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ロボットコレクション  作者: 藤村文幹
ロボット&キャラクター紹介編
7/7

ストライクX(世界観3)

ストライクXのSSと設定、そしてキャラクター一人の設定です。

「おい次郎」

「なんだよ父ちゃん」

 少年、篠山次郎は今で週刊漫画雑誌を読んでいたところを父親に声をかけられ、返事した。しかし変わらず手元の漫画雑誌を見ている。今は週に一度の習慣を実行中なのだ。

「コレ見ろ」

 次郎の父がテーブルに何かを置いた。何かそこそこ硬い物らしく、テーブルの天板とぶつかり合って軽い音が出る。だが次郎は見ない。

「見ろ」

 見ない。

「次郎、プレゼントなんだがなぁ」

 次郎は雑誌を畳み、テーブルの上を見た。

 30センチ程度の高さの厚紙製の箱だ。岩と砂の荒野を背景に、ライフルとシールドを手に敵を狙い撃とうとするロボットの絵が描かれている。が、その箱は工場で生産されるような物ではなく、手作り的な雰囲気を漂わせていた。

「お前、俺の仕事の成果を見たことがなかったろ? これが俺の仕事だ」

 箱の正面右下に小さく「ボクスボット」というデザイン化された文字がプリントされている。

「ボクスボット?」

「そうだ。パーツの各所にマイクロチップを仕込み、機械でスキャンするとあら不思議、ゲーセンでそのロボットを操縦出来る。そういうオモチャだ」

「そんなことは知っている。で、俺へのプレゼントはなんだクソ親父」

 次郎の父はボクスボットの箱を指さす。

「試作品だ。普通すぎて没ったがな。だが無駄にするのも勿体ないので開発チームの満場一致でお前にやることにした。よろこべ。ちなみにパッケージは開発チームの手作りだ」

「俺もう高校生なんだけど?」

「知ってる。ボクスボットは老若男女……いや女の子やお年寄りはやらんか。とにかく男なら子供から大人まで楽しめるゲームだぞ。知り合いは今年で40になるというのに嵌まりやがって……まだ独身だっつうのに」

 聞いてもいないことを話しだす父。次郎は経験的にこうなると長い事を知っていた。よって、話を切りあげるために箱を手による。

 ずしりと手に感じる重さ。プラスティック主体だというのにサイズと密度によってかなりの重量になっているのだ。

「ストライクエックス、ね」

「おう。汎用性を重視した機体だ。初心者のお前にも扱いやすいぞ。他のパーツも俺の私物からいくらか融通してやる。おもちゃ券も付けてやろう。ボクスボットにしか使えん奴だがな!」

 こうして篠山次郎は父・篠山太郎によってボクスボットの世界に放り込まれることになる。

 二ヶ月前の出来事である。


ストライクX

 初心者向けをテーマに開発されたが、余りにも普通すぎて特徴が無くなってしまったため製品化が見送られたボクスボット。だが開発チームにより一人の少年の手に押しつけられる。

 どんな武装もそつなくこなすが得意分野が無い。初めて使うにはもってこいだが、いまいち抜き出る部分がなく使いにくい、というのがテストプレイ部の言い分。

 拡張性は高いが普通である。


篠山次郎

 二ヶ月前に父親からボクスボットを貰う。

 ボクスボット歴は2ヶ月だが、終末に2,3回ほど適当に動かすだけで本格的には始めてない。

 父親によりカスタム知識や操縦テクニックを伝聞で聞くが、試したことは無い。一応、全てノートにまとめてはいるが練習するつもりは無いらしい。

一個だけ、長編を想定していないのがこの「ボクスボット!」です。

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