現実と私2
やはり副題は、ださい・・・笑
「こ、こんにちは、とりあえず顔拭くので向こう向いてください」
イケメンボイスこと、ブラージュに言うと
「あ、はい」
ざずりと、いう感じの音とともに、移動する音が
ちょっと行儀わるいけど、袖でぐぃっと拭う
いるなら、いるっていってよ
超絶恥ずかしい
う゛う゛う゛う゛・・・・
「もう、よろしいですか?」
声の方向に目をやると
白銀の髪が風に揺れてる
身長は、だいたい182ぐらいかな・・・結構あるよね
「あ、はい、すいません」
社会常識ぐらいはあるわよ
あの諸悪の根元の時は、怒りで常識って何?だったけど
「改めまして、はじめまして
突然、この世界にお呼びして申し訳ありません
我らの種族をお助けてください」
深く一礼するブラージュ
「王たちから、話は聞きました
呼ばれたことに対して驚かなかったというのは
嘘ですし、未だ何がなんだか解っていません」
少しため息をつく
ほんと、わからない
この人が竜というならば、手のある竜もいるじゃないか
その人が手伝えば良い話しで
私が呼ばれる必要はない
「追々説明はして行きます
必要なものは、こちらで準備させて頂きます
とりあえずは、子竜たちが起きたようです
中へ」
するりとををさしのべられる
って、この人いちいちかっこいい
顔は綺麗系よね、目の色が深い緑か
他は色すくなめって感じだわね
手を引かれながら、観察
うん、イケメン一人発掘
きゅうきゅぅ~
中から聞こえる
「はいはい、ここにいるよ~」
長年の癖って怖い
びっくりしたようにブロージュさんが振り返る
「何言ってるのは解らないですよ
前の世界でも弟たちがこんな感じだったんですよ」
じたばた動く子竜をひとなでしながら
話かけると
見開いた目が、徐々に柔らかく溶ける
ちょっとその笑顔反則!!!!
うわぁぁぁぁぁん
「何故、王が対価を払ってまで
人を呼び、それが貴方だったか解りました」
子竜ちゃんたちは、にじりよるように
膝の上に所狭しにのってくる
撫でてやると、くるくると笑うような
猫がのどを鳴らすような声
「対価を払ってまで?」
あの王様たち何をしたんだ
むちゃして、このイケメンの顔を曇らすようなことを
したってことは、確かだけど
笑ってよ、イケメン
ちょっと照れるけど
「王たちは、退位されこの場所に集まりました
その塊のようなものが 元森の王の姿
今世の残りの人生をかけ、召還の儀式をしました
数年に一度王たちは、ここに来るでしょう
言葉しか持ちませんけど・・・」
ようは、3人とも死んじゃって
お盆に幽霊が帰ってくるのような感じってことかな
死んだという概念が違うのかもしれないけど
まぁ、退位したということは
今までいたものはいないからってことよね
この人は、王がすきだったんだろうなぁ
期待してたんだろうな
「そして、一人の人間
そう、姫を呼んだ訳ですが
7つの卵に対して一人とはとおもったのですが
その様子を見てると大丈夫そうですね」
くすりと、笑う
やっぱり、笑顔が綺麗
「伊達に、弟妹たちとつきあって来た訳じゃないからね
でも、ある意味私もショックだったわ
折角一人なれて、いろいろ出来る
頑張るわって矢先にこうなっちゃったんだもの」
苦笑して、答えると申し訳なさそうな笑顔
私の人生って
生まれる→少し大きくなる→弟妹の世話→やっと独り立ち
→こんにちは異世界→またちびの世話
だものね
「いいわよ、王さまの時にいっぱい怒って
もうどうしようもないから
この世界でやってくしかないんだよねって
頭では解ってるけど
心では、まだ納得できてなくて
ちょっと泣いちゃったけど
どうにかしなきゃならないのは確かだしね」
子竜ちゃんたちに、手を取られつつ
全員を撫でくり回す
嬉しそうな声を聞くと、憎めるものも憎めない
だって、この子たちが悪いわけじゃないもん
「そう言って頂くと助かります
また、おいおいお話をするとして
そろそろ食事にされますか?」
そう言って、さらりと立ち上がるブロージュ
茶道の先生みたい
小学生のころ、学校で茶道をしていた
なんでもさらりとこなす、その仕草に憧れた
「あ、はい、お願いします」
引き続き立ち上がろうとすると
膝の上の子竜ちゃんたちが慌てる
「あ、ごめんごめん
ちょっとここにいてね、ご飯貰ってくるから」
声を掛けて撫でる
膝からおろしても大人しくしている
・・・人間より竜のほうが賢いのかしら
それとも何も考えてないだけ?
はい、イケメンことブロージュさんで出来ました
表現描写がおいつかないぜっ★
ということにしておいてください
今日は、ここで仕舞いです
また明日!なはずです・・・