょうね~それとも、剣道が良いですか~?」


そう、初音はそのようしと性格とはかけ離れ…


『ゴツいバイクが趣味』『剣道有段者』


と言う強者で、スポーツ万能なのだ…


どのみち、体力無さおのキイからすると、コクだよな~しかも2択のみか…


何とも言えない俺らにキイは、世にも情けない声で訴える…


「アオ……」


「今俺も人の事言えないんだわ~」


そう言うと、アオは、正座したその姿勢のまま、苦笑いした…

うん…確かに…

これぞ『灯台下暗し』だな…


「あか~」


「諦めろ…」


そして、アオが俺に声をかけるので、俺は同情の意味をこめて 頷き、キイがうなだれ崩れ落ちる…


「め…免許で許して」


キイのその諦めとも取れる答えに初音は腕を組んで笑顔で答えたのである…

合掌…


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