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子育て奮闘記15

はい、今日もやっていきましょー

季節は、冬

まだ、雪がちらほらと舞う、そんな初冬

しかし、私は覚えてるあの極寒の地を


ということで、秋からはじめてる冬ごもりを

さらに強化しましょう


あるくと寒い床

まわりから、しんしんと冷え込む壁


テントを作ろうと、いうことで

まぁまぁ太い木を5本と紐で縛る

ホントは、3本でいいけど、安定感の為に5本


それを広げて、インディアン式テントー

これ、おじさんから習ったんだよね~

キャンプたのしかったなぁ~


うきうきと私が、組み立てるのを傍でみてた子竜ちゃんたち

出来上がって、ぐるぐると糸を巻き付けてたら

だんだん壁際に寄っちゃってる

あれ?


「おいでよ~」

中にいる私が呼んでも

「そこ、いや」

全員で、首をふるふる断固拒否


あれー?

布を掛けると見た目も変わるし

どうかなぁとやってみたけど、もっと駄目


むしろ、食べられた~って騒がれました


その騒ぎを聞きつけたブロージュさんに

苦笑、という顔で呼ばれ

こんこんと説明をうけちゃったりしたわけで

テントは失敗に終わりました


洞窟や水中などで身を隠すことはあっても

竜は物の中にはいったりしない

そこに何があるか分からないから

本能的に不安になるらしい


だから、さっさと撤去しろと

そんな顔で

「頑張って、お片づけしてくださいね

 布は大量にあるので壁事態に張ってみたら如何ですか?」

と、ブロージュさん本人も気に入ってないようです

うううう、大失敗です



さて、片付けようかと、

子ども部屋にはいると、テントは、無かった

あれ?


「あれ?テントは?」

とりあえず、元の位置にあるのは、燃えかす

もしかして、燃やしちゃった?!


「怖いの倒した」

えっへんと胸をはってるのはべにあかちゃん

火を食べて、ぺっと吐くという方法で

運んだのか、何にせよ燃えてました


ううう、布は使えたんだよ、うん


「精霊強い」

まだまだえっへんしてるべにあかちゃん

「ちゃんと消した」

と、その隣りでるりちゃんもえっへん

「今から片付ける」

と、ときわちゃん

びゅぅと風が吹いて、燃えかすが風に舞う

小さいかすは、飛ぶけど大きいのはその場にある

「消せばいいと思う」

手をかざすのはこくたんちゃん


あれ?おかーさんついてけないよ

みんなで何やってんのかな


「みんな、何やってるのかなぁ?」

綺麗になった子ども部屋

それはいいけど、一体全体何をやってるのかな?


「精霊にお願いしてるの!」

大合唱で言われても

精霊って、いるの?!


「寒いキライなら、火の精霊一緒にいる?」

べにあかちゃんがきらきらと手の上に火を乗せてる

あ、熱くないのかなぁ


「熱くないの?」

手を差し出すと、じりじりとする熱さ

これは、属性ってやつですね、私に当然火の属性はない

だから、熱い


「はい、あげる」

べにあかちゃん、何も考えてませんね

いや、考えるわけもないね

「あっ・・・」

つい、と言おうとしたけど、熱くない

ふわふわと、手の上で一定の距離で浮かんでる


「人間は、火も弱い

 それくらいわかるっていってるよ」

にこにこ顔のべにあかちゃん

もう少し分かる言葉でお願いします


「うん、私には、属性がないからね」

とりえあず、水の王さまにはそう言われた

だから、なんも使えないらしいってことも


手の上でだんだん小さくなっていく

「あれ、弱ってく?」

べにあかちゃんに返すと、息を吹き返すように

火は強くなる


「私には、合わないみたいだねぇ」

ぬくいのはいいけど、精霊殺しはいやだからねぇ

消える=死ぬの概念なのかは知らないけど

あまり見ていていい気分じゃない


「大丈夫だよ、ブロージュさんがいっぱいぬのくれるから

 壁に吊そうね」

そういうと、子竜たちも、つるすーとのこと

うん、それが一番いいみたいね


精霊か・・・ちょっとこれは水の王さまに聞くしかないかな

今日は、若干冷えますねぇ~

近所の桜が満開です、この冷えは花持ちをよくするはからいか?!

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