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世界の階(きざはし)7

「子どもか・・・」

現在15時ちょっと前

工房の人たちの休憩時間前に、珈琲を作るのも

お茶当番のお仕事

ちなみに、冷たい珈琲もあるけど、

やっぱり、温いのをずずっとすするのが良いみたい

それと、お茶

クーラーを入れてるけどやっぱり動いてるから暑くて

麦茶に、緑茶とかいろいろそろえてるけど

無くなるのが早い

人数そんなに居ないはずなのに、昨日の夜のが朝の内に

朝のが昼にはない・・・なんて状況

これって結構デジャブよね

実家にいる時も、お茶とか、お菓子とかご飯作っても作っても

余るってこと絶対無かったもん

足りないっていうのはしょっちゅうあったのにね~


そう思ってくすくす笑ってしまった


「何、良いこと?」

そう言って声を掛けてきたのは、篠山さん

「なんか、子ども達みたいだなって、思って」

そう言うと、篠山さんはん?と言う顔をした


「家でも、そうだったんですけど

 お茶とかご飯作っても、余るってことは無くて

 むしろ足りなくて、冷える前に飲んじゃう様なそんな感じで

 大家族みたいで、年上の方々ばかりなんですけど

 なんか、子ども達に何かして上げてるような気分になっちゃいました」

「あはは、ユキちゃんらしいね」


そうですよね、普通はこんなに沢山いませんもんね


「やっぱり、一杯いると大変だけど

 楽しいですね」

そう言うと、篠山さんは笑った

私もにこりと笑う


楽しいのは良いですよねって気持ちを込めて

でも、篠山さんが言ったのは

「じゃぁ、早めに結婚して頑張らなきゃね」


ええええ?!

確かにそうかもしれないですが、そうなっちゃうんですか?!

今のプロポーズなんですか?!?!?!


「えっ・・・あの・・・」

「僕も子どもは嫌いじゃないし、寧ろ、好きかな」

確かに、篠山さんは、子どもに囲まれてそうなイメージだよね


「ですよね・・・

 なんか、子どもがよってきそうな感じです」

「あ、それあるなぁ

 どうして知らないけど、ぺたーっとくっつかれるね

 いきなりでびっくりすることが多いけど

 その後、にこーって笑われたら、もう笑うしかないよね」

そう言う篠山さんの顔はとびきり優しくて

ホントにいいお父さんになりそう


「だから、早く結婚しよね」

そう言って、にっこり笑われた

えええ、またそこに戻るんですか・・・

そして、やっぱりこれってプロポーズですよねぇぇぇぇ


そう思って、何か返そうと思ってたら

がっと、後ろに引っ張られる感覚

「きゃっ」

倒れる・・・そう思った瞬間とんっと何かにぶつかって

ぎゅっと抱き締められた


そして、頭の上から低音がふってきた


「随分と、楽しそうな話しをしてるな」

あれ・・・主人公が墓穴をほるはずだったのに・・・

なんだ、やつら攻めに転じてやって来た

そんな気分です、ただいまー


今日の夕食は、ごはん、みそ汁

そして、西京焼き

畑の野菜と豆腐でしたー

ザ・日本の食卓!です またあしたー

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