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広がる世界11

あの後、イラストをじっくり見てくれて、

かなり良くなったと二人からお墨付きをもらった

あと、めりはりがもう少しあればいいのと

わかりやすさがほしいとのこと

たしかに、物語自体が少しぼやけて

どうにでもとれるといえば、いいんだけど

どうにもとれない、となると問題よね


篠山さんが、明日かよ子さんに会いに行くとのことだから

私もつれてって行ってもらえることに

だから、今、私は、ハイパーモードで計算してますっ


明日出かける為には、これとこれとこれを仕上げないと

自分の首をしめちゃうし、

先輩にも迷惑かけちゃうので

もう、誰も何も邪魔しないでって気迫でがんばってました


「お・・・わったぁ・・・」

電卓たたきすぎて、肩凝りました

むしろ、右側全体的に感覚おかしいかも


「ごくろーさま、はい、がんばったご褒美にチョコあげるわ」

先輩が、机の中から非常用お菓子を出して

ポッキー小袋くれました

わーい、甘い物~


「あ、これピーナツついてる分だ~

 先輩リッチー」

「え゛ー、値段かわんないわよ」

「入ってる量が違うんです」


私が、そう言うと、先輩は、たしかにねぇなんて口では言ってるけど

軽くいなされちゃったって感じ


あんまりこの手のお菓子は食べないけど

たまに食べるとおいしい

んーーーっ甘いしこの感覚がたまらないー


「はーっありがとうございます、おいしかったです」

一気にたべちゃった

こくりと、冷えきっちゃったお茶を飲むと本当に生き返った心地


「そこまで喜んでもらえたら

 プレゼント冥利につきるわね~

 で、あんた進展あったの?」

そう言いながら、先輩は、席を立つ

あれ?どこに行くんですか


「休憩しましょ

 かちょー席開けますからー」

「んー」

なんですか、その生返事

寝てますよね、絶対

動く気ないし、もー、自業自得だけどがんばってたのに

日当たりのいい場所だからって

寝ないでくださいーっ


「はいはい、いくわよー」

そう言って、先輩はさっさと歩いていっちゃう

ま・・・まってくださいよー


いつもの飲み物と、いつもの場所

屋上にいくと、日差しがまだきつい

日陰によけて、ぷしゅっと缶のふたを開けて

口をつけると生き返る心地


暑いけど、陰りの見える暑さ

季節の移り変わりが徐々に見え始めて

早く帰らないと、という焦燥感と

今やりたいことをやり尽くしたいという自己欲が

拮抗してる自分に気付く


前だったら、お迎えいかなきゃとか

ご飯作らないとって自分のやりたいことより

絶対優先してたのに

今の私は、自分のやりたいことの方に飛びついちゃいそう


でも、素直でいいんだよね

でも、やっぱり心苦しいし帰りたい


「いい顔してるわ~」

あ、先輩が隣にいたの忘れてた

「恋の切なさでも知った?」


そう言われて、二人のことを思うと

今朝のあの雰囲気が瞬時によみがえる


なんか、当たり前の日常になって、あの二人といるのが

前ほど苦しくない

二人の中を裂くじゃないけど、

やっぱり、後から入った人になるし、

男の人の会話だから私にはついていけないものもあった

仕事の部署も違うし

なんか、からかわれてるの半分、遊ばれてるの半分って

正直、そんな気持ちだった

でも、どきどきはしたし、嬉しかった


そのどきどきが落ち着いて、話を聞いてもらって

自分のやりたいこが見つかって

そしたら、もっと自分に自信が持てた

だから、一緒にいて、苦じゃないし

むしろ・・・一緒にいたいって思えるようになった


「切なさは・・・まだ分からないですけど

 恋の楽しさは分かったかもしれません」

なんて、大人びたこと言っちゃいます


「あははは、言うわねぇ

 でも、どんどん言っちゃいなさい

 そうやって、自分の中の恋を肯定していったらいいのよ

 あんた、尻込みしすぎなんだもん」

けらけら笑う先輩は、なんか、安心したよって

太鼓判押してくれたみたい


「先輩にすてきな出会いがあって

 応援してくれたのも大きいです」

ほんと、その通り

「あら、感謝してくれてるんだー

 ふぅ~ん」


そういって、ちょっと目を細めた先輩はまんざらじゃない顔

「明日は、出かけるのよね」

「あ、はい、抜けてすみません」

「ん~、やることしてるから文句はないわよ

 むしろ、やることしすぎちゃってると思うけど

 まぁ、それはいいのよ」

ん、何かしすぎちゃったかな・・・

・・・・あー・・・帰ってきたら仕事ないっていう状態になるのね

暇だけど、拘束されちゃう時間・・・

別に嫌いじゃないですよ、掃除したりしますから・・・


たまに、課長みたいに寝たいとおもいますけど・・・・


「エクレア買ってきてね

 風月の」

にこにこと先輩が笑う


「じゃっよろしくねー」

かこーんと、空き缶をゴミ箱に捨てて先輩は、階段を下りていく


一人残された私、

1個450円のエクレアですかー

先輩、ひどいですーーーーっ


ふー、おなかーいぱーい・・・です


と言うことで、久々に今日の夕食ー

今日は青空市によって仕事いきましたので

いなりずしと、そばかってきました

ので、野菜たっぷりしっぽくそばに

それに、やまいものふわふわ焼きとレタスでしたー

たべすぎましたー


でも、この後、ユキちゃんじゃぁないですが、

チョコシュークリーム食べるんです

横に成長しないように脳みそつかおーっと(運動する気0)

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