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『僕らの日常』  作者: 高宮茜
1/8

僕らの日常シリーズ1

第一人

『とある春の日常』



 俺は、神様は信じない……


「これから、宜しくな~アカ」


……絶対信じてやるものか……


「まさか、びっくりだよな~、高校同じまでは普通でも、クラスまで、一緒って、あり得ねえと思わんか~アカ?」


……俺だってびっくりだ…


公立『渡良瀬高等学校』市内に二つある高校のうちの、一つであり、マンモス学校でも知られる高校の入学式、そのクラスわりの掲示板を見て俺は…


絶望したのだった…


な…!何故だ~!


しかも、俺が絶望するのは、『高校が同じクラス』うんぬんでは決してない…



「…じゃねぇ…」


『はっ?』


「高校だけじゃねぇだろ~!」


「あ~中学三年間もだったな?キイ?」


「んだな、小学校六年間もだな~アオ」


「因みに言うが、保育園の4年間、もだ…」


「しゃんないべ?生まれた位の時から付き合いだし?」


「家も近所だし?」

「近くとうり越して隣と、真向かい半径50m以内の敷地にいるだろ~!」


『まっ…運命つう奴だな~』


そう捲し立て俺をはさんで両脇に居る、俺の幼なじみけん悪友の二人に俺は両手で突っ込みを入れた…


「運命で、過去13年間も、同じクラスに居てたまるか~!」


…そう、俺は過去13年間、

コイツらのボケに突っ込みを入れると言う、人生を送ってる…


13年間ダゼ?


人生の8割こいつらといるんだぜ?

どうよ?


しかも俺は知っている…


俺らが周りから

『信号コンビ』と言われる事に…


…って!俺は昔の漫才コンビか~!!


「それは違うぞ?アカ…」


俺の心の悶絶をよそに、入学パンフレットを見た、二人は、思わぬ事を言い放ち俺の頭にパンフレットを乗せた…


「13年間じゃない…」


『高校三年間も入れて、16年間だ!』


な…!


その答えに思わず俺はパンフレットを見た…


いや…


んなわけない‼️


俺は見たぞ‼️

2年次にクラス替えがあると~!


頭の上に置かれたパンフレットを見ると『今年度ご入学者へのご案内』と、書かれ、初っぱなからこんな文字が目に止まった…


『今年度新入生より、クラス替えは廃止しました。』


な…!


何だと~!


「NOOOO!」

アオと、キイは、俺の悶絶に腹を抱えて爆笑した……


グッバイ俺の青春…… ハハハ……


ある晴れた春、入学式の日、俺の高校生活が、コイツらによって、突っ込み人生にきまったのである……


良くいうなら、運命…悪く言うなら腐れ縁…ここまで、腐れ縁だと、むしろ痛快である…


まっ…悪くは無いがな…


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