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夢、それから

ただいま~、今日も2話アップです

子竜ちゃんたちを膝に、私は諸悪の根元の木の前にいます

はい、こんにちは


「久しぶりだな(ね)、異世界の住人」

三者同時に声をかけるのはいいけど

変なはもりで気持ち悪いです


そして、気分も最悪です


「夢じゃないはずなのに、なんで私は帰っちゃったの?」

開口一番、文句が飛び出る

寝耳に水もいいところよ

びっくりの一言では済まさないわよ


「しらん」

ちょっ竜の王、その一言はなくない?

水の王さまの竜は、会話のテンポもいいし、

解りやすく説明してくれるのに

この竜の王様って真逆にいそうな人!


「あらあら、その言い方じゃ伝わらないわよ

 竜の方には、召還された人が帰ったという記述はないとのことよ」

くすくすと笑うのは湖の王

たしか、竜の王様の護り人

って、この人が諸悪の根元の更なる原因となるのでは?!


「ちなみに、湖の国でも、そう言った伝承はないわ」

解説が必要な会話を認めないでください・・・

そして、そういう教育しないでください

うううう、頭がいい人なんだろうけど、どこか抜けてる


「そうですか・・・」

もう、言えるのはそれだけよ


「こちらにもないな」

ふんっと鼻をならしそうなつっけんどんな感じは、砂漠の王


「帰ったという話ではないだが・・・」

と、森の王


「え?」

何か手がかりでもあるの?

「森の国がこの世界で一番若い国なのは知ってるかな?」

おお、なんか、この人いい人だ

うんうん、知ってますよ、水の王さまの代で召還したんだよね


「その喚ばれた世代、1代目となるのかな

 その人たちは、死んでしまうと遺体が消えたという

 話はあった」

えーと、老衰や病気で、死ぬたび、人が消えた・・・ってことよね


「死ぬ時に、薄くなったり、存在が確認できなくなるという

 話もあったようだけど、生きてる人に関してはない」


う゛ーん、じゃぁ、私は死にかけてたってのが

正しいのかなぁ


「他の国ではそういうことはなかったんですか?」

という質問に、二人はないとのこと


「召還呪文とかないんですか?

 森の国を召還する時からちょっと間違いがあってとか」

というと、言葉を遮るように竜の王におこられました


竜は血と力で伝承していくから、そういうことはないらしい


「ちょっと召還について教えて下さい」

原因要因が解らないでは、今後の子竜ちゃんたちの生活

そして、私の生活に関わってくる


「各国の王が集まり、儀式をする

 儀式の内容は、竜の血をもって購う

 今回は、湖の王が、竜を殺し

 砂漠の王が唱え

 湖の王が残った」


ということは、砂漠の王、所謂人が、唱えた呪文に問題ありなのでは?


「例え、呪文が少し間違えようとも

 竜の血の記憶と力で賄える

 むしろ、お前に問題があるのではないのか?」

ちらり、という視線を感じる

木の癖に相変わらず芸が細かい


「私?!何もしてないわよ」

何故、矛先がこっちにむくの、普通の日本人ですよ

魔法なんて縁もゆかりもありませんよ?!


「仕方がない、部外者を呼ぶか」

昨日とうってかわって寒くなったね~

若干指先が冷たいです、全ては花を長持ちさせるため!とか

おもっとこう、うん、楽観思考

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