子竜ちゃん18歳 変態準備各地へ3
おまたせしましたー、今日は、こちらサイドのみ2話更新です、彼女僕をお待ちの方、お許しを!
「ただいまー」
溶岩の岩場を、歩いて帰ったら
待ちくたびれたのか、みんな思い思いな格好で転がってる
竜って、座ってることすくないのね・・・
「「「「「「「「「おかえり」」」」」」」」」
そんなみんなが、ぐるりと頭をこちらに向けて返事をしてくれた
でも、同じような行動されると
ちょっとびびるわよ
なんて、説明したらいいのかしら
えーと、映画ジュラシックパークで、恐竜に狙われるみたいな感じ
食べられないの解ってるけど
竜って、それなりに怖いものかもと思っちゃった
「誰?」
近くにいたたんぽぽちゃんが、くひくひと鼻を鳴らしながら
近づいてくる
ん?誰かいる?きょろきょろと周りを見渡しても
いない
「んー?」
ぽてぽて歩いてくるたんぽぽちゃんに
近づきながら、手を伸ばしてみる
「誰?」
もう一度聞かれたけど、誰?って何?
服に鼻面を押し当てて、ふくふくと匂いを嗅ぐ
その後、すりすり、といえば、可愛いけど
ごーりごりと頭をなでつける
それに気付いた他の子たちも寄ってきて
ぎゅうぎゅう気分
圧迫感あるわ、これ
他の子も同様に、ふくふくと鼻を鳴らしながら匂いを嗅いで
ごりごりと頭をなでつける
その様子をみて、ルアンさんが爆笑
「姫、他の竜にさわっちゃったでしょ」
さも、おかしいと言わんばかりな声で、言って
その後、ブロージュさんもヴェルデさんも苦笑い
「え・・・あ、ああ、べにあかちゃんが
溶岩の中に飛び込んだ時に・・・」
抱き締められた・・・のよね・・・
不可抗力だけど
「誰?」
聞いたのは一人だったけど、有無を言わさない迫力が
みんなから流れ出る
怖いよ、みんな
「えーと、ほら魔法組み合わせた時にあった
赤竜のロートリアスだよ」
というと、思い出したようで
うんうんと頷いて
「もう、触るだめ、ね」
最後に一撫でといわんばかりに頭を押しつけて
たんぽぽちゃんが、言う
「うん、ごめんね」
これは、謝ったほうがいいことらしい
私には、解らないけど、竜の匂いが付いちゃったんだろうね
すりすりと体を、たんぽぽちゃんにすり寄せると
しっぽが、ぴんっとたった
「姫、あんたもやるねぇ」
なんて、ルアンさんにからかわれるけど
不可抗力なのは、どうしようもないです
それに、落ちてたらジュウですよ、
跡形もなく消えてたんだろうなぁ
良かった良かった・・・
「じゃ、次に行きましょうか」
くすくすと、笑いながらブロージュさんが、羽を広げる
「あ、そうですね」
日はまだ高い、季節は夏だから、太陽の出てる時間は長いけど
夜になったら、濃厚な闇に包まれる
だから、動ける時に動かなきゃ
服を着込んで、今回は、顔もガード
情けないけど、強盗ルック目だけ出てます状態
「よし、行こうか、これで寒くないはず」
「次、あんまり高くない、もう近いから」
こくたんちゃん、そんなことは早めにいって
「あ、そう?」
じゃぁ、顔はいらないかな・・・
ときわちゃんが、早く早くーという顔をしてこっちを見てる
はいはい、今行くよー
「じゃぁ、レッツゴー」
「「「「「「ゴー」」」」」」
ときわちゃんの魔法で、全員がふんわりと空を上がる
なんか、エレベーターが上昇してるような感覚と
見た目で、どんどん溶岩の黒い大地が離れてく
「べにあかちゃん、いってきます」
もう眠りについてるだろうけど、なんか言いたい
手を振って、羽を羽ばたこうとするときわちゃんに
頷いて、しっかりと、布を持つ
さぁ、次はどんな場所なんだろう
なんだか、竜国周遊ツアーな気分になってきちゃった
あるぇー、なんだか、変態準備のみで
100話行きそうな気がするのは、気のせいかなぁ
80話ってなんだろうね、という気分です