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子竜ちゃん19歳 変態準備各地へ8 昔話2

ペンネとエビのトマトクリームうまー、ということで、ごちそーさまです、今日も、はりきって昨日の続きです

いつの間にか傍に帰ってきてたあやめちゃんが

後ろからそっと抱き締めてくれる


「竜、哀しい記録少しでいい

 人、嫌いになる駄目」

そう言うあやめちゃんも哀しそう

そっか・・・始めて他の人と共有できる話なんだよね

他の色の竜は知らない話なんだもん


私たちがすんでた山がどうしてできたかも

元が何であって

それはどういういきさつでできたかなんて知らない


あの山からみた紫の森

やっと復活した姿だったんだね


きゅっと手を握りしめると、そっと握り返してくれた


今はまだ、決められない

でも、もし、こっちに残るなら手伝いたい、そう思った


長い話のあと、涙がおさまった私にじゃぁ、

行ってきます、と手を振ってあやめちゃんは木の中にすぽんと収まった


くるーりと体をまるめて

卵の中で眠ってるみたい

木の中にはいったとたん、とろとろと蜜があやめちゃんを包んでいく

飴細工みたい・・・


振りかえって、竜を見る


長、そして、先ほどの方、それに、あと5人

少ない・・・


他の種族はもっといた

紫竜は、凄く少ない


「木がなければ、我らは生まれることすら出来ぬ故

 そして、生まれ過ぎると、この木を弱める」

そう言って説明してくれた


「あやめを育ててくれてありがとう

 一人しかおらぬ、と聞いた時、どの種族かが選ばれるとおもっておった

 全員を育て、守り抜き、大切にしてくれてありがとう」


長が、心地よい音で話かけてくる

最初の威圧感が嘘みたい・・・


「今は、まだちゃんとした返事はできないですけど

 大切なお話聞かせていただきました

 誰かに話すことはしません

 今からでもできるなら、育て方おしえてください」


そう言うと、驚いたように目を見開いたけど

3つの種を持ってきてくれた

育て方は、きわめて簡単だった


そだてーそだてーって思うだけでいいんだって

寧ろ、竜頑張ってよ、とおもったのは私だけじゃないよね


まぁいいや、お家にかえったら早速そだてましょうー


外にでると夕方が来ていた

遠くでブロージュさんの白い巨体が浮かんでる


こうやってみると、ブロージュさんでっかいね~


おーい、とをふっても、やっぱ見えないよね


そんなことをしてたら、後ろから笑い声

さっきの人だ

何か合図をすると、ブロージュさんが気付いた


「姫さま、お頼みもうしますぞ」

そう再びいうと、ぺこりと頭を下げる

あれ?


そうして、頭を上げたとたん、


「これで、よろしかったかの?」

なんて笑うものだから、おかしかった


私も笑い出した、少なくとも竜は悲観してない

未来をみてる

そんな姿勢が嬉しかった、泣き笑いしながら、迎えて

心配されちゃったけど、あと二人になっちゃって

どんどん少なくなるのが寂しくなっちゃっただけだって

そしたら、ときわちゃんとたんぽぽちゃんが

大きくなって戻ってくるから待っててね!

ですって

ちょっと短いですが、前作の都合で致し方なくーです

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