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第1話:最初の観衆

「私たちに対して、その過ちだけは犯さないでください」 ——彼女の言葉の余韻が、私たちの間に冷たい氷のように張りついている。


胸の奥で、鼓動が暴れまわる。まるで自分が守るべき静けさを裏切るかのように。


私は30歳の聖父アーミール、高位神官の息子、そしてこの聖域の守護者だ。


しかし、この――計算された侵入の前では、まるで初めての祈りに戸惑う初心者のような気分になる......


彼女達にそれを悟られてはならない!


体中の筋肉を振り絞り、意志の力で向き直る。重く金糸で縫われた儀礼服が、足元で囁くように舞う。しかしその音も、彼女達の靴のカツカツという音にかき消される。


「ついてきなさい」

私は声を落ち着け、内心の震えを隠して命じる。


「こうしたことは『表客の礼拝室』で話すわけにはいかぬ。この道を通るのだ」


私は女達を主祈祷堂へは導かない――そこに入れることは冒涜に他ならない――代わりに、調停や学問的討論に使われる側室へと歩を進める。


ここもサンジハルの一部であり、壁には聖なる経文の精緻な書法が飾られ、香木の香りが漂う。

計算された動きだ。


私の条件の下で、聖なる言葉の目に見守られながら、議論の場に引き入れる。


部屋の中央、光輝く太陽を描いた美しいモザイクの上で立ち止まり、女達を正面に迎える。


女達は完璧で、ぞっとするほど揃った歩調で入ってくる。


我々の女性たちの優雅で流れるような歩みに比べ、鋭く正確、そして力強い。


濃紺のスーツは光を吸い込み、細身で致命的なヒールに支えられた脚の長さ、優美なライン、スカートの揺れ――すべてが敬虔な男の視線を奪うためにあるのだと感じた異様な風景だ。


一歩一歩が、パフォーマンスのようだ。私の聖域が、この部屋がよくもまあ、北からの顔白い異端者共の女たちのランウェイとなってしまうものだ。実に屈辱的だ、くッ!


クレアは頭を傾ける。その仕草には承認と評価の両方が込められている。


漆黒の髪の厳しい結び目は一ミリも動かない。微笑は柔らかいが、冬の灰色の瞳には届かない。それもまた道具だ。


「私たちの母国では」と彼女は言う。

外交官が外国の代表に単純な概念を説明するかのような口調で。


「女性たちは、美の祭典と呼ばれる行事に集まることがありますわ。そこでは、優雅さは言葉だけでなく、歩き方や立ち居振る舞いによって評価されるのです」


その概念はあまりにも異質で、思わず言葉を失う。公共の場で…歩き方を?審査のために?


質問を形成する前に、栗色髪のジュリエットが動く。


踊り子の熟練した優雅さで、かかとを少し返しながら、炎のように輝く栗色の髪を揺らす。


私の隣に身を置き、微かに香る香水の匂いが漂う――!

花の香りで、完全に異国のもの。瞳は遊び心に輝き、クレアの氷のような計算とは対照的だ。


「ファッションも、一種の言語なのよね~」

ジュリエットが加える。

声は軽やかで旋律的。

挿絵(By みてみん)


「世界に伝えるの。これが私の在り方、これが私の強さだ、とね」


私は手にした聖典をぎゅっと握りしめ、その重みから慰めを得ようとする。


高位評議会の前で神学的な論点を弁護したこともある。


北部の氏族間の血の争いを仲裁したこともある。


それでも、聖職者として人生を過ごしてきた十五年間の経験のどれも、今この瞬間に備えてはいなかった。


首の奥まで熱が上り、混乱と、名付けられぬ何かで顔が熱くなる。


学問的な冷静さは、彼女たちの自信に満ちた視線の重みに、ひび割れそうだ。

だって、本当に初めて見る女のタイプだからだ!

完全に無防備になるのは仕方がないのだ!


「そ、そういう――その…表現は、公開の場で賞賛されるのか?」

言葉がつかえる。全員の前で? 美しさは家族や配偶者だけの宝であるべきものなのに?少なくとも、ここナバル王国では女性の美など見世物などではなく、身近の者だけが目にすることを許されるものだ。


「ふふふ」

クレアの笑い声は乾いた柔らかさ。


優しくはないが、自分の世界観に完全に確信を持っている。


「その通りですわ。女性の美しさこそが祝福なのです。恥ずかしさなどではなく、隠すべきものでもなくて、分かち合うべきものなのですわよ」


ジュリエットはそれを聞いて前傾する。唇に浮かぶいたずらな笑みは温かく、同時に恐ろしい。

「そしてあんた、アーミールよ」

と呼び捨てで名前を呼ぶその軽やかさが、電撃のように胸に響く。


「この地で、あんたはあたしたちの最初の観衆になるのよ」


その言葉が空気に漂い、重みと深みを帯びる。


私はこの女たちにとっての、守護官でもなく聖職者でもないような...


彼女たちからすれば、私なんてただの観衆だ。基準だ。研究され、魅了される対象だけだ。そこに尊厳とか威厳など入り込む余地がないほどに、この女たちの心に神の存在はないのだ。


そして最も恐ろしいことに――深く心に封じた一部だが――興味をそそられている自分もいる。


クレアの揺るぎない黒髪の権威から、ジュリエットの燃えるような銅色の魅力まで見渡す。


彼女たちは冒涜の象徴だ。外国からの混沌の極みだ。


しかし、サンジハルに入ってきた中で、最も魅力的な存在であることも確かだ......


そして、私はこの異質な異端な異邦人に対してどう対処すればいいのか、全くもって見当がつかないのだ。

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