5/1は鈴蘭の日なので突発スズランSS
ついカッとなって書いた。文がむちゃくちゃなのは何となくわかっている。
書いてた時は物凄く眠かったんだ。
私はスズラン。お肉が大好きで野菜が嫌い。特に鳥肉が大好きだ。
料理が得意なカームに、肉料理だけは上手いと言われているが、それはただ単に、自分で美味しいお肉を食べたいと思っているからだ。
この間は、カームが豚肉を茶色い調味料で煮込んでいた物が物凄く美味しかったので、鳥肉で作ってと頼んだが勝手にやってみようと思っている。
豚の時は、臭いを消すのにショウガとかが入っていたし、茶色い味が浸み込んでいて美味しかったから、卵も茹でて入れようと思う。
私は早速鶏を絞め、肉を用意し下処理をする。豚の時は食べやすいように一口だった。一口大に切ろう。
そしてショウガと茶色いのを入れて煮込む。
うん、匂いはいい。あの時みたいだ。
朝の日課が終わってからの仕込みだから昼には食べられる。
ラッテと子供達が戻って来たので、昼食にするために配膳するが、味がなんか違う。子供達もなんか、眉間に眉を寄せている。
「しょっぱいだけになった」
「んーそうだねぇ……。なんか違うよね」
「お父さんのは、なんか……こう……違うんだよね」
「だね……。父さんはこのショウユってやつを上手く使えてるから、今度聞かないと、こうなるって知ったよ。今度僕が聞いておくよ」
「お願い。けど食べられない訳じゃないから食べましょう。多めに作らないでよかったわ。けどこの玉子は美味しい」
「そうだねー。この茶色いのだけでも美味しいから、目玉焼きにかけたり、茹で卵にかけてもいいかもー」
「あ、それ私も思ってた」
「僕も余ってる茹で卵で食べたけど、美味しかったよ」
その後は昼食を食終わらせるが、やっぱり少し悔しい。久しぶりに夕食は一匹使う料理にしよう。そう思ったら動くしかない。
私は肉厚の包丁を持って、少しだけ老いた鶏を選んで首を叩ききる。
いつも通り血抜きをしながら、羽根をむしり、内臓も処理をする。
そして中を綺麗に洗い、グニグニしてる物も取り除き、しっかりと水を拭きとってから、フォークを刺して、外側と内側に塩とコショウを刷り込み、置いて置く。
私は食べないが、ニンジンや玉ねぎ、ジャガイモを軽くバターで炒め、一緒にトマトを詰めてオーブンに入れる。
手や顔を近づけて、大体の熱気を経験で調整する。
「うん」
いつもと同じ感じの熱気を感じたので、準備した油を塗った鳥肉をオーブンに突っ込む。
あとは火の調整を間違えないようにして、焦げないように注意しつつ、音と匂いで判断する。
麦のお茶を飲みながら一息つきながら、子供達の事を少しだけ考える。
カームは子供達が冒険者になる事を嫌っているが、反対はしていない。そして嫌っているのに稽古をつけているが、死なれたら嫌だからって理由らしい。
性格がお父さんに似て、少し女らしくないらしいが、胸があるだけで私から見たら十分に女らしい。これは仕方がない事だとは思っているが、女として結構前に諦めた。
ミエルは、カームに似すぎて、母親が夢魔族のラッテなのに、節操のある性格に育ち、村中の女の子から声を掛けられているが、村を出る事が決まってるので断っているし、それに魔法が得意だ。
父さん達は二人でもやっていけると言っているが、多分仲間を作るだろう。
そして息の合った人と恋愛に発展し、将来的には子供も作るだろう。
けど問題が多い。
リリーは常日頃から、私より強くないと駄目とか言ってるし、カームより強ければ無条件で良いとか言ってるが、お父さんの話だとかなり強くなってきているって事だ。最悪好きな人を見つける旅になる。
ミエルはいまだに女性の好みがわからない。カームとラッテのふんわりしてるようなところを足したような感じで女性に接してるし、結局どんな女性が好きなのかラッテでもわからないらしい。しかも凛々しく髪がかなり長くて、ラッテ曰くかなり女性からみて好まれる感じらしい。
それと、昔から兎が好きだったから、兎の耳の獣人族が濃厚とかラッテが言っていたが、それも確かじゃない。
クチナシやミール、トリャープカの子供達は結構わかりやすいって言っていたし、実際に収穫祭とかで、三人を個別で目で追っていると色々とわかりやすい。
けどミエルはわからないらしい。霧のような感じや雰囲気と、この間のお茶会で言っていた。
好きだったらさり気なくアプローチを掛けたりとか、興味のありそうな話題にするが、そんな素振りは村の中での歳が近い女の子に一切していない。
好みの女性がいないか、冒険に出るから一切そういう事をしないと決めてるか……だ。
変なところで、二人はなんとなくカームに似てるのよね……。雰囲気とか。
次の春が来れば村を出ていくと思うが、いなくなって初めて気が付く事もあると思う。その時私はどうなるんだろうか……。先の事はわからないけど、そろそろお肉が良い頃合いだ。取り出さないと。
「んー、やっぱりスズランちゃんのお肉の焼き方は美味しいー」
「おいしー」
「この焼き加減は、やっぱり経験なんだろうか……」
「ミエル。音と匂いも大切だから、経験だけじゃ駄目。かといってオーブンを開け閉めすると熱が逃げて、表面がカリカリにならずにグニグニなるから気を付けて」
「ありがとう、スズラン母さん。機会があればやってみるよ」
私がミエルに教えられる事は少ないけど、一応母親は出来てると思う。




