表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイリス  作者: 山東 未来
1/2

変わりゆく世界

「ハズキ、朝です。」


透き通った声に、目を覚ます。


車のウインド越しに、上りゆく太陽が目に入る。


大きなあくびを1つし、うーんと唸り声を上げながら体を起こす。


「何時?」とハズキが聞く。


「7時1分です。もう17秒で7時2分。」


いつも通り、分単位で時間を答えてくる。


「目的地には、9時ごろには付きそうだね。」


「はい。情報通りの道を通れればの前提条件が付きますが。」


昨日は、一日中運転をしていた。


自動運転に頼ろうとしたが、予想以上に道があれており、


結局、安全機能以外は手動での運転に切り替えた。


現在いる場所は、過去に京都と呼ばれた町だ。


人口も多く、観光者で賑やかな場所だったらしい。


いくつか、大きなビルやホテルの残骸のような建築物は目に入るが、


そのほとんどが、樹木に浸食されている。


今では、この場所をKIT地区という名称で読んでおり、


人はほとんど住んでいないし、観光者などくるような場所でもない。


そして、これから行こうとしている場所は、


KIT地区で、唯一、人が住んでいる施設となる。


「とりあえず、朝飯を食べたら出発しようか。」


重い体を起こすとともに、寝ぼけた声でハズキは言った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ