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子竜ちゃん8歳

ダイレクトな言葉はいかがですか?

ヴェルデさんの告白もどきこと、発情宣言をされて

抱きしめられて、その日はパニック状態だったけど

子竜ちゃんたちには、変化なし

触るぐらいじゃ・・・大丈夫なのかな?


だけど、水の王さまの言葉、そして

ヴェルデさんの言葉、その二つが頭の中をぐるぐるしちゃう


あの告白から暫くして

ヴェルデさんは、何食わぬ顔をして子竜ちゃんたちの先生をしにやってきた

意識してるのは私だけ・・・なのかな

でも、あんなこと言われて、意識しないわけないじゃない


同じ色のときわちゃんをぎゅっと抱きしめる

首にきゅっと抱き帰してくれて

その暖かさと優しさに涙が出そう


かなり不安定な気分なんだな・・・私


私がそういう気分だからなのか

子竜ちゃんたちは、私を一人にしない

誰かが膝にのってるし

背中合わせでくっついてる

いつもより遊んでる場所が近いのは気のせいじゃないと思う


ううう、おかーさん失格だよね


ときわちゃんのうす黄色な瞳

変化はないから、そんなに影響してるわけじゃないと思うけど

ちょっと不安


ただ、ヴェルデさんが近くに寄れなくなった気がする

私が避けてるってのもあったのかもしれない


どきどきしちゃうから、それがばれちゃいそうだし


寝てる時に、一人で外に行けなくもなった気がする

子竜ちゃんたちの誰かが起きて、どこ行くの?と聞いてくる


やっぱり、何か気付いてるのかなぁ


そんな感じで、春を過ごし、夏を過ごし

秋が来て、冬がやってきた


縫い物もはかどったし、絵もいっぱい描いた

だから、子竜ちゃんたちに、童話をいっぱい聞かせてあげられた

オリジナル絵本もちょっと書いてみた

子竜の大冒険なんてね

楽しんでくれて、ちょっと嬉しかった


ふぅ・・・・

重いため息

精霊たちの色饅頭

外は、猛吹雪

今年は冬眠の年らしい


一度帰ってもいいんだけど

ルアンさんが、いないから、帰ってもし起きちゃったら可哀想だから

地球には帰らない


水の王さまも、殆ど寝てる

話かけたら、かなり邪険にされちゃったよ

うううう、元はといえば、爆弾発言したのは、水の王さまだよー

相談のってよーーー


勝手にしろっなんて酷すぎる

それも理由が眠いって・・・ううう、くすん

寒くはないけど、もそもそと毛皮にくるまってると


「姫、起きてるかぃ?」

あ、誰か来た

ルアンさんだー


「お久ぶりです、ルアンさん」

走り寄ってぎゅっと抱き付く


「熱烈歓迎だねぇ」

そう言いながらも、ルアンさんは、ぎゅっと抱きかしてくれた


ぼんきゅっぼんなスタイルが、私の心に傷をつけましたけどね・・・・ふっ


「どうしたんだぃ?何かあったのかぃ?」

語尾が半音上がりの質問の仕方、ううう、懐かしい


「何か・・・っていうか」


水の王さまが、竜は伴侶にできるんだぞー

そして、私は、生きる時が一緒だから、竜ともぴったりだぞー

だから、頑張れよーって言われて

そしたら、ヴェルデさんが、発情したとか言いだして


というのを支離滅裂に言ったら

ルアンさん爆笑

うわぁぁぁん、こっちは真剣なのよー


「あはははは、そりゃぁ大変だったねぇ」

全然大変そうに聞こえません

むしろ、楽しそうに聞こえます

いいおもちゃ発見的な


「あの子がねぇ~」

あの子=ヴェルデさんだろうけど・・・


お互い好きな木の実と、

私は暖かいお茶を飲みながらおしゃべり

竜は、温いものは飲まないらしい

猫舌ではないけど、美味しくないらしい


って、現実逃避しても駄目だよね・・・


「ま、ヴェルデは早まったけど

 あんたはあんたで魅力的だよ」


ぼんきゅっぼんのルアンさんに言われても

素直に頷けない


「あたしも人は、一度交尾したけど

 人は浮気ものだし、すぐ死ぬし

 気分屋で良くわかんなかったよ」


肩をすくめて、こりごりだね

というルアンさん

あれ、なのになんで人と付き合ったんだろう・・・


「竜王の奨励でね、しばらくの間

 全ての竜は1度でいいから人と関わる事って

 いわれてねぇ、仕方なくかね」

そう言えば、少なくなったから人と関われ~とか

言われてたよね

今もそうなのかなぁ・・・

だからヴェルデさんも、頑張ってるのかな?


「人間ってのは、発情期じゃないのに

 交尾したがって、それが一番いやだったね

 それを断ると他には手だすし

 結局、そんなことがあって、発情もせず

 人との子は生まれなかったけど」


ううう、人間は万年発情期なんです

ごめんなさい

でも、ルアンさんの魅力的な体みて、そんな気分になるなって

言われたら・・・難しいよね~


「今は、そんなこともないからさ

 人と関わりたければ、関わればいいってスタンス

 竜の花嫁とか、竜の婚礼って言われて

 だいたいは、竜の巫女がなるねぇ

 あとは、こうやって仲良くなったのが、くっついちゃうとか

 護り人とくっつくとかね」

頭の中の記憶を読むように、ルアンさんが最近?の事柄をあげてくれた


「護り人の場合は、多いんですか?」

「そりゃぁねぇ、竜の近くにいて、竜のことを真剣に育ててたら

 竜のことが少しは解ってくる

 あんたは、竜の巫女でもないのに、最初から上手くやってる

 だから、あたしからみても魅力的だよ」


あれ?これは、またやばい雰囲気?!


「残念ながら、あたしは雌固定だからねぇ

 護り人か、この前みたいに手伝いをしてほしいと思うよ」


「それなら、こっちにいる時なら手伝いますよ~」


「そりゃ、頼もしいねぇ

 ヴェルデのことは、ま、この子らが大きくなってから考えればいいさ

 あいつも、そのつもりだろうしね

 それまでは、なんにもして来ないだろうよ

 したら、ここにはこれないからねぇ」


くすくすと笑うルアンさん

やはり、ちょっと楽しそう


でも、うん、良かった、子育て専念しよう

ルアンさんは、冬の間おしゃべりに付き合ってくれて

鏡をみたりして帰っていっちゃった

でも、なんか女同士のおしゃべりができて凄く楽しかった~

よーし、がんばるぞーっおー!


本気で書き為しててよかった・・な日です・・・あーよかったよかった・・・宣言なしで、ぎりぎりでお待たせしましたーまた明日!

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