世界観1:近くて遠い戦場
宇宙戦争世界です。
「機動戦艦ナデシコ」にシナリオの流れは似ている感じ。
まぁ長編一本書けるだろうけど書く気はないので似てても問題は無い。
未来。人類が銀河を版図とし百を超える歳月が流れた。超光速航行とワープの併用により一万光年の距離を僅か一ヶ月で行けるようになった。開拓された惑星と地球が統一された国家を形成するようになり、それは「地球及び開拓惑星連合」、EARNと呼称されるようになった。
宇宙船がある程度決まった航路を通るようになり、星間輸送船が頻繁に往復するようになって暫くした頃。量子通信により一万光年の距離が一秒以下で通信出来るようになった頃。
航路の真ん中で、襲ってくる勢力が現れた。会話が通じず、略奪もせず、ただひたすらに船を破壊する。破壊された船が十を越えるころには輸送船は輸送船団となり、EARN軍の護衛艦が随伴するようになった。しかしそれでも被害は絶えなかった。
理由は敵の攻撃パターンにある。
至近にワープしてからの接近戦闘。これにEARNの艦隊は対応できなかったのだ。射程距離を揃えた大威力のビーム砲での超遠距離射撃――接近戦に対応できるように、EARNの船は出来ていなかったのだ。
落とされた船が三十を数えた頃、EARNは新たな対抗策を採り始めた。
CIHWS――人型接近距離武装システム、つまり人型機動兵器を戦艦内から遠隔操作することによって接近距離に対応できるようにしたのだ。効果は劇的だった。落とされる船が激減したのだ。
ただし対応は後手に回らざるをえず、ワープアウトして湧き続ける敵を百以上破壊しつづけ、敵の襲撃が終わるまで倒し続けるしかなかったのだ。虫のように大量に湧き続ける敵にたいし、EARNはそれまで敵性襲来物体と呼称していたのを正式にバグズと命名。以後EARNはバグズに対応するための新たな対応策を模索していくことになる。
CIHWSが搭乗して、努力空しく壊滅する輸送船団が10を数えた頃。
待望のバグズに対抗するための能動的な攻撃機がロールアウトした。
まずは世界観一つ目




