僕らの日常シリーズ1
第一人
『とある春の日常』
俺は、神様は信じない……
「これから、宜しくな~アカ」
……絶対信じてやるものか……
「まさか、びっくりだよな~、高校同じまでは普通でも、クラスまで、一緒って、あり得ねえと思わんか~アカ?」
……俺だってびっくりだ…
公立『渡良瀬高等学校』市内に二つある高校のうちの、一つであり、マンモス学校でも知られる高校の入学式、そのクラスわりの掲示板を見て俺は…
絶望したのだった…
な…!何故だ~!
しかも、俺が絶望するのは、『高校が同じクラス』うんぬんでは決してない…
「…じゃねぇ…」
『はっ?』
「高校だけじゃねぇだろ~!」
「あ~中学三年間もだったな?キイ?」
「んだな、小学校六年間もだな~アオ」
「因みに言うが、保育園の4年間、もだ…」
「しゃんないべ?生まれた位の時から付き合いだし?」
「家も近所だし?」
「近くとうり越して隣と、真向かい半径50m以内の敷地にいるだろ~!」
『まっ…運命つう奴だな~』
そう捲し立て俺をはさんで両脇に居る、俺の幼なじみけん悪友の二人に俺は両手で突っ込みを入れた…
「運命で、過去13年間も、同じクラスに居てたまるか~!」
…そう、俺は過去13年間、
コイツらのボケに突っ込みを入れると言う、人生を送ってる…
13年間ダゼ?
人生の8割こいつらといるんだぜ?
どうよ?
しかも俺は知っている…
俺らが周りから
『信号コンビ』と言われる事に…
…って!俺は昔の漫才コンビか~!!
「それは違うぞ?アカ…」
俺の心の悶絶をよそに、入学パンフレットを見た、二人は、思わぬ事を言い放ち俺の頭にパンフレットを乗せた…
「13年間じゃない…」
『高校三年間も入れて、16年間だ!』
な…!
その答えに思わず俺はパンフレットを見た…
いや…
んなわけない‼️
俺は見たぞ‼️
2年次にクラス替えがあると~!
頭の上に置かれたパンフレットを見ると『今年度ご入学者へのご案内』と、書かれ、初っぱなからこんな文字が目に止まった…
『今年度新入生より、クラス替えは廃止しました。』
な…!
何だと~!
「NOOOO!」
アオと、キイは、俺の悶絶に腹を抱えて爆笑した……
グッバイ俺の青春…… ハハハ……
ある晴れた春、入学式の日、俺の高校生活が、コイツらによって、突っ込み人生にきまったのである……
良くいうなら、運命…悪く言うなら腐れ縁…ここまで、腐れ縁だと、むしろ痛快である…
まっ…悪くは無いがな…