広がる世界3
こぽこぽと息が水面に上がっていく
その様子をうっすらと開いた目で見ながら
ぼーっと考えてます
無くなって困ったものを・・・
今、私は、無理矢理体を押し込めて
お風呂に沈んでます
水の王様のところで泳ぐのも沈むのも楽しかったなぁ
あそこだと、ホントに沈むっていう感覚が分かった
たまに寝てる時があって、空気の泡のお出迎えは無いけど
泳いで帰れるぐらいの空気は体の中にあるし
水面のうっすらとした光や
ぽうっと水の王さまに咲いている花が光るのも好きだった
寝てても、木に触ると
ぽわりと空気の膜を張ってくれるのは
私が来ることを想定してくれてたのかなって今更ながら
そう思っちゃう
竜の国で、私は何をしたんだろう
服を作っただけ、子育てをしただけ?
そうなのかな
時間の感覚がおかしくて
逆に長い筈なのに、何をしていたかってはっきり思い出せない
普通の日常をしていた・・・ってことだよね
子竜ちゃんたちが居て、ご飯食べて
それのついでに、服とか、歌とか
絵を描いたりしてただけ・・・
そっか・・・
自分から何かを竜の国ではしてないんだね・・・私って
だから、印象が薄いのかな
でも、不思議と不満は無かった
元々、外に一杯でる方じゃないから
家の中にいるのは全然苦痛じゃないし
たまにルアンさんやブロージュさん
ヴェルデさんが話し相手になってくれたり
そんな日常だったよね
地球に帰って来て、
仕事に追われて、すぐ竜の国に戻るっていう生活の時
心は竜の国にとらわれてたよね
そうじゃないと駄目、
やらなきゃ駄目って暗に思ってたんだよね
私がいないとみんなが困るって・・・
たしかに、子竜時代は困っただろうし
不安で泣いてたよね
あの後、みんなが泣いたことはないもん
そして、喧嘩分かれして、地球に戻って
どうして・・・って穴に落ち込んで
泣いてた私に、篠山さん
そして、りっちゃんが手をさしのべてくれた
大家さんも、おかーさんも助けてくれた
社長は、遠くから見守ってくれてた
何があったか知ってるから、廊下を歩く社長と目が合うと
無理するなよ、と言ってるようで嬉しかった
今日の半休みたいに、
いいのかなぁってぐらい甘いけど
多分依怙贔屓はしてないと思う
忙しくないときは、人数さえいたら、休むのは構わない
ただし、ちゃんと事前報告することと全員に通達してるもん
工房の人で、じゃぁ今日休みます!っていって
そのまま会社で、何か作ってたのには吃驚したかも
その後、とりあえずの仕事が終わった後、半休ーとか言いながら
その人に協力したりって
創作活動の場にもなってる会社って凄いと思う
だからこそ、私がしてる人にも理解してくれてるんだろうなぁ
その後、私は、かよ子さんに出会ったり
家族に会いに行ったりした
どれが一番大事という順序だよね
どれが失うと辛いか・・・っていうのは
竜の国は、今は遠い
でも、一度だけは、帰りたい
そして、謝りたい、大好きだよって、そしてこれから頑張ってね
私は、地球でこういうことをしてるよって
報告できたらいいなぁって思う
ルアンさんや紫のおじいさんにありがとうを言いたい
ヴェルデさんとブロージュさんには、好きになってくれて有り難うって言いたい
それに、紫の木も持って帰りたいもん
1歩前に進んだら
もう、今は無いんだよね
服と絵本と今の仕事は混じり合わない
篠山さんと社長との恋愛もいつかは、どちらかになるか
どちらも駄目になる
はぁ・・・・欲張りだなぁ
どれもこれも、捨てたくないよ
家族の事も、今からなる家族の事
そして、友達
それに、今からの夢だって・・・
1日で決まるとは思ってなかったけど
ここまで、難しいと思わなかった
どれか1つぐらい、まぁじゃあ、いいや
って思える物があると思ってた
どうしたら良いんだろう
ざばりと水面から体を起こして
私は、とたん重力を感じた
絡みつく髪の毛をもう一度水に沈んで
まとめてもう一度上がる
こんな風に全てまとめられると楽なのにね・・・
そう上手くいかない
だから、一杯考えよう
そして、できることからしよう
今は、止まりたくないから・・・
もう少ししたら誤字脱字直します~
今は、ご勘弁を!
ということでただいまです~
そして、お休みなさい
やきそばと、たまご豆腐と、胡瓜の甘辛漬けなどなど
美味しゅうございました