二重生活満喫14
ただいまー今日もはりきっていこーう
春がきましたよ~
うす紫色の葉っぱは、さわさわと風に揺れて
桜のようで綺麗です
日本の桜のような感じなのかな
このうす紫色の葉っぱがでたら春爛漫モード
所々から聞こえてくるにぎやかな声が
何となく花見会のようで楽しくなってしまう
そんな中、今日は、ヴェルデさん授業1回目
竜体のヴェルデさんが、みんなを乗せて空中散歩です
「凄い声ですね」
「そうだろ、繁殖のシーズン開始だからな」
背負いながらの会話
抱っこして、ヴェルデさんにぽすぽすと乗っけていく
全員が乗り終わるとヴェルデさんのかけ声で、出発
「ちびども、つかまっとけよ
落ちたらその場でういとけよ」
「はーい」
元気良い返事のあとしっかりとたてがみ?を掴む
ばさりと羽を広げて、プールのジャンプ台から
するりと飛び込むように宙に舞う
きゃぁきゃぁと騒ぐ声が、徐々に遠くなり
きらきらと回りを風の精霊たちが舞っている
ぐるりぐるりと、子ども部屋のある山を回り
徐々に高度を上げていく
あんなに大きいヴェルデさんの体が今は小鳥ぐらいの大きさで
目を凝らさないと見失ってしまいそう
乗せて欲しいと頼んだけど
やっぱり駄目で、子竜ちゃんたちが
上手になったらのせてくれると約束してくれた
流石に、今はまだまだ
小さいし、自分で飛ぶこともままならないからね
風を受けて、宙に浮き、そのままぱたぱたと羽ばたくぐらい
鳥の子どもがどうやって飛べるようになるのかわからないけど
同じ感じなのかな
ばさばさと、羽ばたいてすぅーっと滑空するのが
竜の飛び方のスタイル
ただ、その羽ばたきが、いかにも重たげ
飛び立つときが、一番大変そう
ヴェルデさんの種族緑竜は、風の精霊たちの力で
風をうけてふわっと飛び立つことができるけど
他の種族は、今日のように高いところから飛び降りるのが
一番楽な飛び立ち方らしい
緑色の竜意外がこの子ども用の山からみて
小鳥ぐらいのサイズになるほど高くは飛んでいかない
他の竜は、ゆっくりと滑るように空を泳ぐ
ペンギンが水中を泳ぐように空を飛ぶのは緑竜だけ
上下左右に、スピードを競う用に飛び立つ竜もいる
どっちも気持ち良さそうだけど
たまに、水や木の上に不時着してる竜をみると
練習に練習を重ねてから乗せて貰おう
うん、かなり心配・・・
ごめんね、子竜ちゃんたち
寒いようで温いようで、変な天気で体調崩しそうです、ということで、電気毛布最高!




