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子竜ちゃん9歳

昨日はぎりぎり更新でごめんなさい、今日も楽しくいってみよー!

爽やかな春です

ぐっすり寝て、気分最高、胸のつかえもとれたしね


「ご機嫌ですね、姫」

布置き場で、鼻歌混じりに布を選んでたら

布マニアことブロージュさん登場


「そうなんですよ~」

もう、春のうす紫の葉っぱのように晴れやか&華やかよ


「何かありましたか?」

くすくすと柔らかく笑うブロージュさん

あれ、ちょっとあきれてる?


「水の王さまが、竜とは結婚できるんじゃーとかいうし

 そのあと、ヴェルデさんに告白されてびっくりしたけど

 ルアンさんが言うには、帰る前に考えれば良いって

 言ってくれて、もうぐっすり寝ちゃいましたよ~

 睡眠ってホントいいですよねぇ~」


ふふふーなんて、笑ってブロージュさんを見ると

ふふふーと同じように笑いかえしてくれた


睡眠ってほんと、いいものです~

それも、悩みのない睡眠!


「ホントですねぇ~」

ブロージュさんも、うなずきしてくれる


竜って意外と寝てる時間がおおいものね

充実な睡眠の大切さが、わかってるとみた!


布をより分けしていると、すっと手をだして

上手に組分けしてくれる

こういうスマートな動きが出来るところが、ブロージュさんらしさ

なのかな・・・?


「姫様は、竜のことをどうお考えですか?」

綺麗な顔した人の真顔は、綺麗すぎて怖い

深緑の瞳で射抜かれそう


私は、誤魔化すように、竜全体を思い浮かべてみた


「そうですねぇ

 まずは、大きいですね」

そういうと、ブロージュさんは、目尻を柔らかく解いて笑った


「人間からみればまず、その感想が先にくるでしょうね」

うなずいて、先を促す


「次は、綺麗・・・かな」

まぁ、目の前の人が、筆頭かもしれない

女性こと雌竜のルアンさんより、ブロージュさんの方が

姿形、行動は、綺麗


「綺麗・・・ですか?」

意外そうな台詞、一番似合ってる人が意外そうに言っちゃ

おしまいですよ?


「綺麗じゃないですか、

 きらきらと光を受けて光る鱗

 透明感のある瞳、大きな羽と、長い首

 しなやかな尻尾」

飛んでる竜の綺麗さはピカイチ


「なんだか、口説かれてる気分になりますね」

くすり、と笑う

ううう、そんなつもりじゃないけど、

思い返すとそんな台詞ですよね


「でも、そう手放しに褒めていただけると

 竜としては嬉しいですよ

 他の人間によれば、竜は凶暴だったり怖い生き物なようですから」


「大きさに対する恐怖ってことじゃないですか

 あと、鋭い牙とか

 私は、子竜ちゃんたちや、皆さんしか見てないですけど

 凶暴・・・とは思わないです」

むしろ、凶暴っていうか巨悪なのは、人間の方かも・・・なんて

テレビのニュースを思い出すとそう思っちゃう


「大きい・・・は驚異ですか?」

不思議そうに目を軽く見開いて聞く

綺麗な人なのに、ブロージュさんは驚くほど表情が豊か

まぁ、これで、冷たい人なら、お近づきにはなりたくない

まぁ、冷たい人だったとしても

あの、布マニアっぷりをしってるから冷たいと思うより

興味のないことに、とことん興味のない人なんだなぁと思うぐらいかな


「驚異ですねぇ

 だって、動きに気をつけてないと、ぷちっと潰されちゃいますよ

 人間と虫・・・みたいな関係ですね」

自分を虫と表現するのはなんか嫌だけど

大きさの比率として、犬とか猫より、虫が丁度いいかな


「ああ、それはありますね

 だから私たち竜は、人が傍にいる時は、基本人型でいるか

 動かないようにしてますね

 彼らは、ちょこちょこ動き回りますからねぇ」

困ったように思い出し笑い


「竜の動作と一緒にしないでくださいよ

 人間には、人間の

 竜には、竜の動きがあるんですから」

コマネズミのように動いてるわけじゃないんですよ


「そうやって、ちゃんと区別して考えてくださるので

 姫様は竜との付き合い方が上手なんでしょうね」


ルアンさんからも言われた

なので、竜の巫女のことや、護り人のことを聞いたり

その関係性などの話を日々してたら

子竜ちゃんたちに、怒られた


いつもいないって


そういうつもりじゃないんだよ~

ある意味、おばちゃんの井戸端会議なんだよー

そして、子どもは待ちきれないな構図・・・


子育てすると、感覚はおばちゃんになるのかなぁ

気をつけないと・・・

楽しい会話&スリルのある会話は、やめられません

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