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子竜ちゃん19歳 変態準備各地へ5

本日の2話目です

温泉三昧の日々と、いじめのような

ヴェルデさんの薬のおかげで、私は元気になりましたー


あー、もう魂抜けるかとおもったわよ

寒いし、暑いし、痛いし

馬とか日常的にのってる人ならいざ知らず

日本人には無理ってことが解った


揺れる物にまたがり続けるって

筋肉にも聞くけど、一番すり減るのはお尻と股の皮膚


竜が竜にのることはあまりないし

かつ、人型でのることはないけど

ここまで、やわい人間は始めてだねぇなんて

ルアンさんにいわれる、弱いじゃなくて

柔いって・・・


こっちの世界に19年いたから、

これでも、逞しくなったんだよー


まぁ、やっとがに股じゃなく

スムーズに歩けるようになったので、

あやめちゃんと、るりちゃんの里を探そうね

と、声をかけると


るりちゃんが、はいはーいと元気に手を挙げて

「こっち近いー」

とのこと、どうやらるりちゃんの里の方が近いらしい


「じゃ、いこっか」

と、いった途端

るりちゃんが、ぱくりと私を銜えて

どぼーんと、水の中に飛び込んだ


春の先の冷たい水

心臓とまるーーーっとおもってる瞬間に

空気の膜が、張られた

濡れた服も、一瞬にして乾いてる


ふぅ・・・良かった

でも、るりちゃん・・・おかーさん死にますよ


ちらり、と、となりを泳ぐるりちゃんは、

楽しそうに、すいすいと泳いでる

水を得た魚ってことね

こんなに上手だったとは知らなかったなぁ


生まれて来た時から、みんな少しずつ体格とか

足形が違うのは気付いてたけど

大きくなるにつれ、その差ははっきりしてきたもんね


るりちゃんの手足には、すこーしだけ、水掻きがあるし

尻尾が平たく長い


前回の砂漠に住んでる白黒竜は

足が大きめだったりと住んでる場所に適応してるんだなぁ


色とりどりの魚や、水中に咲く花が綺麗だし

なんだから、遊覧観光気分


だけど、どんどんと光が遠くなり

魚の量も減ってきて不安になってきた


・・・どこまで行く気なんだろう


どんどんと暗くなる世界

なんか、深海へようこそってことなのかな

るりちゃんは平気な顔して泳いでるけど

この世界、圧力とかどうなってるんだろう

これも、魔法でどうにかなっちゃってるのかなぁ・・・


そう思ってると、足下から、ぼぅっと青い光が漏れた


「青竜の巣、見えた」

嬉しそうな、るりちゃんの声、

青い光に小魚ぐらいの黒い影が映ってる移動してる


竜宮城ですか?

鯛やヒラメの~♪とかっていう

お出迎えとか???


しかし、そのちっちゃな影は

近づくと、はっきりした形になる

るりちゃんよりはるか大きい竜の形に


ちょっと、竜の巣、どんだけでかいのよ


「はいるよー」

楽しそうに体を踊らせて、加速する

ごぽっと空気の膜が揺らいだ


眩しい青い光に目が眩む

次に目を開けると、もう眩しくない

どこもかしこも、青く彩られてるけど、綺麗


るりちゃんが、こぽこぽと息を吐き出してる

ん?ああ、喋ってるのかな


今回は、残念ながら、るりちゃんの台詞は聞けないようです


そのまま、竜の間を抜けて、大きな竜の元へ

長なんだろうね


ぺこりとおじぎをすると、お辞儀を返してくれた

珍しい・・・


会話らしい会話ができないから、そうしてくれたんだと

あとから思ったけど、ちょっとつまらない


るりちゃんは、竜の巣をくるくると回って

巨大な珊瑚?、イソギンチャク?な生物を見つけて

喜んでる


「起きてる、起きてる~

 ここで、寝る

 おやすみなさい」


ぺこりと、お辞儀をして、すぽーんと中にはいっちゃった

ええええー?食べられちゃうの?

ゆらゆらと揺らぐひだは、変わりなく

るりちゃんの姿は見えない


えっと・・・私・・・どうしたらいいの?

そう思った途端、ふわーりふわりと浮いていく


私、何しに来たんだろうと思わないでもないけど

ま、いいよね


るりちゃん、無事変態開始です

えーと何人ねたー?あと3人かーだーんだんわからんようになってきましたー、頑張るぞーおー

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