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二重生活満喫11

本日の2話目です

そんなこんなで、私は高層ビルで夕食を頂いてます

布屋でファスナーは変えたし

鏡も入手済み

時間あるかと、聞かれて、無いですと答えられない日本人です


相手は、社長だし・・・

ううう、子竜ちゃんたちごめんね

まっててね


帰ったら春でした、とかになりそうだなぁ


食事も終わり、お酒片手に夜景をぼーっと見つめてる社長


・・・黙ってると意外に格好いいんだなぁ

日本人にしては、彫りも深めだし

目鼻立ちもはっきりしてる

無造作すぎる髪だけど、綺麗にすれば、男前


-ユキさんみてたら、あいつと気が合いそうだよ


篠山先輩の声が脳裏に響く

確かに、気が合うのかなぁ、話してても苦じゃないし

むしろ、楽しかったかな


「ん?何?」

ぼーっと顔を見つめてたら、急に社長が振り返った

びっ・・・びっくりした

どきんって心臓が跳ねた


「いえ、ちょっと・・」

意味のない言葉が口から出てくる


「ちょっと?」

先を促す社長の口調もお酒の効果か

とろりと溶けたような口調


「見てただけです」

・・・うっハッキリ言っちゃったよ

ほら、社長もびっくりしてるじゃない

目見開いてるよぉぉぉ

恥ずかしい


「あはは、見られてるのは知ってたけど

 それを口に出されたのは始めてかも

 ユキちゃんって、ほんと篠山がいうように面白いね」

どんな噂されてるんですか・・・


「あいつもさー、顔結構いいだろ」

あついもってことは、自分が格好いいと

自覚してるってことね


「あいつとは大学一緒でさ、サークルだの遊びだの

 いろいろやっては、馬鹿してたけど

 俺達まだガキでさ

 女と連むより、男連中で連んでるほうがたのしくてさ」


うん、社長みてると、男子高校生ぐらいの感覚に思える

ちょっと女の子のことは気になるけど、

遊ぶ方がいいって感じ

でも、気になるのは気になって付き合ったりしちゃうんだよねぇ


「だけどさ、まぁ、いい男二人つるんでたら

 かならずよって来るんだよな」

って、自分でいいますか

まぁ、その通りですけどね


「何人かとはつきあったけど、中身のねぇ半端なやつでさ

 オレはブランドものの何かかっつーの」


格好いい男には、その男の悩みがあるっていいたいのかなぁ

まぁたしかに、他の子より格好いい人つれてたら

嬉しいのは嬉しいけど、ね


「あんたもそんな口?」

社長が、値踏みするような顔をして聞く

格好いい人をつれてるのは、嬉しい

でも、幾ら格好良くても、中身がないのは確かにいや

理想が高いっていわれても、こればっかはね

男って結構子どもだし


「はい、ともいいえともいえないです」

あれ、意外そうな顔


「今、社長に、はいって言っても、

 いいえって言っても信じてくださらないでしょう?」

だって人の心は複雑だもん

好きな人の嫌いな所もあるし

嫌いな人でも、尊敬できることもある


「うん、そうだね」

くいっと、グラスを煽る

もう1杯と仕草すれば、すっとギャルソンさんがよってきて

置いていく


「やっぱり、ユキちゃんって面白いね」

にこっと子どものように笑う

・・・ちょっと、不覚だよ、その顔


「社長になったらなったで、当たりのいい言葉が増えるやつが多いし

 尻尾どころか、股まで開く女はいるし」

だ・・・だれのこと?まさか先輩?!


「即辞めさせたけど、あれは不快だったなぁ

 ああ、そういや、篠山も同じことされたってったなぁ」

思い出し不快さを表すように目が据わる


「最初、あんた見たときもそうかとちょっと思った

 今時風っていったら言葉はいいけど

 引っかかるものがあったからさ」

採用される時、たしかにプライベートなことも聞かれた

彼氏はいるかとか、一人暮らしかとか、

何が目的だ?と言わんばかりの質問が多かった


「就職して、数日後ああ、違ったのかなって思って

 今に至るけど

 めったに褒めない篠山が、お前のこと褒めてさ

 興味が出た」


「ほ、ほんと仲良しですね」

ロマンス直行路線行きそうな雰囲気だけど

今回はパスさせてください

そろそろ、子竜ちゃんたちの所に帰らないと

何日経っちゃったんだろう


「仲良しだよ、なんせ、おホモだちにされるぐらいだからな」

噂まで、ちゃんと把握してるのか、凄い


「噂は噂ですよね」

にこりと笑って答える、さぁ、切り上げて参りましょう


「そうだな、今日は楽しかったよ」

そわそわする私に気付いてか、社長は、話を切り上げてくれた


社長の専用ドライバーさんが、何時の間にか来て

送って行ってくれた


送る間は無言、そして、荷物を持って上がってくれて

お礼を述べると

社長は、笑って一言

「また、行こうな」

そう、念押しされちゃった

お茶ぐらいどーぞ、と誘ったけど、待たせてるからと

お別れ、バカンス行ってくると、その足で行くらしい


私も、行きますか!

家の中をチェック、お風呂に入って、食料も殆ど空だし

冷凍できるものはした


荷物抱えた風にして、お休みなさーい

明日の分は、あげれる時にあげて、出かけます

上げられなかったらごめん・・・

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