子竜ちゃん19歳 変態準備各地へ4
はーい、連休がはじまりましたねー、休みの人は楽しんでー、休みじゃない人は、息抜きにしてー、本日もはじまりはじまりー
なかなか、寝床が決まらずに、
結局、半年以上、砂漠で生活した
と、いっても、オアシスのように、緑豊かだったり
里は、魔法が得意な黒竜と白竜が作ってる為
砂漠らしさというのを感じることがなかった
水も食料も潤沢にあるし
むしろ、枯渇してるのは娯楽なようで
私は、半年以上、マニアどもに掴まって
日々大変でした
ブロージュさん一人が特別でマニアなのかと思ったのに・・・
いろんなマニアさんがいて、私が解ることと解らないことがあって
解ることに関しては、貪欲に聞かれて
すっごく疲れました
まぁ、そのおかげで、私も、それなりに知識も増えた
まず、竜の事
次に、この世界のこと
なんだか不思議すぎて、理解できないこともいっぱいあったけど
その内解るようになるんだろうなぁということで
頭でっかちだけど、記憶だけしておこう
おばちゃん言ってた
解らないことでも、しっかり聞く
必ず、解るときが来る
聞いてないと、解るようになってから理解するから
頭でしか解決できん子になるって言ってた
考えることが大事だけど、それが全てじゃないって
おばちゃんは、もういないけど
いたら、絵本の書き方、教えて欲しかったなぁ
まぁ、独学だけど、子竜ちゃんたちが
よころんでくれる程度にはできてるかな・・・
それできっと良いはず
身近な人がよろこぶことをしてたら、それで十分だって
言ってたものね
余計なことしてたら、欲がでる
欲が出たら、絵本なんて書けないよ
子どもたちが読む物なのに、欲まみれの本なんていやだろ?
なんて、言ってたものね~
絵本を書いて、読んでくれて、それの一部を出版した
私も、ここで、絵本を書いて、読んで、いつかそんなこともできるのかな
そんなことを、今、私、空で思ってます
よく解らないけど、春が来る頃
あやめちゃんとるりちゃんが、そろそろ行こうと言い始めた
外の状況はよく分からないから、ブロージュさんに聞くと
そろそろだと思ってましたと、したり顔で
お別れ会を開いてくれて、旅にでた
目指すは、湖の国
人の国で言えば、国土の殆どが湖だけど
快適な暮らしをしてるらしい
竜の国境に行くと、あの例の恐ろしい魚とかいるけど
普通の魚は、人の国にはいるらしい
でも、今回は、竜の国側
うううう、恐ろしい魚に会いませんように
竜の羽をもってしても、湖の国は遠かった
休憩を挟みながらだったけど、7日かけて飛んだ
そして、私は、ぼろぼろ
白黒の里で、甘やかした体のつけが巡ったのか
温度の差が激しい上空と地上で、やられちゃいました
風邪引くかな、とおもったけど
ヴェルデさんが、これ飲めと、くれた変な味の飲み物で
風邪は引かなかったけど、まずかった・・・・
そんなこんなで、やっとこさ、湖に到着です
「も・・・だめ」
ぺたりと、座り込んで、大地の感触を感じる
じんじんとするお尻と足
ばきばき言いそうな背中
「温泉いくか?」
そう聞くのはヴェルデさん
「あ、あるなら行きたい」
子ども部屋の隣りの温泉が懐かしい
水の王さま元気かなぁ
そう思いながらふらふらと立ち上がると、
子竜ちゃんたちがよって集って支えてくれる
のる?ときいてくれるけど、今は、歩きたい・・・
痛い・・・体が痛いのよ
ふらふらと歩いてると
どこからか、巨大な籠を銜えた、ブロージュさんが現れた
私の目の前にとすりと籠を置いて
きっと、にっこりと爽やかな笑顔で
「姫様、中に入りますか?」
って言ったに違いない
だって、すっごい魅力的なものが提示されてて
ブロージュさん、これは断らないこと前提
むしろ、飛びつくだろうと考えて持ってきてる
ふわふわに敷き詰められた布地
寝ころべそうな広さ
私は矢も盾も止まらず頷く
子竜ちゃんたちでは、籠は運べないから
ちょっと不服そうだったけど
私が、疲れてる+望んでるっていう気持ちを汲んでくれて
るりちゃんが、あぐーと銜えて籠の中に下ろしてくれた
うわぁ、ふわふわ
そして、めっちゃ気持ちいい
ごろーんと横たわると
背中からばきばきって音が聞こえた気がするけど
気のせいにしちゃおう
ちょっとぐらりと揺れたと思うと
ブロージュさんが銜えて動き出した
「ちょっと、無理させちまったな」
籠の中をのぞき込んで、ヴェルデさんが言う
実は、ちょっとどころじゃなく、
無理されました・・・という気分だけど
言っちゃうと、悪化しそうだから、大丈夫と言おう
その夜の温泉と、ブロージュさんの作った寝床は
最高だったとお伝えします
長時間の乗馬経験者ならば、この苦痛は理解できることでしょう え?あるかって?ありませんよ、そんなハイセレブな体験、でも馬は好きですよ、体験で乗せて貰いますが、1時間ですら、駄目ですよ、体力0に近いですからw




